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第485話 武雄の概要1。(貴族になった事について)

武雄達はクリフ達が居る宿を出ると冒険者組合に寄って、正式に「オーク肉等の確保」の依頼を受け取り、夕飯を買って宿に戻ってきた。

宿の玄関で皆が足を止める。

「タケオ様。」

「キタミザト殿。」

アリスとマイヤーが武雄に向いて呼ぶ。

武雄は一人玄関を押している状態でとまる。

「ん?どうしました?」

「いえ・・・聞きなれない音が聞こえるのですけど。」

「アリス殿もですか。よかった・・・老化を懸念していました。」

マイヤーは若干、冷や汗をかきながらアリスに答える。

「・・・あぁ、これですか。」

武雄は耳を澄ますと誰かが弦楽器を弾いているのが聞こえた。

「はい・・・知らない音なのですけど・・・

 何でしょうか?」

「まぁ中に入ればわかるのではないですか?」

武雄は気にもしないで中に入る。

「あ、ちょっとタケオ様!」

アリス達も続いて宿に入る。

・・

「ただいま戻りました。」

宿のロビーで挨拶をすると音が止んだ。

「た・・・武雄さん!」

鈴音がヴァイオリンを持ちながら顔を真っ赤にさせていた。

残っていた面々がお茶をしながら鈴音の演奏を聞いていた。

「え!?あの音はスズネちゃんが出していたの?」

後ろから来たアリスが驚く。

武雄は「アリスお嬢様、鈴音は貴女より年上です。」と心の中でツッコミを入れる。

「タケオさん、おかえり~。

 話合いは終わったの?」

エリカが座りながら首だけ武雄達に向けて聞いてくる。

「ええ、大体はわかりましたよ。

 皆さん、夕飯はどうしましたか?」

「おかえりなさいませ、キタミザト様。食事はまだです。

 暇を持ち余していたので鈴音が1曲弾いていました。」

フリップが答える。

「そうですか。

 皆の分も買ってきましたので夕飯にしましょう。」

と武雄は宿のカウンターに行き、大きい部屋(小会議室)があるか確認し、一時借りられる手はずをしていく。

「「「わかりました。」」」

皆が席を片付け始めるのだった。

・・・

・・

小会議室にて。

「さてと、配膳は終わりましたか?」

「「「はい。」」」

皆が席に着いて返事をしてくる。

「じゃあ、食べましょう。」

武雄の一言で皆が一斉に食事を開始する。


今日の夕飯は帰り道に買ってきたパンと肉とサラダのみ。

スープは面倒なので作らなかった。

飲み物はお茶を皆に配っている。


簡単な料理なので皆がすぐに完食し、すぐにティータイムに突入。

「さてと、何から話しましょうかね?

 あ、そうそう、小銃改1にスコープを取り付ける件はどうなっていますか?」

「はい、段取りは終わっています。後は取り付けるだけです。

 今はキタミザト様に最終的な取付位置を見て貰おうと待ちの状態です。

 スコープについても大まかに分析もしていますから、キタミザト様の住んでいる街に行った際には再現出来るように努力します。」

「ちなみに、小銃改1にスコープを取り付けて、明日の朝までに実戦に耐えられるようになりますか?」

「え・・・終課の鐘までに付ければ、賛課の鐘以降であれば使用できると思います。」

ビセンテが懐中時計を見ながら言ってくる。

「わかりました。

 この後に確認させて貰います。

 では、私の事を話しますか。」

「あの~・・・タケオさん、私が聞いても良いのですか?」

エリカが恐る恐る聞いてくる。

「構いませんよ。

 これと言って何かある訳ではないですし、エリカさん達の事情はエリカさんが話したくなってからで構いません。」

「わかりました。」

エリカは頷く。

「では、とりあえず一通り話しますか。

 改めまして、タケオ・キタミザトと言います。

 年齢は35歳でアズパール王国 エルヴィス伯爵家の所属になります。」

「・・・キタミザト殿は文官なのでしょうか?」

フリップが聞いてくる。

「立場上は当主の補佐兼相談役となっていますね。

 アリスお嬢様、組織上はどうなりますか?」

「エルヴィス家が文官、武官の上に居ますから、タケオ様は伯爵であるお爺さまの次の次の次・・・4番手くらいにはいますかね?」

「まぁ上位の文官でしょうか?」

「その辺が妥当でしょうか?」

武雄とアリスが首を傾げながら言う。

「わかりました。領地持ちの貴族側の方なのですね。」

フリップが頷く。

「はい。

 そして今度・・・まぁ、この旅から王都に戻ったら私には爵位が授与されます。」

「え?・・・タケオさん、貴族になるの?」

エリカが驚く。

「はい。子爵を授与されると同時に王立研究所の所長の就任が待っています。」

「王立研究所?・・・とはどんな物なのでしょうか?」

カサンドラが聞いてくる。

「武具の開発および評価と、戦術の考察が目的ですね。

 あとは所属する領地の事変には参戦しますが、偵察等が主な任務になると考えています。

 そうは言っても具体的な内容はこれから決めますので、ほとんどが未定です。」

武雄は苦笑する。

「そ・・・そうですか。」

カサンドラが頷く。

「他に聞きたい事はありますか?」

武雄の説明は続く。



ここまで読んで下さりありがとうございます。

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