表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

96/175

096 鬼人の入浴風習

 ラキは王女様で、レイナスは皇女様だった。

 そう思うと変に意識してしまいそうになったが、更に天狐は神に類するものだと思えば、何て事無い様に感じて不思議だった。


「温泉があるのか!? 入りたいぞ!」


 家の裏の露天風呂は、キャンプ場のオープン期間は使わない様にしている。

 今は、ウサギ達の憩い空間だ。


 その代わり、地下に大浴場を作った。

 ダンジョンマスターの力を使えば、楽に作れる。

 せっかくだからと調子に乗ったので露天風呂の数倍の広さだ。

 湯舟も複数設置して、合計で30畳はあるだろう。


「ああ、皆で入ってくると良い」


「何言ってるんだ? マスターも一緒に入るんだぞ」


 いやいや、ラキは外見こそ子供っぽいが、大人だと言うじゃないか。

 会ったばかりの女性と気軽に風呂は入れないぞ。


 ……ガラテアと天狐は不可抗力だと思う。


「マスター、前にちょっと話したと思うけど、鬼人王国では大勢でお風呂に入るのが好まれるのよ。男女の別は無いわ」


「そうは言っても、強制じゃ無いだろ?」


「客なら拒否できるけど、家主は一緒に入るのが持て成しの1つね」


 それで、客のラキが風呂に入りたいって言うなら、家主の俺も一緒に入るのがマナーなのか。

 郷に入っては郷に従えと思うが、相手の文化風習に合わせてあげるのも大切だ。


 仕方が無いので、一緒に入る事にする。

 何故か皆でお湯の掛け合いになった。


 コズミン、ジェット水流を発生させるのは反則だろ。

 子ウサギ達は、その水流でサーフィンをするのか。

 桶に乗るのが凄く上達したな。

 楽しそうで何より。


 皆でわいわい、汗も疲れも綺麗に流した。


 その夜。


「ラキのベッドは他に用意したはずだが」


「日中に受けたマスターのサンダースピアでかなり消耗したみたいなの。魔力が欠乏するのは死活問題なのよ」


「食事である程度回復するんじゃないか? 何なら、水晶のダンジョンで自然回復させれば大丈夫だろう?」


「手っ取り早いのが一番だぞ」


「そんなスナック感覚で言われてもな」


「マスターはアタシに勝ったんだ。問題無いぞ」


「そういう事よ」


「いや、問題って言えば、大きさが……」


「ちっちゃいからダメなのか? じゃあ、最後の魔力を解放するぞ」


 そう言うと、ラキの身体はムチムチと大きくなり、非常にグラマラスになった。

 身長は俺と同じ位かもしれない。

 胸も尻も大きく、腰回りは筋肉で強く締まりくびれている。


「これで問題無いわね」


「そうだぞ」


「そうかな? そうかも……いや、レイナス的にはどうなんだ? 幼馴染が、とか」


「問題無いわ」


「ア、ハイ」


「ガラテアとテンコにもしてやっているんだろ? だったらアタシも問題無いはずだぞ」


「待て! レイナスが話したのか?」


「私はそこまで言ってないわよ」


「強き者の義務デス」


「そういう事じゃ」


「ア、ハイ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ