第3727話 武雄達は歓談をしながら昼食中です。(ドラゴンの革の在庫が余っています。)
エルヴィス侯爵邸の食堂。
エルヴィス爺さん、アリス、エリカが食事をしながら武雄も加わり歓談していた。
ジーナは別室で乳母が来るまで他のメイド達とアナスタシア達の面倒を見ている。
「はぁ・・・今回も無事に終わったの。」
エルヴィス爺さんが疲れた顔をさせながら言う。
「食事が喜ばれていますから、その後の話も滑らかに進みましたね。」
アリスが言う。
「持ち出しは多少はありますが、魔王国とブリアーニ王国が実働しますから私達は準備をしておけば良いとなりますね。」
エリカが言う。
「うむ、こちらは準備と食材の受け入れ費用じゃの。
タケオ、具体的な費用は出ていなかったが大丈夫かの?」
エルヴィス爺さんが武雄に聞く。
「それはこれからでしょう。
なので、王城に行って費用を賄おうかと思います。」
武雄が言う。
「ふむ・・・グローリア殿の革か。
結構、溜まったのかの?」
「ええ、前回来られた際に80kgの追加がありますし、その前に受け取ってまだ換金前のが26kg、それに何だかんだと在庫が10kgはあるし、他にもグローリアさんから貰って・・・130kgはありますかね。」
武雄が言う。
「ふむ・・・わしらにはビエラ殿達の滞在費用で現物支払いがされておるが、タケオはそこまでもっておったか。」
エルヴィス爺さんが頷く。
「タケオ様、確か、そこそこ良い値段で陛下に売っているのですよね?」
アリスが聞いてくる。
「ええ、正真正銘、私経由でしか買えない材料ですからね。
それなりに値段を吹っ掛けています。」
武雄が言う。
「うむ、吹っ掛けていると言い放つ所がタケオじゃの。
まぁ、あえて金額は聞かんが、あまりいざこざにならない程度にするんじゃぞ?」
「はーい。」
エルヴィス爺さんの言葉に武雄が頷くが、「仕入れが1kg金貨20枚で売値が1kg金貨40枚というのは黙っておこう」と心に誓うのだった。
「エルヴィス殿、ドラゴンの革の現物支払いで持っているのですよね?
どのくらいになっているのですか?」
エリカが聞いてくる。
「確か・・・10kgはいっていたかの?
スミスが当主になった際に贈ろうかと思うのじゃが・・・」
エルヴィス爺さんが考える。
「足らないなら、私の手持ちから入れますけど?」
武雄が言う。
「うむ、最高級素材を投げるような感覚で手軽にこっちに渡してはいけないの。
いや、たぶん、今の量でレザーアーマーは出来ると思うのじゃがの。
職人がいないというの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「そういえば、前にステノ技研の面々がドラゴンの革の加工を請け負ってみたいと言っていましたね。」
武雄が言う。
「ふむ・・・させてみるかの?」
「確か、ステノ技研でもした事ないような事を言っていたかもしれません。
確実性を取るのなら、魔王国に依頼するのが一番ですが。」
武雄が言う。
「ふむ・・・うーん・・・悩むの。
高い素材じゃからの、成功が確約できる魔王国に頼みたいが、それでは、いつまで経っても、この地でドラゴンの革の加工は出来ん。
じゃが、やった事がないとなると・・・少なくとも1割は廃棄になると見込んでおくとして。
1割かぁ・・・」
エルヴィス爺さんが悩む。
「下手したら3割とか破棄するかもしれませんね。」
武雄が言う。
「ふむ・・・エリカの実家はドラゴンの革製のレザーアーマーとかあったかの?」
「・・・ありましたね。」
エリカが考えながら言う。
「ほぉ、流石、カトランダ帝国皇室じゃの。」
「皇帝と皇太子用に継承されているレザーアーマーがあります。
もう何十、何百年前という骨董品ですが、権威の象徴です。」
エリカが言う。
「ふむ・・・我が国の王都は、そういったのを作るみたいじゃがの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「お爺さま、王城はドラゴンの革のレザーアーマーの製作工房を作るという事なんですか。」
アリスが聞いてくる。
「らしいの。
発案はエイミーじゃ。」
「「素晴らしい事業ですね。」」
アリスとエリカが即答する。
「・・・まぁ、王城がやる気で何よりです。
私の手持ちの在庫もなくなりますし、良い事です。
ですが・・・そっちでドラゴンの革の加工を頼むと何か尾ひれが付いてきそうですね。」
「ふむ、あるじゃろうの。
なので、王城の方には頼めない。
とはいえ、さっきの話ではないが、この地で作ると廃棄量がのぉ。
じゃが、産業としてではなく、数年に1度の製作依頼となると魔王国に頼むという手段もありだな。」
エルヴィス爺さんが考える。
「今なら私とエルヴィスさんの顔でダニエラさん達も色よい返事をくれるでしょう。
それにこっちにはノットさんも居ますからね。
ボナ子爵殿も手伝ってくれそうですよ?」
武雄が言う。
「うーん・・・スミスが帰ってきたら皆で相談かの。
そこで依頼するか決めようかの」
エルヴィス爺さんが頷くのだった。
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