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第3754話 アズパール王に訪問者が居たようです。(ウィリプ連合国は何を考えているのでしょう。)

アズパール王城 アズパール王の執務室。

先ほどまで貴族会議のある貴族と話をしていたのだが、帰ったので、アズパール王は組んだ手を頭の後頭部に当てて、少し伸びをしながら天井を見ていた。


「失礼します。」

オルコットが入って来る。

「陛下、会談お疲れ様でした。」

「うん、疲れたな。」

アズパール王は天井を見ながら言う。

「キタミザト殿よりかは楽でしたか?」

「方向が違いすぎて、タケオの時との疲れ方は違うさ。

 そして良くわからん。」

「貴族会議のあの者がですか?」

「いや、ウィリプ連合国がだ。

 良くも悪くもアレはアシュトンの代理人のような者でしかない。

 そして、うちとカトランダ帝国との過度な流通の可能性(・・・・・・・・・)に苦言を言ってきた。

 おかしいよな。

 我らがカトランダ帝国に対し、穀物等の輸出を始めたのは貴族会議にも教えているが、具体的な数値は出していないんだ。

 向こうの要求に全て応えているのは確かだが、貴族会議も地方貴族は知らないはずなんだよな。」

アズパール王が言う。

「あの者が憶測をしてアシュトン男爵やウィリプ連合国に情報が入ったのでは?」

「それほどまでに優秀なら、今の会談のような話にはならんさ。

 となると、文官から漏洩しているか?

 ・・・今の局長達が地方領主に情報を出すとは思えないんだがなぁ。」

「部長や課長かもしれませんね。

 ですが・・・お粗末な話ではありますね。

 なぜ(・・)陛下に言いに来たのか(・・・・・・・・・・)

 こういった話は相手の知らない所で暗躍するから利益が出る物でしょう。

 陛下にわざわざ苦言を言って何の利益があるのでしょうか?」

オルコットが言う。

「だよな。

 我もそう思う。

 だから、よくわからんのだ。

 何がしたいんだ?」

アズパール王が言う。

「我が国に苦言を呈して、何か変わるとでも思っているのでしょうか?」

「それも貴族会議の一貴族の意見ででか?

 緊急性や特殊性がない限り国の方向性は我と文官達とで決める。

 我一人の意見を変えただけではなぁ。

 ちなみに貴族会議にかける気も文官達に提案する事もないそうだ。」

アズパール王が首を傾げる。

「何をしたいのでしょうか。

 これがキタミザト殿やエルヴィス殿なら違う動きをするのでしょうけども。」

「そもそも、タケオがそういった話をするのなら、どうしたいかという具体的な目的も言ってきてくれるだろう。

 我らは、その意見を元にどうするかを考える。

 ・・・アレとは質が違う。

 それに、あの2人なら魔王国やブリアーニ王国以外の輸出入を控えろとは言わんだろうな。

 乗っかって来て、魔王国辺りから輸入量を増やさないかと言って・・・カトランダ帝国への穀物輸出を増やすか。」

アズパール王が言う。

「他国から輸入し、自国から輸出しますか。

 仲卸しですね。

 ・・・ウィリプ連合国からも買いますか?」

「奴らを富ませる謂れはないわな。」

アズパール王が言う。

「ですが、魔王国はデムーロ国への出兵と併合で我が国から小麦を買っています。

 ブリアーニ王国は異動した直後、ゴドウィン伯爵領とテンプル伯爵領はウィリアム殿下領への輸出に重きを置いていて、エルヴィス侯爵領は・・・まぁ、あれですが。

 東側は国外も国内も余裕はないと思いますが。」

「・・・南と西はカトランダ帝国に向けての輸出に使ったか。

 惜しいな、ここでカトランダ帝国への輸出を増やせば、また違った反応を確認出来るだろうに。」

アズパール王が言う。

「致し方ありません。

 少なくとも今年の収穫までは何も出来ません。」

「はぁ、そうだな。

 ・・・ウィリプ連合国はカトランダ帝国にどんな要求をしたんだろうな?

 そんなに小麦を売りたいのか?」

「さて、わかりませんが。

 少なくともカトランダ帝国の目論見通りではあるのでしょう。」

オルコットが言う。

「で、あれば良いのだが。

 ・・・さーって、どうするべきなんだ?」

アズパール王が腕を組んで、天井を見上げる。

「今の状況は、どうとでもなれますし、何が正しいかわからない状態です。

 なので、まずは陛下がどうしたいかの指示を頂ければ、文官達が検討するかと。」

「いつもの事だな。

 とはいえ、4年後を考えれば、過剰に反応するべきではないのは、わかっているが。

 ウィリプ連合国が良い顔をするのも癪にさわる。」

アズパール王が言う。

「それはそうでしょうね。

 ですが、大規模な嫌がらせは出来ないでしょう。

 となると、無視か反応かしかありません。」

「無視だな。

 それと現地に行っている王都守備隊と第1騎士団の潜入組に今回の事を報告して、情報収集に生かすように外交局に指示をしてくれ。」

「畏まりました。」

オルコットが頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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