第3700話 サテラ製作所で打ち合わせ。(ここも王都出立まで頑張って貰いましょう。)
サテラ製作所の会議室。
武雄とキャロル、サテラ製作所の職人数名が打合せをしていた。
「・・・要求されている仕様はわかりました。
型は何とかしましょう。
ですが、ゴムの柔らかさは、消しゴムに近い物の方が良いかもしれませんね。」
キャロルが武雄の説明したメモを見ながら言う。
「そこは任せます。
作りながら配合の調整をお願いします。
基本は1日座っても割とお尻が痛くならず、型崩れしない事です。
あ、鈴音が新素材を作っているので、そちらも参考にしてください。」
「ふむ・・・弾力もあり、型崩れしない耐久性ですか。
とりあえず、硬い物から柔らかい物まで配合を試しながら作っていきます。
スズネさんにも相談させて頂きます。」
キャロルが言う。
「椅子用とベッドに敷く用の検討をすればよろしいのですね?」
職人が聞いてくる。
「はい、どちらも良い出来なら、一般はもちろん宿でも採用されるかもしれません。
ゴム自体が今の所、私達のみ製造しているので、その優位を使って荒稼ぎをしましょう。」
「ふむ・・・これをベッドの底板に直接置ければ、寝具の幅も増えるか。」
キャロルが考えながら言う。
「あー・・それに硬いのを作って貰えたら、それを泥沼になった道とかに臨時に敷けば、応急処置のマットとしても使えるかもしれないか。」
武雄が思いつく。
「なるほど。穴が開いているマットですからね。
土を保持するというのと、水を通す役目を両方出来るという事ですね。
水はけが悪い所の轍とかに使えますか。」
キャロルが言う。
「土を上からかけても、結局はビジャビジャの道になってしまう事もありますからね。
土をかけるのと同時にこのマットを土に入れれば、通行が安定するという事ですね。」
職人が言う。
「それに北町の方は雪が厚く積もると聞いています。
雪道の上に置けば、全てが氷にならずに少しは歩きやすくなるのではないでしょうか。」
他の職人が言う。
「確かに、そういう考えもあって良いでしょうね。
というわけで、キャロルさん、用途が色々とありそうな話になってきました。」
武雄が言う。
「そのようで。
この商品についても契約書を作って、ヴィクター様の所に持って行きます。」
キャロルが言う。
「うん、久々に契約の話をしました。」
「そうでしたか?
キタミザト様は色々としているので、いつも何か新しい事をしていると思っていましたが。」
「あっちこっちに出張続きなのは確かですが、物の発想は最近はしていなかったですかね?
あ、鈴音が新しい素材を作ってくれましたか。」
「丸ゴムという柔らかい紐でしたね。
ハワース商会が製造をしているのでしたよね。」
武雄の言葉にキャロルが追加する。
「まぁ、大々的に新商品を言うような事ではないのですけど。
それ以来の話になっています。
まぁ、取り分は今までと同等で結構です。」
武雄が言う。
「わかりました。
すぐに作成し、お持ちする事にします。」
キャロルが頷く。
「あ、それと炬燵関係はお願いしますね。」
「はい、ステノ技研さんとハワース商会とで話し合いをしながら進めていきます。
それと特殊コンテナ搭載馬車についても同様にローチ工房とハワース商会とで進めていきます。」
キャロルが頷く
「はい、お願いします。
で、鈴音には伝達していますが、哺乳瓶という乳幼児向けの商品を作ろうと思っています。」
「ほぉ、聞きなれない物ですね。
用途は?」
「基本的に母親達は母乳を子供達に与えていますが、母乳を全部飲むわけではありません。
子供達が飲み終わった後、母乳の出を維持する為、絞る事が推奨されています。
で、その絞った母乳を保管しておき、母親が休んでいる間にお腹が空いたと子供達が泣き出した場合、湯煎をして温めてから子供に与えられないかという事をしたいと考えています。
で、この哺乳瓶ですが、蓋部分に取り付け、子供に吸わせるという事を目的としています。
要は人工乳首の様な物ですね。」
武雄が言う。
「ふむ、それが上手く行けば、世の子育てする夫婦達の負担が軽減されるかもしれませんね。」
キャロルが考えながら言う。
「ええ、ゆくゆくはですね。
今は、私の子供達用に至急欲しいですね。」
「至急ですね。
スズネさんが今日の夕方にでも駆け込んできそうです。」
キャロルが言う。
「その際は対応をお願いします。
たぶん、今回のような柔らかいゴムや丸ゴムの素材で出来るとは思いますが、試作をして貰う事になるでしょう。」
「まぁ、そこは覚悟しています。」
キャロルが言うと職人達も頷くのだった。
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