表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

19/175

019 一緒に食事

 緑の女性を家に招いて、食事する事にした。


 時間的には、昼には遅く晩には早いといった感じだ。

 もう、このままダラダラと晩御飯にしてしまおう。


 ダラダラ飯と言ったら鍋が良い。

 冬だし定番だし、何より今は美味い野菜が沢山ある。


 さあ、準備をするかと気合を入れたら気が付いた。

 この緑の女性はよく見ると、かなり薄汚れている。


 ダンジョンを抜けて来たとか、山で迷ったとか言っていたし、サンダースピアで盛大に転ばせてしまったわけだし。


 俺の所為でもあるので、先にお風呂を勧めてみよう。


 外の作業が終わって直ぐにお風呂で温まれるように、お湯は自動で張ってある。


「へえ、お風呂があるなんて、ぜいたくね」


 おっと、ここで絶妙な異世界ムーブをかましてくれる。

 異世界でお風呂は貴重、コレは物語でよく聞く話だ。

 となると、こっちもそれに乗ってしまおう。


「使い方はわかるか?」


「ちょっと見慣れない物があるけど、トラキス式なら問題無いわ」


 あ、トラキス式とかは、俺の方がわからないです。


 一応、念の為、彼女が異世界人という設定で説明をしてみる。


「え? ここをひねると、水が出るの? お湯? 何、魔道具なの?」


「へえ、石鹸があるの。お金持ちなのね」


「? シャンプー? トリートメント? 髪の毛専用の石鹸なの? 何なのそれは?」


「ああ、体を洗ってからお湯に入るのね。それは問題無いわ」


「コレを操作すると、浴槽の温度が上がるの? ちょっと魔道具にしても規模が大き過ぎなんじゃない?」


 本気で驚かれた。

 もし、これが演技だとしたら、それでやっていける程だと思う。

 美人だし。


 着替えに俺のスウェットを渡し、俺は鍋の食材の準備をした。


 鍋がぐつぐつ煮えて食べごろになると、彼女はお風呂から上がってくる。


「生き返るようだったわ。ありがとう。それに、この服は柔らかくて着心地が良いわね」


 彼女は俺より少し背が低い感じだ。

 スウェットの上着は袖が長い感じだが、下の長さは丁度良さそうだ。

 解せぬ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ