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004 魔法を試してみた

 俺が作ったARゲームが現実化してしまったっぽい。

 そして、ゲームのデータを消したのに、魔法は使えるしモンスターは出てくる。

 なので、念の為に他の魔法も試してみた。


 〇を描いてその中にバツを描けば、サンダースピアだ。

 これは雷撃を発生させる。

 強力だけど、距離が離れると弱くなる。


 〇を3回続けて描くと、ロックバレット。

 21×10×6cmのレンガのような岩を撃ち出す。

 角が当たればクリティカルかな。

 このレンガが何時間消えないで残るか、要観察だ。


 これで、実装している魔法4種類は全部発動すると確認できた。

 どれもが狙った場所にしっかり当たるし、すごい威力だ。

 この辺は熊がめったに出ないけど、もし来たとしても安心だな。

 油断は禁物だけど。


 次に、斬撃も試してみた。

 AR棒をブンと振れば、シュバっと斬撃が飛ぶ。

 縦横自在だ。


 試しに丸太に打ってみたら、パカンと綺麗に割れた。

 おお、これは薪割りに便利だ。

 薪割り機械の燃料代が節約できる。


 嬉しくなって、パカパカ薪を割っていたら気が付いた。


 これ、銃刀法とか大丈夫なんだろうか?

 斬撃を飛ばす時には、AR棒は剣になっている。


 刃は付いていないし、柔らかいから切る事はおろか叩いたってダメージは無いから、模造刀ですら無い。

 斬撃は空気を圧縮して何かを飛ばす物でもない。

 だ、大丈夫なはずだ。


 斬撃モードを解除しなきゃなって思ったら、剣がAR棒に戻った。

 考えただけでモードチェンジができるなら、隠蔽も簡単だな。

 銃刀法、ヨシ!


 ちなみに、魔法モードの時には、AR棒はワンドに変化する。

 これもゲームに実装しているデザインが忠実に再現されている。


 モードチェンジが面白くて、剣・AR棒・ワンドと素早く切り替えて遊んでいたら、AR棒がどこかに消えてしまった!


 え!? マジで? ちょっと困るんだけど!

 AR棒を1本作るのに4千円かかってるんですけど!


 慌てて、出てこい戻ってこいって念じたら、AR棒はフォンと手元に現れた。


 よ、良かった。一時はどうなるかと凄く焦った。

 どうやら、AR棒は出し入れ自由になったらしい。

 その後に何度チャレンジしても問題無くできた。


 しかも、放り投げても直ぐに手元に出せる。

 更に、両手に出して2刀流もできた。


 ははっ!

 2刀流の斬撃、気持ち良すぎる!

 くるっと回りながら剣を振って、ズババっと連撃!

 痺れる!


 ダブル魔法とか素敵すぎだ!

 右でファイヤーボール、左でアイシクルショット、炎と氷が合わさり最強の魔法へと!


 フゥー! 楽しすぎる!


 結局2時間以上もブンブンと遊んでしまった。


 いけない、こればっかりじゃなくて、他の機能も確認してみよう。

 ひょっとしたら、データを消す前にしていなかった事は現実化していないかもしれないし。

 ゴブリン問題を解決するヒントになるかもしれないから。



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