099 バオバブっぽい樹
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「うわぁ! お姉ちゃんすげえ!」
「危なくない? 怖くないの?」
「あはは! これ位、全然平気だぞ!」
ラキは木登りをして、お客さんの子供から尊敬を集めている。
枝打ち名人の様に、幹に足を絡ませて逆さに滑り降りたりのテクニックも魅せた。
凄いと思うが、真似して変な怪我をされたら事だ。
子供に見せるなら、初心者向けの低い木でして欲しいかな?
と思ったが、そんな木はキャンプ場内に生えていないと気が付いた。
よし、無いなら生やそう。
高さが3m程度で幹が太い木をイメージする。
枝ぶりも立派で広がる感じ。
大人がぶら下がってもビクともしない程に丈夫な枝で。
そうイメージして召喚した種を植えてみる。
すると、2日で3m程のミニバオバブが生えた。
太い幹が伸びるのは1.5m程度の高さまで。
小さな凹凸があり、掴んだり足を引っかけやすくなっている。
これなら、子供でも登りやすい。
おっと、子ウサギ達、登りたいのか。
良いぞ、試してくれ。
ウサミ、ウサヨ、ウサコは忍者の修行か?
ブランケットを咥えてそこまで高くジャンプできるんだな。
3頭は、木のてっぺんまでを軽々と飛び越えている。
物足りないからと、負荷をかけるのにブランケットを咥え始めた模様。
ウサヒトとウサジは前足だけで登るのか。
後ろ足をプラプラさせながら、必死に幹の凹凸を掴もうとする2頭。
掴むのが苦手な形の前足なのに、頑張っている。
お尻の尻尾がピクピクと動いてラブリーだ。
さて……登りきれるか?
あぁ、無理だったか。
落ちて痛いところはあるか?
無いか、良し。
落ち込む事は無いぞ。
ナイスガッツだった。
再チャレンジするか、良し。
念の為、根元には良く伸びる芝を植えてクッション替わりにする。
そうすれば、落ちての怪我も少ないだろう。
横に広がる枝には、ロープをしっかり結んで垂らした。
それを登っても良いし、ターザンごっこでブラブラしても良いと思う。
良い感じだ。
これをダンジョン改変で、テントサイト近くの森にまとめて設置する。
結果、子供の人気も出たが、大人の人気も出た。
キャンプ場でするアクティビティに慣れていない人でも、気軽にチャレンジできて良い様だ。
あと、やっぱり見た目が良いのがポイント高い。
バオバブの様な木がまとまって生えていて、それに登っている自分や友達の写真や動画を撮る。
良い感じで映える様だ。
そしてある朝。
ミニバオバブの木の上にコアの1体が乗っている。
どうした?
引っ掛かって降りられなくなった様には見えないが。
……そうか、コア達も写真を撮ってもらいたいのか。
宣伝になるんじゃないかって?
はは、気にしてくれてありがとう。
コアは事務所でオブジェみたくしているから、お客さんの眼には触れている。
そして、直径1mの球体が木の上にあったら、前衛美術みたいにも思えるかもしれない。
面白そうなので、そのまま木の上に居てもらう事にした。
結果、ちょっとだけ評判になったので『今日のコア』として日替わりで色んな所に居てもらう事になった。




