第3746話 480日目 今日の反省をしましょう。(薬屋パナが開業します。)
武雄達の寝室。
エルヴィス爺さん達との夕食後の雑談を終え、武雄達は寝室に戻って来ていた。
「結局、指輪の件は保留でしたね。」
アリスが言う。
「それに魔物を引き寄せるスライムも結論は出ませんでしたね。
タケオさん預かりという所で落ち着きましたが、何かしらわかったら話し合いですが、どうやって検証するべきか・・・
当面は様子見かもしれませんね。」
エリカが言う。
「初雪達も急いでする気はないようなので、ゆっくりとしていきましょう。
それと色々と今日の話をしていましたが、半纏は着てくれるようでしたね。」
武雄が言う。
「今頃、着ていると思いますよ。
部屋着として渡しましたので。」
アリスが言う。
「私達もこの後の湯浴み後に着てみましょう。」
エリカがアリスに言う。
「それと今から考えるのは、パナが仁王様に聞いた、『アンナローロさんの精霊のガミジンさんからの依頼で強力で安全な自白剤を作る事に関して』ですね。
パナ、コノハ、ペイトー補足をお願いします。」
武雄が言う。
「はーい、とは言っても、そこまで追加情報はないかな?
パナちゃんとニオとで話した通り。
魔王国という巨大組織が自白剤を持っていないとか、あり得ないわ。
まぁ、パナちゃんの作るのは安全性が高いから欲しいのはわかるんだけど、真意がわからないのよね。」
チビコノハが言う。
「うーん・・・安全な(?)自白剤が欲しいという事は『重要な事を聞き出しますよ』と伝えているんですよね。」
「それも魔王国で扱っていなくて、強力な物が必要という事ですね。
こっちに伝えて来たという事は少なからずこっちには使う気はないという事ですね。」
アリスとエリカが言う。
「・・・うーん・・・魔王国内で存在する自白剤では中和剤のような物があるのでしょうかね?
聞き出したらすぐに受け答えするというイメージですが。」
武雄が考えながら言う。
「タケオ、自白剤というのは万能ではないですよ?
とはいえ、中和剤というのも無きにしもあらず。
・・・そう易々と作れないと思います。
ないと考えても良いと思いますが・・・」
チビパナが考えながら言う。
「ふむ、となると性能が物足りないという事ですかね?
パナなら作れると。」
「まぁ、自白剤は分類的には鎮静剤や睡眠薬と同様な薬の一つです。
簡単に言えば、脳の活動を和らげ、眠りにつく一歩手前を創り出す薬です。
思考や感覚を鈍らせるとも言います。
判断する頭や感覚が鈍っているので、抵抗なく無意識下での簡単な受け答えが出来るという薬になります。」
チビパナが言う。
「パナちゃん、自白剤って超危ない薬なんでしょう?」
「そうですね。
脳の活動を和らげ過ぎれば脳死、脳の活動が戻ってこなければ植物状態、脳の一部に後遺症が残れば半身不随といった後遺症があります。
物語で出てくるような簡単な薬ではないですね。」
チビパナが言う。
「毒じゃん。」
チビコノハが呆れながら言う。
「毒ですね。
とはいえ、神経疾患の患者で無意識に体が動いてしまう症状を緩和させるのに有効とされた薬でもあります。
毒も薬も使いようという事です。」
チビパナが言う。
「まぁ、そうだね。
どんな薬も過剰摂取すれば毒になる物だしね。
で、パナちゃん、作るのでしょう?」
チビコノハが聞く。
「ふむ・・・タケオ、作って良いですか?」
「要求された仕様に達せられますか?」
チビパナの問いに武雄が問いで返す。
「はい、ガミジンの要求通り、後遺症が残らずに、前後の記憶も残らないという一級品を用意できます。
」
「わかりました。
作って販売して結構です。
価格についてはパナに一任。
調合レシピは・・・文書で残すのは禁止とします。
それと薬の有効期限は半年。
半年たった際には無毒化される仕様にしてください。」
武雄が言う。
「タケオ、半年は無理ですが、3か月なら可能です。
タケオ達が使う以外の薬は全部3か月で無性能になるように調整します。」
「うん、では、それでお願いします。
それと改めて、自白剤の有効期限は3か月として、ガミジンに販売を。
在庫は持たずに、受注生産品とします。」
「はい。」
武雄の言葉にチビパナが頷く。
「ちなみになのですけど、パナ殿に依頼すると作ってくれる薬って何がありますか?」
アリスが聞いてくる。
「痛み止め、咳止め、媚薬、妊娠中絶薬、不妊治療薬、胃薬、下剤、下痢止め、二日酔いの薬・・・かなり作れますから、あとでリストをあげます。」
チビパナが言う。
「あの、私も欲しいです。」
「アリス、エリカ、ジーナに渡しましょうか。
あと、ベルテ一家とスズネにも。」
チビパナが言う。
「ねぇ、パナちゃん、普通にヴィクターに渡してキタミザト家内で回覧すれば?
個別で依頼ではなくて、キタミザト家の総務部であるヴィクターやアスセナに頼めば、依頼と購入が出来るようにしてさ。」
チビコノハが言う。
「そうですね。
パナ、キタミザト家の総務部扱いで家内とエルヴィス家の総監部からの依頼を受けてください。」
武雄が言うのだった。
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