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第714話 王都に到着。(魔王国方面の貴族達の挨拶)

執事が第3皇子一家の執務室の扉をノックすると中から「どうぞ。」と返答があり、執事が扉を開けて中に入る。

「失礼いたします。

 ゴドウィン伯爵夫人様とボールド様、キタミザト様、アリス様とスミス様が参られました。」

執事が中の人に言う。

ちなみにエルヴィス様と言うのは4人もいると面倒だからと言って名の方で呼んで貰うようにエルヴィス家(・・・・・・)の姉弟4人(・・・・・)から申し出をしており了承されていた。

「はい。では中に入って貰ってください。」

レイラが声をかける。

「はい。」

「失礼いたします。

 第3皇子ウィリアム殿下、アルマ殿下、レイラ殿下。

 この度はフレッド・ジェリー・ゴドウィンに代わり爵位授与式及び挙式への参列の為参りました。

 先ほど王城に入城いたしましたが、ご挨拶が遅くなり申し訳ございません。」

ジェシーが恭しく礼をする。

「ゴドウィン伯爵夫人、遠路はるばる来ていただきありがたい。

 ゆっくりと滞在して貰って構わない。」

ウィリアムが机に座りながら言ってくる。

「はっ!

 殿下、お心ありがとうございます。」

「第3皇子ウィリアム殿下、アルマ殿下、レイラ殿下。

 この度王都勤めを拝命する事になりました。

 スタンリー・ボールドです。

 以後お見知りおきをお願いいたします。」

「ボールド殿、いきなり招集がかかってすまなかったな。

 明日以降全力を持って王国を支えてくれ。」

「はっ!」

ボールドが恭しく礼をする。

「第3皇子ウィリアム殿下、アルマ殿下、レイラ殿下。

 先の滞在のおりは大変失礼をいたしました。

 この度は当主エリオットに代わり爵位授与式及び挙式への参列の為参りました。

 まだまだ至りませんが、何分よろしくお願いいたします。」

「エルヴィス家次期当主殿、遠路はるばる来ていただきありがたい。

 何かわからない事があれば何なりと聞いて貰って構わないからな。」

「はっ!」

スミスが恭しく礼をする。

「第3皇子ウィリアム殿下、アルマ殿下、レイラ殿下。

 この度もまたお世話になります。」

「第3皇子ウィリアム殿下、アルマ殿下、レイラ殿下。

 この度もまたお世話になります。」

武雄とアリスが同じ言葉を発する。

「・・・キタミザト卿、騎士アリス。

 ゆっくりと滞在してくれ。」

ウィリアムが微妙な顔をさせて対応してくる。

「「はっ!」」

武雄とアリスが恭しく礼をする。


以上、ここまでは定型文。

「タケオさん、すっごく棘があるんだけど。」

アルマがジト目で見てくる。

「いや・・・つい先月会ったばかりですし、何て言えばいいかわからなかったので。

 ね、アリスお嬢様?」

「ええ、全くです。」

武雄とアリスが「ねー」と相づちを打ち合う。

「アルマお姉様、お久しぶりです。」

「ジェシー、お久しぶり。

 スミスも久しぶりね。随分と大きくなったわねぇ。」

「はい、アルマお姉様。

 えーっと・・・レイラお姉様の挙式の時以来でしたか?」

「あれ?もうそんなになる?

 年月が経つのは早いわね。

 あ、うちの兄と新貴族もそこにいるから。」

「ジェシー殿、お久しぶりです。

 1年ぶりでしょうか?」

「テンプル伯爵、お久しぶりです。

 それとバッセルね。爵位おめでとう。」

「はい。ジェシー様、ありがとうございます。」

「アリスとスミスも久しいな。」

「「お久しぶりです。」」

テンプルの声かけにアリスとスミスが答える。

「アリス様、スミス様、お久しぶりでございます。」

「「はい。バッセル殿、爵位おめでとうございます。」」

「ボールド殿、爵位おめでとうございます。」

「バッセル殿、ありがとうございます。

 お互いに同時でしたね。」

「ええ、不思議な事もあるものです。」

ボールドとバッセルがお互いに労う。

「で、貴方がキタミザト殿ですね。

 私はロバート・エリス・テンプルと言います。

 アルマの兄になります。」

「テンプル伯爵様、お初にお目にかかります。

 タケオ・キタミザトです。」

「そうですか。

 では・・・んー・・・ゴドウィン伯爵は何と呼んでいますか?そして何と呼ばれていますか?」

「ゴドウィンさんと言っていますし、タケオと呼ばれています。」

「では・・・私の事はテンプルで構いません。

 そちらの方が楽でしょう。

 私はタケオさんと言わせて貰います。」

「はい、構いません。

 バッセル男爵様、お初にお目にかかります。

 タケオ・キタミザトです。」

「キタミザト子爵様、お初にお目にかかります。

 レスター・バッセルと言います。

 まさか私が爵位を授与されるとは・・・ありがとうございます。」

バッセルが頭を深々と下げる。

「いえ・・・切っ掛けが私だっただけです。

 それに私とボールド殿、そしてバッセル殿は同期の貴族なのでしょう?

 畏まる事もないですし、横柄にする気もありません。

 それよりも今はこれからを考えましょう。

 あ、お互い殿付けで良いですか?」

「はい、よろしくお願いします。」


「さてと、皆自己紹介は終わったかな?」

「あ、アルマお姉様、エリカさんがまだです。」

「そうだね。

 皆さん、こちらはエリカ・キロス。

 私達第3皇子一家の相談役です。

 すでに報告を送っていますが、彼女が卸売市場の発案者です。」

「お初にお目にかかります。

 第3皇子一家の相談役を務めさせて頂きますエリカ・キロスと申します。

 以後、ご指導ご鞭撻の程をよろしくお願いいたします。」

エリカが綺麗なお辞儀をするとエルヴィス家3人以外の皆が朗らかに会釈するのだった。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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