㊵ペンテコステ編:ペンテコステってなーに?
次の週の日曜日。
心機一転。新しい1週間が始まる。
朝、はれるや牧師から「めりいちゃんの洗礼日はクリスマスの日に決まりました!」と言われた。
「あの、クリスマスって、何日でしたっけ?」
ズコーーッ!
周りがずっこけた。
「あのなめりい、お前何年生きてんの……?」
「14年。」
「14年生きててクリスマスの日がいつとか、ありえねえっしょ……笑」
「まあまあ、クリスマスの再確認が出来ていいじゃないですか。クリスマスは12月25日ですよ」
「では、クリスマスがなんの日か、めりいさん知っていますか?」
「イエスさまの誕生日!」
「を、お祝いする日、ですね。
イエスさまがお生まれになった正確な日付は分かってないので、12月25日をクリスマスに設定したんですよ。
この前いっしょに勉強したじゃないですか」
「すんません、コイツバカなもんで」
「ろいこに言われたくない」
「キリスト教、このはれるや教会は※①プロテスタントの教会なので、行事はクリスマスとイースターぐらいですかね」
「へー」
「②カトリック、③正教会とかあるんですよね」
「そうそう。そこは覚えてたのね……」
「変なとこだけ覚え良いんすよめりいは」
※①プロテスタント⋯キリスト教の宗派のひとつです。僕の通っている教会はプロテスタント系列のものです。だいたい日本の教会の多くは「日本同盟基督教団」というグループに所属しています。
ルターとカルヴァンという人が16世紀当時のカトリック教会に反目し、そこから「宗教改革」とか争いとかあって分裂したのがプロテスタントです。
②カトリック⋯キリスト教の宗派の中で最も多いグループ。ローマ教皇とか有名ですね。イエスさまの十二弟子と、使徒パウロから始まり、ローマ帝国の迫害を乗り越えてクリスチャンはヨーロッパ中に増えていきました。
世界史で「中世」という時代について習うとおもいますが、中世は紀元後4世紀〜15世紀の時期を指します。この中世の時期はキリスト教の影響が色濃い時期でした。僕も最近知りました笑
③正教会⋯ローマ帝国最後の皇帝テオドシウス一世が
「キリスト教を信じるぞ!」と、いままでのローマ皇帝と打って変わってクリスチャンになりました。こごでは良かったんですが、「キリスト教を国教にするぞ」「信じてない奴はボコすぞ!」と、キリスト教以外の宗教を迫害しました。そのせいで後々ローマ帝国は東と西に分裂し、教会も二分されました。
東がカトリック、西が正教会です。正教会はのちのちロシアとかウクライナとかの歴史に大きく関わっていきます。
詳しく知りたい方は「ぴよぴーよ速報・ローマ帝国の歴史」なんか見るといいでしょう。あの人の解説は小学生でも分かる解説なので、好きでよく見てます。
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「でもキリスト教三大行事。もう1つあるんですよ」
「なにか分かりますか?」
「うーん、初詣!」
「ブッブー!違います!」
「それは神社でしょろいこ。バレンタインだよ」
「ブッブー!教会で大々的に行事はやりません!」
「あっ!わかった!ハロウィンだ!」
「正解は、ペンテコステです」
はれるや牧師が呆れたように、やれやれと答えを出した。
「ぺんてこすてぇ?」
「まあ今日は、そのペンテコステについての話をこどもメッセージでやるので、見てください」
はれるや牧師は礼拝堂の奥へ向かっていった……
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子供メッセージ。
教会員の青年のひとり・エリちゃんが絵本の読み聞かせをする。
「きょうはペンテコステの話をするよー!」
教会の子どもたちが質問する。
「ペンテコステってなーにー?」
エリちゃんはこたえる。
「それを今日のおはなしで伝えていくよ!」
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イエスさまが処刑されてから、弟子たちは恐れてました。
なにせ処刑されたイエスさまの弟子でしたから、国に逮捕されることが恐ろしかったのです。
しかし、イエスさまは再び弟子たちの前に現れました。
使徒たちと一緒にいるとき、イエスは彼らにこう命じられました。
「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を待ちなさい。
ヨハネは水で洗礼を授けましたが、あなたがたは間もなく、聖霊によるバプテスマを授けられるからです」
そこで使徒たちは、一緒に集まったとき、イエスに尋ねた。「主よ。イスラエルのために国を建て直してくださるのは、このときですか?」
イエスは彼らに言われた。「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたがたの知るところではありません。それは、父がご自分の権威をもって定めておられることです。
しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります」
イエスさまは40日間弟子たちと共にいて、再び天国へ上っていかれました。次にイエスさまが来るときは、この世界の終わりのときです。
弟子たちは聖霊さまが来られるのを、じっと待ちました。
イエスさまのお弟子さんは何千人もいました。
その人たちがみんな集まって祈りました。みんな聖霊さまが来るのを、じっと待っていたのです。
ユダヤ教の①シャブオットの時期になりました。
とつぜん、激しい風のような音が聞こえ、天から炎のような舌が一人ひとりの上に分かれてくだりました。集まって祈っていたお弟子さんたちは、聖霊に満たされ、さまざまな国の言葉(普通の人に理解できない「異言」ではなく「外国語」)で語り始めた。
外で聞いていた人たちは驚き、不思議に思って言いました。
「見なさい。話しているこの人たちはみな、ガリラヤの人ではないか。
それなのに、私たちそれぞれが生まれた国のことばで話を聞くとは、いったいどうしたことか。
私たちは、パルティア人、メディア人、エラム人、またメソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントスとアジア、
フリュギアとパンフィリア、エジプト、クレネに近いリビア地方などに住む者、また滞在中のローマ人で、
ユダヤ人もいれば改宗者もいる。またクレタ人とアラビア人もいる。それなのに、あの人たちが、私たちのことばで、神の大きなみわざを語るのを聞くとは」
使徒の働き1章、2章1節〜42節
ウィキペディア
聴くドラマ聖書 新改訳聖書
から引用
①シャブオット⋯ユダヤ教の重要なお祭りです。日本語の聖書では「七週の祭り」とか訳されます。
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「バベルの塔で世界中の人たちは『神さまを超えてやろう!』として塔を立てて、神さまに叱られたよね。
『人々の言葉がバラバラになるように!』って神さまは、みんなをバラバラにしたんだ(創世記11章)」
「でも神さまはもう一度くっつけて下さったんだ。すごい事だよね!ハレルヤだね!」
「イエスさまがお生まれになったときも、言葉がひとつになったんだよね。知ってる?」
「しらなーい!」子どもたちは答えた。
「ギリシャ語だよ!アレクサンドロス大王ってすごい人が出てきて、イスラエルとかエジプトとかヨーロッパとか、アジアとか、それを全部ひとつにしちゃったの!」
「で、アレクサンドロス大王が支配した国では、みんなギリシャ語を話すようになったんだよね。言葉が一致したんだ」
「つまり、どういうことなのー?」
「今のわたしの時代でも、同じことが起きてるんだよ!つまり、イエスさまがもう一度来る日は近いの!」
「えー?」
子供たちは驚き怪しんだ。
「いま私たちは英語を勉強しているよね?英語は世界中で使えるじゃん。言葉の一致が起きてるんだよね。イエスさまがお生まれになった時代と、同じ状況になってるんだ!」
「すごーい!」
子どもたちは良いリアクションをするなあ。
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礼拝の説教で、はれるや牧師が読み聞かせの話を総括してくれた。
「イエスさまのお弟子さんたちはみんな、神さまから聖霊さまを授かりました。精霊(妖精)じゃありません。聖霊さま、です」
『マタイ12:31〜32
だから、わたしはあなたがたに言います。人はどんな罪も冒瀆も赦していただけます。しかし、御霊に逆らう冒瀆は赦されません。また、人の子に逆らうことばを口にする者でも、赦されます。しかし、聖霊に逆らうことを言う者は、だれであっても、この世であろうと次に来る世であろうと、赦されません』
「イエスさまはこう言われました。イエスさまを批判したパリサイ人たちは、イエスさまの奇跡を見て「悪魔の力を使ったんだ!」とイエスさまを罵りました。これは許されざる罪と、イエスさまは彼らにそう返したのです」
「洗礼を受ければ、聖霊さまを、神さまから頂けます。聖霊さまのパワーってすごいんですよ?なにせ私のような臆病者でも、こうして教壇に立てるのですからね」
臆病者?はれるや牧師が?
「わたしは元来、臆病者です。
アロマを炊いて説教しないと教壇に立てないあがり症です。
しかし神さまは、そんな私でも用いられます」
「みなさんも、聖霊さまが与えられているハズです!だから、ペテロやパウロのように宣教していしましょう!」
「英語が喋れなくても、うまく話せなくとも、なんら問題はありません!だって聖霊さまのパワーで話せるのですから!聖霊さまに100パーセント信頼してください!」
力強いメッセージだった。
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礼拝が終わった。
お昼の時間、青年会で今日の振り返りをした。
「・・・・なんか、すごい話を聞いたなあって」
「世界がどうとか、英語がどうとか・・・」
私とろいこは頭がクラクラしたような感じだ。
「ハハハ、すごいでしょう」
韓国出身のヨセフさんは笑った。
「教会にこうして色んな人が集まるのって、ジッサイすごいことだよね」
ブラジル出身のペドロさんは言う。
「教会が、平和のお手本になってるんだよね」
読み聞かせをしてくれたエリちゃん。
わたしも洗礼すれば、教会の仲間になれるんだ。
少し、嬉しかった。
私はろいこと一緒に、洗礼してみたい!
「ねえろいこ、洗礼受けないの?」
「パス。気が乗らない」
ズコーーッ
「まあ、洗礼は受けたいときに受けないとダメなんだよ。その人にとって最適なタイミングを、神さまはきっと用意してくださるんだ」
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翌日、私は聖書を片手に電車が来るのを待っていた。
「熱心だねえめりい」
「ヨシアにも、昨日教わったことを話してあげたくて」
「やるじゃん」
聖書を読んでいると、目の前を誰かが横切った。
「あっ、あのヤギの子だ!」
私を突き飛ばした、ツンツンな少女。ヤギのストラップを付けているので、私は彼女を「ヤギの子」と呼んでいる。
あの子にも、声を掛けてあげよう!
続く!
ラッキーナンバー40話!!やったぜー!!
久しぶりの更新になります!!やったぜー!!
昨日浜名湖バイブルキャンプ場で聞いた石川秀和先生の話が面白いので、是非聞いてみてください!!
世界中を回っている先生です!!
https://m.youtube.com/watch?v=zd0GFcUhxuE&feature=youtu.be




