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089 スモークウッドの生産施設を造る

 スモークウッドが好評なので、増産体制に入る。

 クリスタルゴーレム達、よろしく頼むぞ!


 ……その『マ゛ッ』って書いてあるプラカードを掲げる意図は?

 同意しました、了解しましたの意味なのか。


 誰からそんな事をし始めたんだ?

 ……ガラテアに教えてもらったのか。

 意味不明過ぎてわからん。


 とにかく、皆の言いたい事は伝わるから、プラカードとか必要無いぞ。

 ……そうか、楽しいのか。

 だったら、良し。


 さて、スモークウッドを作るのには、木をパウダーにする必要がある。


 薪の山の下に作った乾燥スペースの床の一部を、ダンジョン改変でおろし金状にした。

 棘のトラップを工夫した物なので、転んだら大惨事だ。


 そのガリガリ床に、切り出した丸太を当て擦る。

 そうすれば、粗目のウッドチップになる。

 ゴーレム達がすれば、大根おろしをしているみたいだ。


 それらを集めたら、ゴーレムの手の上にのせて、スリスリと円を描くように擦ってゆく。

 何度か繰り返すと、石臼で粉ひきをしたみたいに、チップがパウダーになる。


 次にウッドパウダーを煮る。

 巨大な鍋が必要になったので、床を凹ませプールに。

 150℃程度の温熱レンガを多数投入して煮る事に。


 ウッドパウダー作りと同じようにして片栗粉を作る。

 こちらも煮て、とろみが出たら、ウッドパウダーの方に投入。

 しっかり混ぜる。


 熱々片栗粉は、零すと滑るから気を付ける様に。

 大丈夫、ゴーレム達は油で動いているわけじゃ無いから、プールに落ちてもスモークウッドの品質に問題は無いぞ。

 ただ、別のウッドパウダーのプールに近づく時は、しっかり洗って今のを落としてからにしような。


 良く混ざったら。温泉セメントで作った枠に入れて、ぎゅっと圧縮。


 ……ゴーレムの力があったら、片栗粉を使わなくても圧力で固形化したかな。


 まあ、良い。

 この時、何の木のスモークウッドか見て分かる様に、印を押す。

 サクラとクルミとリンゴなので、それぞれの実のイラストだ。


 後は乾燥させて、枠から取り出したら、再乾燥。

 これで完成だ。


 後は、必要に応じてラッピングか。


 ところで、乾燥スペースは山を掘って作ってあるので、洞窟とも言える構造だ。

 けれど、部屋ごとの細かい調整は効かない。

 ダンジョン的な扱いは、フィールド型の一部らしい。

 コア達によれば、次元の繋がり方が違うとか何とか。

 難しすぎたので、理解できなかった。


 まあ、不便があるわけでも無いから大丈夫。

 その分、工夫を凝らすのも楽しいから、それはそれで良しかな。


 あー、うん、コア達。

 初めから水晶のダンジョンで施設を作ったら良かったって言いたいんだな。


 遠慮なく意見を出してくれて良いんだぞ。


 ……俺を乗せて、空中飛行をしたい?


 そういう意見か……。

 いや、良いんだ。


 けど、それは楽しいのか?

 いや、コア達の方が。


 楽しいのか。


 それならお願いしよう。



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