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第3話 神代記の秘密


王都・神殿図書塔。


静寂の中、

埃の匂いが漂う。


バルト、

ギレン、

ランド、

アラン。


四人が

古い石板を

囲む。


ギレンが

慎重に言う。


「これが、

伝説の神代記だ」


古代文字。

人類以前の

記録。


ランドが

眉を

ひそめる。


「読めますか?」


ギレンは

手をかざす。


淡い光が

石板を

照らす。


文字が

浮かび上がり、

同時に理解が

頭に入る。


「世界は、

創造神アルカナによって

作られた」


アランが

声を出す。


「……作られた、だと?」


「しかも人間は

管理される存在」


マークが

口を

挟む。


「魔王も、

ただの管理用…?」


ギレンが

頷く。


「調整装置として

創造された」


バルトは

剣を握る。


「つまり、

俺たちが

戦ってきた相手も…

全部、世界の設計の一部か」


沈黙。


ランドが

小さく息を

吐く。


「希望も絶望も、

最初から仕組まれていた…」


ギレンは

石板を

見つめたまま

言う。


「聖女ミレーヌも、

その一部だ」


バルトの

目が

鋭くなる。


「つまり、

力の源も

設計済み…?」


「端末だ」

ギレンの声は

冷たい。


「神の意思を

地上に伝える装置」


ミレーヌは

背筋を

震わせる。


「……私は…

ただの道具…?」


バルトが

彼女の肩に

手を置く。


「違う。

お前はお前だ。

誰も奪えない」


ミレーヌは

微かに

頷く。


涙が

頬を伝う。


しかし、

胸の奥の違和感は

消えない。


――外で何かが

動く。


騎士団の警戒線に

異常な影。


マークが

指さす。


「動いた!」


古代文字の石板から

光が漏れ、

空間が歪む。


突如、

図書塔全体が

揺れる。


書物が

落下。


ギレンが

叫ぶ。


「避けろ!」


光の柱が

天井を貫き、

床を焦がす。


ランドが

盾で守る。


「これは…

魔法じゃない!」


アランが

呟く。


「神の力だ…」


揺れる石板から、

無数の光線が

空中に飛び出す。


バルトは

剣を構え、

光を斬る。


「これが、

世界の調整か!」


ミレーヌは

懸命に祈る。

手から光が

溢れ、盾を作る。


柱を受け止める

バルトの剣。


「俺たちの世界は

俺たちの手で守る!」


光と光が

ぶつかり合う。


衝撃で

周囲の書物が

粉々に飛ぶ。


石板の光が

次第に収まる。


沈黙。


だが、

誰も安堵できない。


ギレンが

低く言う。


「これが序章に過ぎない」


バルトは

剣を握り直す。


「神が本気で動き出した。

俺たちも、覚悟を決める」


ミレーヌは

肩を震わせながらも

うなずく。


「もう、逃げません」


闇の奥。


光を纏う二人。


世界の歯車が

静かに軋み、

第三部の戦いが

幕を開けた。


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