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なろラジ大賞2 応募作品

文学少女の呟き〜白い世界から〜

作者: 海堂直也


 小春日和は冬の訪れ。季節を疑う薄呆けた陽気。曲がり角の先まで続く銀杏いちょうの彩りに永遠を感じながら、落ち葉を踏み歩き、実の香りを嗅ぐ。

 

 着る物を迷い、鏡を覗き返し、履き物を面倒がった時間が一歩一歩むくわれ、風の向きは様々に贈り物を届けてくれる。


 花冷えに心震わせ二部咲きを愉しみ、薫風を吸い込み、青梅雨に耳を傾け、朝涼みを全身に受ける。


 私が体験していた季節は落ち葉のように崩れ

 私が期待していた季節は曲がり角の先へ流る


 

 燕は今年も巣を作る、雛は孵り、立つ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど! これは確かにいつもと違う……。 それでいて > 私が体験していた季節は落ち葉のように崩れ > 私が期待していた季節は曲がり角の先へ流る ここは少し海堂様テイストがありますね…
[良い点] 美しい四季が感じられますね。
[良い点] 拝読しました。 詩のようでもありますね。言葉の美しさを感じました。 最近は四季も曖昧で、判断が難しくなってきていますね。 ですが、確かに冬に向かっています。最近、とても寒いですもの。(…
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