第3726話 友人達は帰宅しました。(とりあえず、何事もなく終えましたね。)
ヴァレーリ達は帰宅の為に試験小隊の訓練場で支度をしていた。
「次に来る時は3月の講師陣を引き連れてだな。」
ヴァレーリが言う。
「わかりました。
そういえばカスト殿の国王就任はいつの予定ですか?」
ヴィクターが聞いてくる。
「今の所、3月末の退官で4月初めの着任だよな?」
ヴァレーリがアンナローロに聞く。
「その予定ですね。
ブリアーニ王国やアズパール王国、周辺国への伝達は即日行われます。
エルヴィス家の方にもお送りしますが、基本はゴドウィン伯爵家経由との事で正式にはパーニ伯爵経由で伝達される運びになると思います。」
アンナローロが言う。
「わかりました。
ダニエラ様とアンナローロ様は4月から第7軍に転籍ですね?」
「そうなる・・・予定なんだが。」
ヴァレーリがアンナローロを見る。
「予定ですね。
私とダニエラ様だけ知らずに当日、放逐されるかもしれませんが。」
アンナローロが言う。
「グル・・・」
隣りに居るグリフォンが壮大なため息をつく。
「カスト殿はあり得ないと言っていますね。」
ヴィクターが言う。
「まぁ、その時はその時だな。
ヴィクターを頼って来るからな!」
「我が主が以前、難色を示したのではないでしたか?
私の一存では採用出来ませんので、カールラ様の方で一度、滞在をお願いします。」
「あ、今なら鉱山の越冬組に空きがあるよ?」
ヴァレーリの言葉にヴィクターとブリアーニが言う。
「酷い友人達だ。」
ヴァレーリが呆れる。
「アンナローロ様はいつでも採用しますので。
給金は低いかもしれませんが、カレーは毎週でますし、未公表な食材も試食出来る機会もあります。
それでよろしければですが。」
「やった!行きます!」
ヴィクターの言葉にアンナローロがガッツポーズをする。
「・・・うーん・・・部下の方が評価が高いのは誇るべきなのか?」
ヴァレーリが腕を組んで悩む。
「ま、悪い事ではないと思うわよ?」
ブリアーニが言う。
「まぁ、とりあえず第7軍に転属になる予定だ。
当面はアンナローロがヴィクターの部下になれないはずだ。
まぁ・・・そんなものか。
キタミザト殿、今回も美味しかったし、有意義な話し合いだった。」
「ありがとうございます。
検討事項をお忘れなく。」
「色々と話があったが、こっちにもメリットはあるし、使いようも他にあるだろうからな。
通せると思う。
それとエルヴィス殿相手になるだろうが、坑道内もしくは坑道の入口に置く関としての簡易小屋と簡易宿泊所の建設については、うちの王軍の方から書類や質疑書を送るから対応してくれ。
それと木材の輸入はお願いな。
シモーナさんから見積書等々は行くようにするから至急対応してくれ。」
ヴァレーリが言う。
「はい、諸々対処していきます。」
武雄が頷く。
「よし、あとは部下達に任せるか。」
「そうですね。
第7軍の異動を始めないといけませんから、こっちも忙しいですしね。」
「うちは関関係の進捗を小まめにしてダニエラとカスト殿に知らせないとなぁ。」
ヴァレーリとアンナローロ、ブリアーニが言いながらグローリアに乗る。
「よし・・・問題なさそうだな。
では、また。
何かあればビエラ達を寄こしてくれ。」
ヴァレーリがドラゴンの背中から言ってくる。
「はい、お気をつけて。」
武雄が頷く。
「うん、グローリア殿、ブリアーニ王国に戻ろう。
カスト、遅れるなよ?」
「グルゥ!」
「グルル。」
ヴァレーリ達を乗せたブラックドラゴンとグリフォンが飛び立つ。
そして試験小隊の訓練場の上空を一周して魔王国方面に戻って行くのだった。
「・・・今月も終わったね。」
「はい、なんとか終わりましたね。
さてと・・・主は屋敷にですか?」
「はい、エルヴィスさんやアリス、エリカと今の話の反省会です。
ヴィクターは?」
「アスセナが緊張していたでしょうから労いと明日からの公開の準備をします。」
ヴィクターが言う。
「うん、ダニエラさん達と見ていましたが、緊張していましたから疲れているでしょうね。
甘い物でも食べさせて、落ち着かせてください。
それとエンマさん達が後程カレーを持って行きますから、今日の夕食も期待してください。」
武雄が言う。
「はい、わかりました。
ダニエラ様ではありませんが、カレーは良いですね。」
「一般に教えるには、もう少し時間がかかりますが・・・とりあえず、米の輸出先が出来たのは良い事ですよね。
王都西の宿屋に卸せるし、手回し式の玄米精製機の販売をしないとね。」
「足踏み式は、まだですね。」
「うん・・・もう少し、利益を頂いてからですかね。」
「それと冷蔵箱の件は、どうやって広めますか?」
「・・・鈴音が毎日行く居酒屋で買うか確認を。
そこに納入出来たら、口伝えで広まるように出来ませんかね?」
「購入に少々、割引を付ければ可能ではないでしょうか。
それと魔法適性がある者が在籍しているかの確認も必要かと思います。」
「ふむ・・・鈴音に言って、手伝わせてください。
鈴音への報酬はワイン1本で。」
「畏まりました。」
ヴィクターが頷くのだった。
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