第8話 最終決戦・神域
王都の外縁。
霧が立ち込め、
空は暗く、
不気味な静寂に包まれる。
バルト、ミレーヌ、
ランド、アラン、マーク、ギレン。
全員が剣と魔法を構え、
警戒を強める。
「ここから先が、
神の領域…」
バルトの声は低い。
ランドが
うなずく。
「空気が違う…
魔物の気配とは
明らかに違う」
足元の土が
微かに震え、
光が地面を這う。
ミレーヌが
手をかざす。
「光が…
異常に暴走してる」
「敵か…
それとも世界そのものか?」
バルトは剣を握り直す。
霧の中、
光が一点に集まる。
巨大な影。
人型。
だが人間ではない。
体は透明で、
空間の揺らぎで
形を変える。
「創造神…アルカナ」
ギレンがつぶやく。
空間そのものが
歪む。
周囲の木々も、
地面も
宙に浮き上がる。
アルカナの声が
響く。
――人間の意思で
歪みを正すことなど、
許されぬ。
バルトは
剣を天に掲げる。
「許さん!
俺は盾だ!」
光と闇がぶつかり、
衝撃で空気が裂ける。
アルカナが攻撃。
時空の歪みを巻き起こす。
ランドとアランは
宙を飛び回りながら
魔法で反撃。
マークは魔法陣で
バルトを補助。
盾として、剣として、
全力で支える。
ミレーヌは
光の力を
集め、アルカナに向けて
放つ。
だが、
創造神の防御は圧倒的。
一撃で吹き飛ばされる。
バルトは
叫ぶ。
「諦めるな!
世界を俺たちの手で
守るんだ!」
剣が再び光を帯び、
「因果遮断」の力が
発動。
アルカナの動きが鈍る。
時空の歪みが
一瞬、止まる。
ミレーヌが理解する。
「バルト…
運命を切れる…
あなたが…」
バルトは剣を振るう。
空間が裂け、
アルカナの右腕を断つ。
神の使徒も応援に現れるが、
バルトの剣の力が
全てを打ち消す。
アルカナは怒りの声を上げ、
空間全体を振動させる。
ギレンが冷静に指示。
「皆、バルトを中心に
陣形を保て!」
四方から光と魔法が
アルカナを取り囲む。
バルトの剣が
決定打を狙う。
アルカナの形が
崩れ、
力が収束する。
バルトは深く息を吐き、
剣を天に突き立てる。
「これで終わりだ!」
光が王都全体を包み、
衝撃で空間が揺れる。
アルカナの姿は
消滅。
沈黙。
風が戻り、
霧が晴れる。
世界は再び、
静寂に包まれた。
ミレーヌは
バルトの肩に手を置く。
「…やったのね」
バルトは肩をすくめ、
微かに笑う。
「俺たちの意思で
世界を守った」
ランド、アラン、マーク、ギレンも
深く息を吐き、
勝利を噛み締める。
だが、
戦いは終わったわけではない。
世界の再構築が、
これから始まるのだから。




