町内会の運動会が無くなってわりかし意気消沈している話…
どうも、どうもどうも。
学校の規律という枠組みから解き放たれた大人たちが各々(おのおの)の常識を胸に良かれと思った&これくらい許されるだろうと思い込んでいろいろやらかしカオス状態になりがちな全年代参加型の運動会がわりと大変だとは思うけれど決して嫌いではないものです。
本日は、学校行事ではない、地域が開催する運動会について少々語ってみようと思いますです。
よろしければお付き合いくださいな。
私の住んでる地区では、毎年秋ごろに学区内運動会が開かれていたんですよ。
小学校がやっている運動会とは全く別物の、小学校区にある町内会が集結して運営する、子どもも大人も参加するタイプの…いわゆる地区運動会というやつです。
ずいぶん長きにわたって開催され続けてきた地区運動会だったのですが、いよいよ撤廃することになりましてね。
昨今のコロナ騒ぎで中止が続き、そうこうしているうちに子ども会がどんどん衰退してしまい、存続が難しくなってしまったのですよ。
地区運動会は小学校区に属している町内会と子ども会がチームを組んで対抗戦を繰り広げるというものでして…、子ども会がなくなってしまうと必然的に町内会は参加することができなくなってしまうシステムがありましてね。子ども競技も大人競技もあるものですから、両方そろっていないとマズいという理論がまかり通っていた感じだったんです。
しかもですよ、子ども会を失った町内会は運動会運営側に回ることになり、わりとばっさりお楽しみ要素が消えてしまう(出場できなくなる)うえに何らかの役職や担当を与えられて負担が付与され不満が増加するという嫌な感じの流れがあったりしましてですね。
ちょいちょい『もうやめてまえ』という意見が目立ち始めて、伝統を守れと息巻くみなさんと対立するようになり、すったもんだの末、廃止が決定されたわけですけれども。
なんていうか…、子どもたちの意見をマル無視しているというか、聞こうともしなかったことがわりと個人的に、引っかかっていたりしたんですよね……。
歴史がうんぬん、今まではこうしてきたうんぬん、前例がないからうんぬん…、子どもの喜ぶイベントだから存続させたいというよりも、大人が子どもの喜びそうなことを用意してやらなければ的な上から目線がね、絶妙にムズムズしましてね。
もともと…、学区内にはボチボチ子ども会がない地区というのもあって、同じ小学校区で暮らしているのに地区運動会に参加できない子どもたちもいて、なんとなく不満の声はあったんですよ。子ども会がないせいで面白そうな運動会に参加できない、みたいな。
地区運動会にはいろいろと予算が組まれていて、競技に参加するとお菓子なんかの参加賞がもらえたりお弁当が出たりするので、わりと子どもたちの間では楽しみな行事の一つではあったんです。
裕福な町内会は豪勢だったり、貧弱な町内会はポケットマネーを活用して対抗したり、助っ人と称して地区外の子ども達を呼び込んでみたり…いろいろ試行錯誤してきたのに、えらくサッパリと手を引くんだなあとですね。参加システムを練り直せば存続は不可能ではなさそうなのに、昔ながらを尊重することに必死という印象が拭えなくて…。
わりと、大人が楽しんでいた部分もあったんですよ。
大人になってから運動する機会なんて、己の疾走を見せ付ける機会なんて…なかなかないでしょう?ここぞとばかりに張り切ってしまう親御さんなんかも少なくなくて、それなりにハデに盛り上がっていたので、なんか気が抜けちゃったといいますか……。
そもそも…私はわりとこう、地区運動会というやつに憧れがあったんですよね。
自分が子供の頃通っていた小学校区では、地区運動会がなかったんですよ。
親戚の住んでいる小学校区には地区運動会があって、一回だけ呼んでもらったことがあったんですけど、それがまあ…商店街があった事も関係しているんでしょうけど、実に盛大&豪勢でしてねえ。
徒競走でダントツビリなのにお菓子の大袋をもらって、アンパンの袋を口にくわえて一位でゴールして、豪華なお弁当まで出て、みんなで仲良くダンスを踊って笑って、おみやげまで渡されて、二日目は大掃除と宝さがしみたいなことをやって、豪華な絵画セットをもらったりして、めちゃめちゃ楽しい&嬉しい&大喜び的な展開がありましてですね。
過去の記憶の好印象もあって、比較的積極的に地区運動会に参加してきたので、わりかし寂しいものがあったりするんですよね…。
だみ声なのにウグイスジョウなんかもやらせてもらえたし、地区運動会のポスターも好き放題に描かせてもらったし、よーいドンの鉄砲もうたせてもらったし、でっかい旗も振らせてもらえたし、本部席で暇を持て余してタケノコにょっきとか武田鉄矢ゲームとか山手線ゲームとかやったのも楽しかったし、個人的には楽しみな行事だったので、なんとも無念というか、残念極まりないと言うか…。
今後は子ども対象のフェスをやる方向になったらしいのですが、なんていうか…近所の大人たちが集まってはしゃげるイベントが無くなった喪失感のようなものは否めません。
というか、大人達にも嬉しい部分がないと、地域の催し物に参加してくれる人ってのは減少していくばっかなんじゃないのかとですね…。
そもそも町内会に入っていない世帯が爆増しており、ただでさえ人と人のつながりが希薄になってきているというのに、とっかかりとなるようなきっかけがなければますます他人上等アンタ誰状態が加速するのではないかとですね。
取り掛かるイベントが少なくなると絶妙に余裕ができてしまい、ボチボチいらぬことまで考え始めてしまうのがなんともかんとも…。
まあ、あれですよ、ええと…。
とある都会寄りの田舎町で、いらんことを考えつつ…離れた場所に回覧板を届けに行く人がいるというお話でした、ハイ……。