072 ツリーハウスを沢山建てる
レイナスに異世界感について意見を求めたら、こっちの世界のコンセプトアートとかの方が良いとアドバイスをもらった。
なので、とりあえず思うがままに新規サイトを作ってみる事にする。
失敗は恐れない。
何故なら、ダンジョンマスターになった事で、天樹の森の地形も自由に操作できるようになっているからだ。
平らにしたり、土を盛り上げたり自由自在だ。
ただ、尾根を崩すと周囲の環境に影響が大きく出るので、そこは注意しよう。
ふむふむ、今の状況をコアが記憶してくれるから、原状回復も簡単か。
コア達はとても頼りになる。
はは、じゃれついてくるのは良いけれど、ゴチゴチ当たるから、優しく順番にな。
テントサイトから少し離れた場所を新規サイトにする。
崖程に険しくは無いが、なだらかとも言えない場所だ。
なので、今までは手に余る土地だった。
ここを、出入りするのに問題無い地形にする。
地形に手を加えるのも、やり過ぎると自然さが無くなって違和感が出るから、そのバランスが難しい。
棚田の様にし、その1つの棚に1棟のツリーハウスを建てる事にする。
一旦、範囲内の樹木を無くす。
むむ、地形の操作はノーコストでできるけど、ツリーハウスを建てるのには従来通りにSSが必要なのか。
手持ちは大量にあるから、躊躇なく使う。
合計で20棟建てた。
ツリーハウスは大きなヒノキの幹を柱として、3m程の高さにある巨大なハチの巣の様な建て物だ。
外壁は板を何枚もランダムに張り付けた感じで、屋根や窓もあり小屋になっている。
窓が6角形で、よりハチの巣をイメージさせる。
そして、小屋へはヒノキを中心とした螺旋階段で上り下りができる。
1つ1つはとてもメルヘンで趣深いが、その数が多くなると、作りものっぽさが強くなってしまう。
これだけでは返って殺風景だ。
低い樹や高い樹を足してゆく。
特に、ツリーハウスよりも大きい樹を足し、『森の中でひっそりと』感を意識する。
それぞれの棟に入って、風通しの具合を確認。
樹の位置を調整して、吹き溜まりとかが生じない様に注意する。
「花の香を漂わせてはいかかでしょうカ?」
良いアイデアだ、ガラテア。
ツリーハウスは外見がハチの巣っぽいし、内部も6角形の家具やオブジェがあるから、花の香が似合うだろう。
採用。
「甘い幻覚が見られる花ト、甘い夢に誘われる花がありマス」
そういう効果は無しで!
コア達によれば、リラックス効果のある香りを出す樹木があるから、それはどうかと提案された。
そっちにしよう。




