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第8話 とりあえず進む2人

レスト:俺っていつ無双するの?

作者: 後5話くらい後。周りも最強だからあまり目立たないかも。

レスト:確かにキャロはチートだな、"全知"とかパワーアップより使える。

作者: キャロは初期ヒロインだからね、他のヒロインよりも役に立つようになると思うよ。

レスト:なら他のヒロインはどんなチート持ってるんだ?

作者: それはまだ言えないな笑(まだ知らないなんて)言えないんだ。

さて、山から谷底へ落ちてしまった訳だが、どうやって帰還しようか。今、俺は未だ気を失っているキャロをを背負い、川沿いを下ってかれこれ半日が経過している。ずっと飲まず食わずだ。無心になって歩いたからか。ぼけっとしてた。


辺りは一層暗くなり、目の前の道があやふやになってきた。何とか川を頼りに進んでいるが、一向に景色の変化がない。まるで同じ景色を何度も見ているような‥‥‥


さすがに疲労がたまって限界なので、ここら辺で休憩することにした。飯も食わないとぶっ倒れるし、寝るところも探さないと行けない。一旦キャロを優しく下ろす。


食事を取るためには起こさないと行けない。そっとキャロを目覚めさせようとする。


「キャロ起きて。ご飯にしよう。起きないとお兄ちゃんが全部食べちゃうよ~」


俺もお兄ちゃんが板についてきたな。妹がいた記憶のお陰か、あまり違和感がない。自然な感じだ。


しかしキャロから返事はない。おかしいな、何故か目覚めない。おいおい、これはまずいんじゃないか? 俺はキャロを揺すりながら、


「キャロ! 起きてくれ! 返事をしてくれ!」


「‥‥‥‥‥‥」


全く返事がない。まさか俺はキャロを助けられなかったのか? 冗談じゃないぞ!! 必死で抱きしめる。少し体が冷たい。そんな‥‥‥


「キャロぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


「うにゅ?」


ゆっくりとキャロは起き上がった。さっきまで気を失っていたのが嘘みたいだ。なんだよ、お兄ちゃん心配したんだぞ。谷底で1人だけとか死んでも嫌だ。運よく命は助かったけれども。


なんか一瞬手が暖かくなった気がするんだけれども、まあ気のせいだろう。そういうこともあるか。


「私お兄ちゃんに抱き締められてる~。幸せ~(はあと」


キャロはそういうことで全くぶれないな、お兄ちゃんさえいれば何でもいいのかよ。のんきなものだな。


その後キャロにさっきまで気を失っていたことなどを話し、薄暗くなったから休憩すると伝えた。にしても腹が減った。さっさと飯にしよう。


俺は食料であるユドラを袋から取り出す。火がないから煮ることは出来ないな、容器もないし。


仕方ない、このまま食うかと思いそのまま口に運ぶところで‥‥


「お兄ちゃん、川の水で洗ったほうがいいよ、そのままだと美味しくないと思う」


「そうですか」


俺は立ち上がって川の方に行き、川の水で洗ってみる。ついでに喉も渇いていたので一口。あぁぁ~生き返るぅ。


そしてそのままユドラをパクリ。うん、うまい。まあまあ食えると言ったところだ、味はダイコンじゃなくてほんのり甘いなんとかベリーみたいな味がする。


味がないものに比べると雲泥の差だ。流水に浸けただけだぞ、なぜこんなに変わるのか。


「ユドラは水がたくさんあると少し甘くなるみたい。どうしてかは分からないみたいだけどねーそういうものだから」


「へぇそうなのか」


キャロが解説してくれた。さすが何でも分かる称号だな、分からないことも分かるのか。


しかし、"全知"の称号も兄を振り向かせる方法は知らなかったみたいだな。人の心は移ろいやすい‥‥‥か。もしくはそもそもそんな方法自体が無かったのかも。


その後流水に浸したユドラをたくさん食べて(いい感じに焼けたものはさらに甘かった)、袋を枕代わりにして地面に寝そべり寄り添って眠った。


眠っただけだよ? 疲れていたし。そもそも速攻で寝てしまったわけだが。俺は何もしていない。例えキャロが超絶可愛かったとしても。


空には雲1つなく、満点の星が瞬いていたが、睡魔には勝てず堪能することは出来なかった。





翌日、目覚めた俺たちは川の水で顔を洗ったり、朝食にユドラを食ったりしていた。非常食とはいえ、塩気のあるものが欲しいな。無い物ねだりか‥‥‥。


そして背中と袋が軽くなった俺はキャロと一緒にひたすら川沿いを下ることにした。もしかしたら町に流れる川に合流できるかもしれないからだ。


しばらく進むと、ずっと見た目が変わらない崖の壁際に、みたこともない形の物が見えた。一体なんであろうか。気になるな。


それは見事なまでに美しい曲線を描く卵形で、大きさはおよそ10階建てのビルくらいだ。それに見るからに怪しそうな入り口らしきところが1ヶ所だけある。丁度大人1人分くらいの大きさの。


「よし、見なかった事にしよう、なんか危ない気がする」


「えー面白そうじゃない。いいでしょ、行ってみようよお兄ちゃん♪」


「へいへい、了解」


なんとも妹の言うことにだだ甘な俺であった。その未知物体にそっと近づいていく。


なにかいるな。フォルムは人間みたいだが、こんなところにいるわけがない。見間違えだろう。


と思ったらそれは精巧なロボットだった。いや、ロボットとは違うな。明らかに胴体が機械的ではなく、忠実に人間に寄せて作られている。一瞬見ただけでは人間じゃないとは分からないだろう。映画や漫画に出てくるアンドロイド見たいと言ったほうが正しい気がする。


するとそのアンドロイドが、


「%*&=!@#?」


「え?」


何語だろうか。少なくとも俺の記憶の中にはない。キャロも解らなそうだ。キャロのデータベースにないのであれば、少なくとも意味がある言葉とは思えない。何かの暗号であるとか。「合言葉を言え」見たいな事を発してそうだ。


さて、どうすれば良いだろうか、判断に悩む。

毎朝9時予約です。移動の時間を執筆に当てていますので‥‥‥


よっしゃ次は天使だ! はよ書きたい!

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