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第4話 キャロは天才説

この投稿が出る頃には課題が終わっていなくて泣いているでしょう(気持ちが)

今更だが、キャロの本名はキャロルーノちゃんらしい。略してキャロか。まああまり重要ではないな。いつもキャロと呼んでいるし。


本題に入るが、王都に向けて準備が終わった出発数日前、キャロの母親のコスニーノさんがちょっとした風土病にかかり、自然治癒でも最低2週間は寝たきり状態になるとのことだった。


薬としては、いくつかの薬草を粉末にして水と一緒に飲むと治りがとても早くなるらしい。一瞬配置薬で常備するアレを思い浮かべてしまった。カで始まるあれね。


そんで、大抵の物は持ってるおっちゃんだが、この日はたまたま薬系の物は他の町で売れてしまったそうだ。何でも似たような症状が出ることが増え、うちも備えて置こうと皆考えたみたいだ。絶対あの会社がこの世界に有ったら儲かるに違いない。でも必ず集金の時金額を支払うという文化がないと無理だな。こっちはツケておくのが当たり前だし。


それで、行商のおっちゃんにどんな薬草か好奇心で聞いてみたところ、キャロが森に有るかも知れないみたいなことを言い出した。その顔は確信しているようで真面目だった。いくらお母さんが心配だとしても流石に森の中は‥‥‥てか何でそんなことが分かるんだ?森なんて入ったことないだろうに。するとキャロは、


「えぇと、デンシバルそう‥‥‥はね‥‥おひさまのないところが‥‥すきなの。それからね‥‥‥ユーモラグはね‥‥‥おみずが‥‥‥きれいな‥‥」


なんということだ。彼女は天才か。聞いたこともない知識が口からポンポン出ている。どうして分かるのか聞いてみたところ(おっちゃんも頷きながら)、


「どうしてって‥‥いわれても‥‥えぇと、うんとね、しらないけど、わかるの(にこっ)」


いやいや、営業スマイルみたいなよく作られた笑顔を見せられても理解できない。分からないのならそう言うものだと判断するしかないが、釈然としないな。


しかし森となると、捜索隊に護衛まで付けないといけない。何より獰猛な野生魔獣が襲って来るからだ。費用対効果は最悪と言ってもいいほどじゃないか? まさか自分で探しに行くとか言い出すんじゃ‥‥‥


「だいじょうぶなの! まものはこどもはおそわないの! うまみがないの!」


なるほど。ついに魔獣まで費用対効果を考え出したか。つまり子供を襲ったとしても食えなく、後で大勢の大人に狩られる心配があることを言っているのか。魔獣って俺より頭が良いんじゃないかとまで思えてきた。確かに俺が魔獣なら(ぶりぶり太った、BMI高そうな)大の大人を狙うな。俺らみたいなガリガリぼっちは逆に何もされないってか? 何か安全に思えてきた。


取り敢えず明るいうちに少しだけ森へ出向いて、暗くなる前に戻ってくればなんとかなるだろう。俺もキャロの母親のために何かしたかったし。というよりは女の子1人で森に行くなんてまず無茶だし、1人より2人で行った方が安心するだろう。どうせ回りの大人は(神思考のおっちゃんを除いて)話すら聞いてくれないだろう。山間の村では生きるのに必死なのだ。ちなみにおっちゃんは、


「おっめぇらあだけで行くとなっちゃあ、ワイも何かしてやりてぇが、生憎この後用事があってよぉ、何もできねぇ。これといっちゃあなんだが、この笛を渡しておく。すんげぇ音が鳴るから、誰か気付くじゃあろ。それとこれは弁当と水筒だ。腹減ったり喉渇いたら2人で分けな。ワイのことは遠慮せんでええ、送ってやる仲じゃけえ。」


なんとまあこんなことをいってのけるのだろう。孔子先生もひっくり返るくらいの聖人君子のような存在である。感謝してもしきれない程の恩があるのに。生きる見本だな。こんなこと言ってもしょうがないが。


取り敢えず2人そろってお礼を言い、おっちゃんと別れた後、森へと向かう道へ足を踏み出した。

間の文が長すぎてすみません、書いてたら何か自分が書きたいことと指が一致していないので。次こそレストの記憶が宿るときです。チビッ子天使出るかな~(確実に出ない)


次回は課題から現実逃避した作者が朝9時に予約して投稿するでしょう。息抜きだよ息抜き!

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