表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/175

012 手軽にツリーハウスを建てる

 SS(スターストーン)を消費して、ワンポールテントを張る事ができた。

 それなら、ツリーハウスの方はどうなのだろうか?


 建築するぞ、とイメージしながら何処に建てようかと辺りを見回す。

 すると、その場所で建築が可能かどうかのイメージが湧いてくる。


 木の無い場所で建てられるという事は、樹木自体も同時に出て来るのだろう。

 逆に、近くに何かあると建築できない。

 ある程度の広さが必要な様だ。


 テントサイトの一画で、さあ建てようとトンカチを振るう。

 すると、杭と縄張りが現れた。

 ポケットの中にSS(スターストーン)があるのを確認して、トンカチをとんとんすると、そこにツリーハウスが建てられる。


 柱となる樹木は、立派で大きいヒノキの様だ。

 これが出るから、ある程度広い空間が必要だったのか。


 そのヒノキの幹を中心として、3m程の高さに巨大なハチの巣の様な物が目につく。

 板を何枚も無秩序に張り付けた感じで、屋根や窓もあり小屋になっているのだろうとわかる。

 そのハチの巣小屋は、直径でも3mはありそうだ。

 そして、そこへはヒノキを中心として、らせん階段が伸びていた。


 昇ってみる。


 中は、3畳程度の広さだった。

 やはりハチの巣をイメージしているのか、6角形のオブジェや棚がある。

 窓も6角形で、明り取りのステンドクラスも6角形だ。


 ゲームの方の3Dモデルと、全く違うデザインになっていた。


 ゲームの方は、トム・ソーヤの秘密基地みたいなイメージだったけど、こっちは御伽噺から出てきたみたいな感じだ。

 森の妖精の小屋といった趣で、オシャレ度が非常に高い。


 うららかな午後に、お茶をしながらのんびりすると気持ちよさそう。


 スモモとキラリも気に入った様だ。

 らせん階段で上り下りがしやすいし、程よく囲まれた空間というのが、ウサギ的にポイントが高いのだとか。


 良い物を建てられた。


 これだけの物なら、SS(スターストーン)の消費も激しかったのでは? と思ったが、1つしか消費していない。

 非常にコスパの高い建物だ。


 これで、ゲームが現実化する際に、足りない分はSS(スターストーン)で補っているのでは? と仮説が立つ。


 なので、次に斬撃や魔法の強化を試してみた。

 ゲームの方は経験値を貯めればレベルアップして強化できる設定だった。


 さて、現実の方はというと、経験値が貯まっている感じもレベルアップした感じもしない。

 システムメニューすら出ないのだ。

 「メニューオープン」とか「コンソールモード」とか叫んでみても無理だった。


 となると、強化の可能性はSS(スターストーン)を使ってになる。

 今までの経験から、できる事は気合を入れて願えばできる、という事がわかっている。

 なので、SS(スターストーン)を1つ手に取って強く念じてみた。

 強化したいです! 斬撃を強くしたいです!


 すると、手の中にあるSS(スターストーン)がスゥっと消えて、何だか力が漲る感覚を得る。


 斬撃を試してみると、実際に強くなっていた。

 およそ倍になっている。


 ゲームの方は緩い内容だったから、僅かな強化で大幅パワーアップに設定していたのが、効果あったらしい。

 凄い。

 木がまるでチョコウェハースみたいに切れる。


 斬撃でここまで違いが出るとなると、魔法を上げるのが怖いな。

 下手を打つと大惨事になりそうで、制御できるのか不安だ。


 とりあえず、現状で不満がないので魔法の強化は見送っておこう。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ