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一話 覚悟を決めた日

ある日少年は生きながら地獄というものを味わっていた。その少年が生まれたのはブラックタウンと呼ばれている貧民街の出身でそこでは法など存在しておらず権力を持ったマフィア共が好き勝手に暴れていました。

警察など役にも立たずに賄賂を貰って汚職を平然と行うような卑劣な警官しかいません。

この町に生まれただけでも最悪なのにその少年の親は生粋のクズでした。父親はドラックの売人で常日頃から家で暴力を振るう人で母親はドラックの中毒者で常日頃から訳のわからないこと喋ったり自分の子供を殺そうとするような人でした。そんな境遇で育った少年が真面に育つ筈もなく少年は10歳を超えたあたりから盗みなどの犯罪に手を染めるようになっていきました。両親は、どんどん落ちていく息子に見る気もしませんでした。どんどん時間が過ぎていき少年は14歳になっていました。少年の周りには、多くの似た境遇の子達が集まっておりました。その少年たちで毎晩盗みをしたりドラックを売りさばいたり喧嘩に明け暮れていました。

そんな未来も希望もない少年は、一つだけ夢がありました。それは小さい時から父親が好きで見ていた5vs5の試合だった。ほとんどの事にあまり興味がない少年が唯一興味を持ったものだった。自分もいつかあの眩しくて神々しいステージに立ちたいと思っていた。だがブラックタウンの様な貧民街出身の子たちにとってそれは夢のまた夢の話だった。だがこのブラックタウンにも5vs5がある。だがそれは一般的に行われている5vs5とは違いマフィアが運営しており賭博のような形でどちらのチームが勝つかでかけるいわばだだの賭け事だった。だが少年はそれしか自分に未来はないと思い仕方なく裏で5vs5をする事にしました。少年はそれを決めた日から5vs5専門のジムに通い朝から深夜まで真剣に練習をしていました。

それから月日が経ち少年は16歳の誕生日を迎えました。少年は裏では最強の5vs5チームに所属しておりそこでレギュラーとして試合に出場できるまでに成長していました。


「つ・・・強すぎる!!!」

実況のと共に会場からとても大きな声援が起きた。

「な、なんと史上初の2連覇だーー!!」

実況者の驚きを隠せない声が会場に響き渡りました。

「こんな事が起きて良いのか。いやすでに起きてしまったーー!!」

会場からも驚きを隠せない観客の声で実況の声がかき消されていた。

それと同時に相手のチームに賭けた観客がとてつもない野次を飛ばしていた。

「ふざけんじゃねぇー!!」

その声と共に瓶ビールなどのゴミが会場に投げられた。

「皆さん落ち着いてください!」

実況者の声は届かず次々と会場にゴミが投げられた。

「選手の方は控え室に戻ってください」

会場のスタッフが選手を非難させた。会場内では客同士が喧嘩したりとどんどん収拾がつかなくなていった。

「今日は一段と凄かったな」

控え室に非難した選手の1人が落ち着いた表情で話している。

「確かに今日は凄かったな。相当な額負けてるぜ。ありゃあ」

いつもこう言う事が起きているかのいいようで選手全員が落ち着いていた。

「今日飯何食うよ」

さっきまでの出来事忘れたかのように切り替えた。

皆なは何でもいいと言う雰囲気を出して結局いつも言っている居酒屋に行く事にした。

会場を出て少し歩くと明かりが見えてきた。いつもはあまり人がいないが今日は空いている席がなく少し待つ事にした。

「なぁ、今日の試合っていくらもらえんだろーな」

席があくまで他愛のない話を始めた。

「さぁ、でもいつもよりは多いんじゃねーの」

「確かにな、今日はいつもより賑やかだったしな」

「これで借金返済に一歩近づいたわ」

笑いながら言う旬華に他は呆れている様子だ。

「なぁ、晴夏どうだったよ初めての優勝は」

皆んなが晴夏の言葉に興味津々だった。

「別に何とも思ってねぇーよ。普通だよ」

皆んなの期待していた返答ではなかったのか何だか皆んながっくりしている気がした。

「お席が空きましたのでご案内いたします」

店員が案内してくれた席に座って注文をした。

「ビール5つにいつものつまみ」

慣れたように注文を頼んだ。

注文した物が届くまで今日の試合の反省をした。反省をしていると途中に注文した物が届いた。

「ビール5つとおつまみそれとこちらはサービスです。店長が今日の試合で稼がせって貰ったお礼だそうです」

笑顔で店員がそう言うとキッチンに戻っていた。キッチンの方を見ると髭を生やした強面も男性がこっちに微笑んできた。この店の店長だ。

「なぁ、ちょっといいか。大事な話があるんだ」

いつもそんな真剣な顔をしない晴夏がそんなことを言うので他のチームメイトは真剣に話を聞こうと思った。

「話って何だよ。金貸してくっれ言うんなら俺たちそんなに持ってないぞ」

チームメイトは晴夏がお金が無いことを知っていたのでその事だと勘違いしました。

「いや、違うんだ」

「だったら何だよ」

全く想像のつかないチームメイトはビールを飲みタバコを吸いなが晴夏の言葉に耳を傾けた。

「俺、学校に行こうと思いう」

チームメイトは開いた口が塞がらず唖然としていた。






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