第1話 大陸創設者の会社は黒企業
名前のセンスないのは言わないでw文章書くのも下手です。主人公は微ロリ派です。天使を出す予定です。ヒロインは(主人公の願望通り)大抵ちっこいと思ってていいです。
「てなわけで、私は会社から追放つまりクビになってしまったわけだ。ああ、何て私は惨めなんだろう!分かるかい?この気持ちが。」
いや、分かるわけないし。ましてや他の星の会社の財政なんか知るかよ、と俺レストは思った。横では幼なじみ(とは言っても3ヶ月くらいしか遊んでない)のキャロが首をかしげている。その様子もめっちゃかわいい。
今俺の体は3歳児である。しかし頭の中には18年間の違う記憶がある。こことは違う地球という星のことだ。まあとりあえずそこは後で説明するとして……
現在いるのは変な丸い形の建物の中で、話しているのは大陸の創設者(と自分で言っちゃってる)という人物、ヨンゲールッタ・アルカナイ、のホログラムだ。名前から想像するにぐーたらな奴なのかと思うが、話を聞くに大陸内にあるリゾート地の開発を20年休まずやっていたそうだ。まあアルカナイ大陸という大陸の名前になってしまっている時点で、相当働いたしゃちk……もとい優秀な者であると理解できる。
彼は400年程前(アルカナイ大陸歴433年ということから大体想像できる)に今いる惑星"リュースゲル(彼命名)"に降り立ち(決して不時着ではない? と言ってはいるが・・・察し)、星の調査を行った後、会社の本部の指令に従ってインフラ整備等の開発を行い故郷からやってくる客を迎え入れるための準備を行っていたらしいが……
「会社には、"君の行っている事業だが、出ていく金が多すぎて計画には向いていないことが分かった。至急本社に戻ってこい" なんて言われるし、会社は倒産してしまうし、もう必要のなくなった実験動物のモルモットのようだよ、私は。」
というように、ほとんど自分をけなしているようにしか聞こえない。さっきからずっとこんな感じなのだ。かれこれ30分ほど。さすがに聞きあきてきた。
要約すると、彼は故郷に帰っても借金を背負わされるだけなので、やけになって持っていた資材などを全部自分の好きなように使っていたらしく、それで王都の方は建物が想像以上にきれいで立派らしい・・・というのを行商のおっちゃんから聞いたことがある。
また彼は遺伝子改造されて環境の適応力が大幅に上がった動物を自然に解き放ったらしい。実際、この星には人間の他に進化した動物と人間のハイブリッドの獣人や、その獣人と魔物(広大な森の中にうじゃうじゃいる)の間の獣魔人なる種族までいる。まさに異世界みたいな話だな。
彼がこの星に降り立ったとき、当時はごく少数の人間が細々と暮らしていたらしい。ほう、今俺は地球外生命体がいることを知ってしまったぜ! ということだが目の前の彼もこの星の住民も俺からしたら宇宙人だ。地球人から見たらこの星に生まれた俺も宇宙人なわけだが知る由もないな。
このホログラムを映し出している機械らしきものはとても高性能で、こっちからの質問に答えることもできる。人工知能か? 俺の中にある記憶と比較するとめっちゃハイテクなんだが。
いい加減早く終わってほしいという思いがキャロからひしひしと感じるので、いつ話が終わるのかをホログラムに聞いてみたら、
「ああ、すまんすまん。つい自分の境遇を理解してくれる人が現れたと思って長々と話してしまったよ。国に帰っても万能衛星1個くらいの借金背負わされるだけだからね、聞いてくれるだけで心が晴れていく気分だよ。それで、何が聞きたい?」
いやいや! 万能衛星1個っていくらだよ! 返せないんじゃないのか!? 聞きたいことなんて山ほどあるよ!!!! と思いながらも、とりあえず一番聞きたいことを聞いてみる。
「地球っていう太陽系第3惑星で過ごした記憶が頭の中にあるんですが、何故だかわかります?」
「知らないな。もう既になくなっているんじゃない、そんな星。ここら辺には他に住める星なんてないし。もしくは別の世界なんじゃない?笑」
はい、定番の故郷に帰るなんて目標は完全に潰えました……まさかの〜。俺は一生この星(もう世界でいいや)で暮らしていかないといけないといけないのか……今いる状況も最悪だし。
何しろ価値観が違いすぎる。俺の中では理想の体型を思い浮かべでも、この世界では貧困の代名詞だとか、いるだけで邪魔だとか風当たりが激しい。あと顔もだ。ブのつく男でもテレビに出演できるあの世界とは違って、こっちでは全く雇ってもらえず、環境の厳しくきつい仕事しかできないそうだ。ひでえ。また、男女ともにほぼ対応は変わらない。
そんな考えを頭で巡らせていると、彼の方からこんなお達しが来た。
「おそらくキミなら世界で特に最強の人間になれんじゃないかな。キミは未知のエネルギーを扱えるんだろう?我々が秒速3000kmの宇宙船を作れる科学力をもってしても解明できない、そんな力が」
え? そんな力俺持ってんの? それより科学力すげえ!!
そんなやり取りが行われる少し前に幼なじみ共々命の危険があったにもかかわらず、ひたすら驚く俺であった。
これは、俺レストがこの世界をひたすら俺色に染めていくための、ほんの一部の物語でしかなかった。
次回彼らに何があったのか分かります。次投稿は今のところ休みがある3日以内の予定(分からないけど課題とかの間で頑張る)です。