レンジのステータス2
鉄壁の設定を修正しました。
「さて、次は・・・」
鉄壁(OS)・・・かつて12英雄と呼ばれる神代の勇者の一人が使ったとされる防御系スキル最上位4種を統合最効率化したスキル。防御力付与を扱え、敵味方関係なく付与できる。ただし、魔法耐性のランクが自分と同等またはそれ以上の場合は弾かれる。
縦最大10m、横最大10mのシールドを最大6枚まで展開可能。熟練度で強度、枚数、広さが増える。シールドは自分から半径10メートル以内なら自由に動かせ、また1キロ以内なら固定で設置できる。
シールドの材質や硬さは使用者の想像力によって変わる。厚さは30センチ以内なら自由。
シールド1枚の耐久性は使用者のHPの10分の1。
「・・・すごいな。前世でほしかった」
SPであった自分としてかなり嬉しいスキルである。
「次は・・・」
メニュー(OS)・・・いくつかの便利機能をまとめたもの。質量、数関係なく手に触れたものすべてを入る『ストレージ』、世界地図を見ることのできる『マップ』、アラームの音量・モンスター討伐の際の自動解体・スキル取得、状態異常通知、耐性系のON/OFFなどの過去を見れる『ログ』などの設定ができる『その他の設定』が現在解放されている。
「まるでゲームだな・・・」
そうとしか言いようがなかった。そして次に移る。
「これが朝食を作るとき使ったスキルか」
家事(A)・・・料理、裁縫、掃除などの家事に分類されるものが統括されたスキル。生産系上位スキルの一つである。これは各スキルをAランク納めていないと解放されず、必然的に初期状態でAである。さらに統合されたことにより能力の底上げが行われている。例:食材解体時、清潔状態が保たれ鮮度を保つ設定ができる。同時並行で家事関係の仕事スキルを使用できるなど。詳細はこちら←
「・・・。すごい家庭的スキルだと分かったが・・・自分に主夫にでもなれということなのだろうか?」
前世では妻が無くなり家の事は分担していたとはいえかなり自分でやってきたという自負のある自分としては嬉しいが、実に微妙なスキルである。
「そして、最後が・・・」
鍛冶(B)・・・普通の鉱石を使った鍛冶仕事を任せられる玄人クラス。鍛冶師のハンマーが特別についてきている。細かい作業にプラス補正、この世界で鍛冶を何度か経験すれば気温異常耐性(小)が手に入る。鉱石鑑定ができる。※ドワーフではないので理想作成は不可。過程を大切にしてください
「・・・これは父さんの趣味を手伝ったのと、テロ組織潰すときに材料を集めて1から自分で武器作ったからかな?日本でも金属アクセサリーは作ってたし」
そう言ってスキル全5種を見終わった。
そのため伸びをしようと腕をあげると腕がステースを移すステータスウィンドウにぶつかる。
「あ、・・・あれ?」
ステータスウィンドウはぶつかった衝撃で下にスクロールされてゆき、一番下に到達する。
「これって・・・」
そこにはこう書いてあった
[隠しスキル]▼
「開いてみるか・・・」
そう言って開くと中には不思議な光景が広がっていた。
[隠しスキル]▲
〈隠蔽〉・〈能力制限:3割(使用中)〉・〈制限解放〉・〈万変の道具〉・〈心臓に残りし銃弾〉・〈古傷解放〉・〈 〉
「これも調べられるのか?」
そう言って恐る恐るスキルに触る。
〈隠蔽〉・・・何か事実を隠すことに特化その点においては隠匿を超える。現在ステータスの一部、隠しスキルを隠蔽中。
〈能力制限、制限解除〉・・・その名の通り能力を制限する力と、制限を開放する能力。
〈万変の道具〉・・・所有者の想像した道具に変わる。武器は不可
〈心臓に残りし銃弾〉・・・心に描いた武器をその心臓の銃弾から変化させて戦える。1日トータル1時間しか扱えない。
〈古傷解放〉・・・体に前世の古傷を出現させる代わりにその古傷に応じたスキルが一時的に使用できる。
〈 〉・・・未開放の為、説明不可
・・・うーん、一応チートスキルってやつなのかな?
正直それに尽きた。これはどのくらいの扱い。とりあえず現状に最も適したスキルがあったのでそれを選択してみる。
「隠しスキル〈万変の道具〉発動」
するとキーピッキング道具が現れる。
・・・あ、鍵自身が出てきてくれるわけじゃないんだ。・・・現物を知らないから?
何とも言えない気持ちになりながらまず足枷のカギをはずす。
『ジョブ:SPの効果により開錠の補正が付きます。また、隠しスキル制限解除の効果により解呪の補正が入ります』
そんな声が聞こえると同時に足枷が外れた。
次は手錠だ。
『ジョブ:SPの効果により開錠の補正が付きます。また、隠しスキル制限解除の効果により解呪の補正が入ります』
ふたたびそんな声が聞こえる。
そしてそれと同時に手錠が外れた。
「・・・いや、ミレイさん。呪いって、物騒な。しかもこの世界だと本当に効果あるみたいだから余計怖いのですけど...」
これを仕掛けて行ったミレイに少しだけ恐怖を感じながら解放された足で歩き、クローゼットを開けてみる。
そこには2着男物の服が入っており、シンプルな服とスーツのような服だった。
取り合えずシンプルな方の服を着てスーツはストレージに入れておくと、再び本に目を落とす。
先ほど聞こえたジョブについて知るためだ。
ジョブとは
万能種と呼ばれる人は種族特有の秀でたところがない代わりに己の適正ジョブの中から一つのジョブを選ぶことにより様々な特典や補正を得て、他種族に負けない力を得ることができる。
ジョブはランク・種類分けされており、選抜・最高位・高位・中位・下位のランク分けられ、戦闘・生産・仲介の3種に分けらる。
ジョブは基本3種の下位からだが、稀に中位が出現する者もいる。それは幼少期の過ごし方次第であり、その代わりジョブの選択の幅が狭まる。
選抜は最高位ジョブの物が進化したものではなくジョブ選択の時点で選ばれるものであり、神の許可なくライファ―またはブレイファー殺したものには天罰が下る特別なものである。
彼ら彼女らは神が世界の回す人物であると判断したものに与えられるものであり、かなり特別な意味を持つ。 なお血統はあまり関係ない。
ミニミレイちゃんメモ
ジョブにはオリジナルジョブと言って世界に一つしか存在しないジョブがある。
※ダーリンのSPは間違いなくオリジナルジョブだと思うよ!
「ジョブ:SPか・・・」
前世と同じ名を持つジョブ。・・・少しだが、嬉しい気もした。
SPとは要人警護の仕事だ。
・・・もし、人を守るジョブなら今度こそ、ミレイを守りぬく。
ジョブ:SP ・・・あらゆる武器・道具に精通し、特に体術に秀でたジョブ。オリジナルジョブ。誰かを守るときに能力上昇を起こし、それが大切な人であるほど能力が上がる。元となったジョブの仕事上、ジョブスキルとして多種多彩なバリエーションが用意されている。また、保有者の身辺上逃走系スキルも完備している
先ほど心の中でカッコつけた自分としてなんとも、言いにくいジョブであった。
だって、最後の1文、絶対にさっきみたいなミレイ対策用だよな...