第3714話 武雄達は展示会を見学中。(ジーナ、シュークリームに興味深々。)
展示即売会の会場。
「ほぉ、通路の両脇に家具があるんだな。」
「まずは家具ね。」
ヴァレーリとブリアーニが展示してある物を軽く見ながら言う。
「・・・少し高く見えますが・・・輸入家具の金額と考えれば、安いのでしょうか。」
アンナローロが家具の価格を見ながら何かをメモっている。
「ふむ、あまり家具屋に行かないが、色々とあるものなのだな。」
グローリアが物珍しそうに物を見ている。
「家具・・・隊長達の役職でも購入できていますが、見た目自体を変えるというのも手ですか。」
カストも考えながら見ている。
「・・・」
アスセナが緊張した面持ちで見守る。
「ダニエラ様、カールラ様、今回の展示順は、大物のソファや家具、宝石、小物類、衣服類となっています。」
ヴィクターが2人に言う。
「ほぉ、種類ごとに分けているという事だな?」
「はい、魔王国、デムーロ国、そしてこの地の家具を並べております。
国の違い、地域の違いがわかれば良いと考えての配置です。」
ヴィクターが言う。
「ほぉ、なるほどな。
例えば、机と椅子のセットで売るというよりも個別の違いを見せてという事か。」
「今回は初めてと言っていましたから、見る人が個別に違いを見て感じて欲しいという事ですね。」
ヴァレーリとブリアーニが言う。
「価格帯としては、ほぼ同じ物を用意が出来たかと。
機能面では同じですが、デザインの違いが工房の違いではあります。
それと所々にある、少し華美な物はファロン子爵領からの購入品です。」
ヴィクターが言う。
「ふむ・・・確か、キタミザト殿がデムーロ国で買い漁ったのは一般の家具屋だったか?」
ヴァレーリが武雄に聞く。
「雑貨屋や武具屋だったかと。
家具も置いていましたが、一般の方に向けての物でしたね。」
武雄が言う。
「となると、街中で使っている極普通の家具だな?」
「そうでしょうね。
夜逃げする人から買っているので、高価な物はなかったかと。
それに良い商品は魔王国の兵士方とダニエラさん達に買っていただいていますし。」
武雄が言う。
「良いお客だったろう?」
「ええ、色々と予定よりも多くの物を買っていただきました。
私の小遣いの足しにさせて貰いました。」
武雄が言う。
「うむ、でだ。
まぁ、家具は違いを見て、行くとしてだ。
えーっと、アスセナだったな。
これは一般に売るんだな?」
「はい、見て頂いたように豪商や貴族とは違い、街中の一般家庭用と考えられます。
価格も輸入とはいえ、手の届く範囲で付けさせて貰っています。」
「ふむ、なるほどな。
とりあえず進みながら見て行こう。」
「はい、お願いします。」
武雄達が展示即売会会場を進むのだった。
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エルヴィス侯爵家の厨房。
皆が昼食の準備をしている。
「・・・」
ジーナがジーっとシュークリームの焼きあがった生地を見ている。
「・・・」
料理長がその後姿を声に出さず苦笑している。
「ジーナ、見すぎだよ。」
チビパラスが言う。
「はっ!?いけない、いけない。
これの試食は!?」
ジーナが料理長を探す。
「はは、もうすぐだよ。」
料理長が言う。
「アリス様とエリカ様が今日のスイーツがシュークリームと聞いて喜んでおりますので、どんなものかと。」
ジーナが生地を見ながら言う。
「はは、そうだった、ジーナ殿はまだだったか。」
料理長が言う。
「はい、これにクリームを贅沢に挟むと聞いています。
この生地が甘いのか、しょっぱいのか・・・まったくわかりません。」
「うーん、何と言うか・・・食べてからのお楽しみだな。」
「どんなものなのでしょう?」
ジーナが冷静そうに考えているが、端から見てもかなり興味深々であるのはわかるのだった。
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エルヴィス侯爵家の客間。
エルヴィス爺さんとアリス、エリカがお茶をしていた。
「うむ、そうじゃったか。
ジーナはシュークリームは初めてじゃったか。」
エルヴィス爺さんが言う。
「はい、ジーナちゃんに伝えたら、そわそわして厨房に行きたがっていましたから厨房に麦茶を取りに行って貰っています。」
アリスが笑いながら言う。
「全然帰ってきませんね。
余程、丁寧に麦茶を作っているのでしょうね。」
エリカも笑う。
「年相応の反応じゃろう。
怒るような事でもあるまい。」
「はい、ジーナちゃんは仕事はきっちりしてくれますから、こういうのは微笑ましいです。」
「ジーナ殿は王城でも料理を学んでいましたからね。
どうやって出来るのかも気になるのでしょう。」
エリカが言う。
「ほぉ、ジーナが料理をの。」
「はい、王城の料理長に手ほどきを受けています。」
「はは、ジーナちゃんの教師も凄い人が付いていたのですね。」
アリスが笑う。
「成果物はレイラ殿下が接収していましたが。
私はもれなくそれを頂いていた1人です。」
「レイラお姉様、何をしているのでしょうか・・・」
アリスが呆れるのだった。
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