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第49話 変異

 どういう事なんだ。

 カナタ情報によるとヒューラーは闇。だからヒューラーロードも闇で合ってると思ったんだが、

「どういう事だカナタ」

「……分かりかねます。通常、魔物の親玉であるロードはその子分の魔物と同じ属性になるはずなのです。そして魔物は自分の属性以外の技を使う事なんて有り得ません。なのでやつが使うのも闇でないとおかしいのです」

 どうやらカナタも驚き焦っている。


 風属性の技を使う魔物って事であいつは風属性なのだろう。

「しかしどうして……」

 俺はある一つの可能性を考えていた。

 現代日本でも起こり得る生物の突然の変化。遺伝子の配合ミスによって起こり得る。

突然変異(・・・・)

「「突然変異?」」

 現代日本ではよく生物学の方で使われている用語だが、この世界出はあんまり使わないのだろう。二人は突然変異という言葉に反応し、首を傾げた。

「恐らくあのヒューラーロードは突然変異によって本来は闇属性を扱うはずだったヒューラーロードが風属性になってしまっているんだろう」

 突然変異の確率は低い。だと言うのにヒューラーロードとの初めての戦いで突然変異、しかも最悪な属性の突然変異種と戦うことになろうとは。


「ある意味運がいいんじゃねぇの?」

 声は冷静だ。しかし内心では焦っていた。

 なぜ声に焦りを出さないよう抑えてるかと言うと他の二人に不安感を抱かせてはダメだからだ。

 策士は焦った時点で手の打ちようが無いと敵にも味方にも知らせているようなもの。不安を煽る結果になるだけだろう。

 策士は焦った時点で敗北が決定するのだ。

 焦らず堂々と、あたかも「他の作戦だってある」みたいな雰囲気を常に出しておくことが大切だ。


「カナタ。頼みがある」

 それに、今思いついた。やつを倒す方法を!

「なんでしょうか?」

「ユユに対して防御系の魔法使える?」

「はい。それくらいなら」

 行けるか。

 なら話は早いな。

「カナタはユユに防御系の魔法を使い続けてくれ」

「はい。それは良いですが、ヒロはどうするんです?」

「今まではヒューラーロードの属性が闇だと思っていたから慎重に行動していた。だけどその考えが覆された。だから俺は攻めて攻めて攻めまくる!」

 そして俺は右手をピストルの形にする。

 なぜユユに対して防御系の魔法を使うようカナタに指示したのかというとユユは風属性に弱いからその防御をする為に指示した。


「行くぞ!」

「はい!」

 その合図とともにカナタは詠唱を始めた。

 その隙に俺は「ゴー」でヒューラーロードの背後に回り込む。

「風の加護!」

 カナタはカナタでそこで永正が終了し、魔法を放つ。

 するとユユの周りに風のバリアが何層にも渡って作り出されていく。

 あれなら暫くは保ちそうだ。


「ブースト!」

 カナタとユユを見て安心した俺は意識を戻し、ブーストで思いっきり地面を蹴る。

 地面を蹴ることによって加速。その加速によって生み出されたエネルギーも合わさって俺の力は何倍にも膨れ上がる。

 その威力のままヒューラーに剣を突き立て、グサリと刺す。


 グォォォッ!


 断末魔。至近距離で聞いてるため、耳が破壊されるかと思うほどだ。

 だが、やると決めたからにはひるんではいけない。

「ブースト。使ってて思ったんだがこれはただのスピードアップ魔法じゃない。脚力増強魔法だ。だからこんなことも出来る」

 そしてブーストを解除せずに俺はヒューラーロードの横腹を回転蹴りによって吹っ飛ばす。

 やはりだ。俺の考えたとおり、この魔法は脚力増強魔法。

 使いようによっては色々な使い道がある。


 グォォォッ!


 ヒューラーロードは雄叫びを上げる。

 すると、その場から離れていたヒューラー達がぞろぞろと集まってきた。

「これはやばいかも!」

 タイムアップか。ちょっとでも勝てるかもと思った俺を殴りたい。

 ヒューラーに囲まれて絶体絶命。

 さっきから全方位からの闇魔法を受けているため、ヒューラー達は普通のヒューラーなのだろう。俺が食らったらやばいのか。

 さすがにダメか──諦めかけたその時、空から炎が噴射された。見てみるとドラゴンが火を葺いていて、その火は俺達に近づけば近づくほど温度が下がっている。

 炎がその場を焼き付くし、ヒューラーを次々と倒していく。

 俺達が救うはずだったのにあのドラゴンには何度も世話になったな。


 だが、今回の一件は本当に感謝しなければならない。

「ドラゴンが作ってくれた正真正銘のラストチャンス。無駄にはしない」

 そして俺は地面を思いっきり蹴りつける。

 ブーストを解除せずに走り、ヒューラーロードのスレスレをすれ違う。

 これによってロードは俺を見失っただろう。それだけじゃない。

「いっけぇっ!」

 先程と同じように背後からブーストを利用して剣を突き刺す。

 突き刺したら俺は真下に向かって蹴る。その状態で地面を蹴り、真上に飛ぶ。


 グォォォッ!


「うおらぁぁっ!」

 上方向への力が加わり、一刀両断できた。

 これによって俺はヒューラーロードを倒すことに成功した。

「……あとは任せた」

 そのまま俺はその場に倒れた。、

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