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081 やだ、ウチの作物高く売れ過ぎ……!

 ウチの作物を売ったら、100万円を超えた。

 それが毎日続いている。

 そして、このまま継続する様に、調整して出荷しているのだとか。


 ふう、落ち着け、俺。

 先日、確定申告を乗り切ったばかりじゃないか。

 来年の戦いは既に始まっているぞ。


 あ、ウサミ、ウサヨ、ウサコ、こっち来て。

 皆大きくなったな。


 子ウサギ達はそれぞれが手の平程の大きさまで成長している。

 親たちが中型犬程あるので、子ウサギ達もこれからどんどん大きくなるだろう。


 はあ、さすさすすると、癒される。


 うん、そうだな、順番に撫でるぞ。

 すまない、手は2本しか無いんだ。


 ウサヒトとウサジはどうしてるんだ?

 ……秘密基地を作っているのか。


 え~っと、あの辺りか。

 危ない事もしていない様だな。

 こういう時はダンジョンマスターの能力で把握できるから便利だ。


 何? 見ちゃったら秘密にならないって?

 そうだな、むやみに調べるのは控えよう。


 だから、皆も危なくない範囲で、元気に遊んでくれな。


 ……はぁ、現実逃避終了。


 これはもう、税理士さんに丸投げした方が良いな。

 その為にも、領収書や納品書は今まで以上に管理しないと。


「天狐、納品書とか受け取り票とかはどうなってるんだ?」


「そのような物、無いぞえ」


「いや、無いと税理士さんが困るんだが」


「税? ああ、問題無い。かような雑事は手の者が済ませておるのじゃ」


 天狐が言うには、振り込まれた段階で、税務的な様々な物はクリアされているのだとか。

 何やら黒い怪しさを感じるが、至ってクリーンだとの事。


 俺は従来通りに、キャンプ場の売り上げと薪を売ったお金で申告すれば良いらしい。

 なので、気兼ねなく、振り込まれている分を全部使って問題無いそうだ。

 理解が追い付かない。


「そういえば、薪もあったのう。それも売るかえ?」


「……うん、そうだね」


「何が良いか、おもう様に訊いてみるのじゃ――」


 天狐は『すまほ』を取り出し、通話する。


「――あい、わかったのじゃ。主殿、松が良いそうじゃ」


 俺がクワモードを使って植えた木は、伐採しても1週間すればまた伐採できる程に成長する。

 それは、1度植えたら、クワモードで耕さない限り永久的に続くそうだ。

 コア達がそう教えてくれた。


 そして、伐採するなら俺がしなくても問題ない。

 ゴーレムに全部任せる事ができる。


 かといって、ダンジョンの守護者たるゴーレムにそんな仕事をさせるのもどうかと思うが――


 そうか、水晶のダンジョンで誰も来ないのに警備しているのは張り合いが無いのか。


 よし、じゃあ、皆で一緒に薪用の山を拓こうか。



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