037 ニンジンを燻製にする
スモークチップ用に木を育て、それで肉類やゆで卵を燻製する。
とても美味しく趣のある風味が楽しめた。
キラリの要望で、同時にニンジンも燻製してみた。
ニンジンはそれ自体に水分が多かった所為だろうか、悪くは無いが、もっと良くなる予感がする。
キラリ、どうだ?
いつもと違って面白いか、そうか。
ニンジンの水分を飛ばしてから燻製にしようと、天日干しをする事にした。
ついでに大根も干す。
東北の方で、大根の燻し物があった事を思い出したのだ。
ニンジンもその要領でいけたら良いな。
ある程度、水分が飛んで『しんなり』というか『ぐんなり』というか、そんな感じになってから燻製再チャレンジ。
根菜は細かく切ったりしないで、丸のまま燻してみた。
スモーカーは大きくして木箱で作る。
スモークチップはリンゴを主体にする。
東北といえばリンゴというのは、安直な選択だろうか。
5日ほどかけて、じっくりと燻した。
どうだろうか?
「お米が進むわね。そのままでも美味しいわ」
「口に入れた時に流れてくる香りと、噛む度に広がる香りが面白いな」
「ええ、クセになるわね。後を引くわ」
「やっぱり、スモークチップも乾燥させた方が良いな」
クセになる感じはキラリもそうなのか、普段よりも細かくコリコリとしながら食べている。
スモモの方は、ゆっくりじっくり味わう感じで食べていた。
燻製にした後に、更に漬物にするとまた美味しいらしいが、そこまでしなくても十分な味わいがある。
元々の野菜の美味しさの違いだろうか。
2頭とも燻製ニンジンが気に入ったらしく、もっと食べたいとおねだりをしてきた。
これは、大きな燻製小屋を造らないとな。
ちなみに。
切り倒した木は、翌日になると切り株の根本から芽が出ていた。
その後、元の木があった場所で成長し、6日経過すると種や実を落とす。
そんなサイクルらしい。
初めに落ちた種や実からは新しく芽が出ていないから、俺が手ずから種を植える必要があるのかもしれない。
これも、今後要観察だ。
どうした? スモモ、パイナップルを持ってきて。
……これを燻製にするのか。
キワモノの予感がするが、やってみよう。
結果、非常に美味しい燻製になった。
白ワインに合いそうな風味を楽しめる。
スモモはドヤ顔で燻製パイナップルをはみはみしている。
その後、ウチでは燻製ブームが続いた。
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