第3692話 乳母とアリスとエリカの雑談中。(武雄とエルヴィス爺さんは客が来る前の雑談中です。)
武雄達の寝室。
アリスとエリカ、セシリー、デリアで子供に授乳の形をさせながら歓談していた。
「はぁ・・・私の姉の時も見ていましたが、やはり経験者は違いますね。
子供達が嫌がりもせずに、すんなり口を持って行っています。」
アリスがセシリーとデリアの授乳を見ながら言う。
「はは、適当で良いんですよ。」
「結構、お子様の方から寄ってきますよ。」
セシリーとデリアが言う。
「なるほど、無理に口に添えるのではなく、子供から近寄るようにと。」
エリカが保健に書き込みをしている。
「そこまで真面目に書く必要はないですよ。」
「子供によっては自分から来る子もいますし、口に付けないと吸い付かない子もいます。
意外とこの時から個性が出ます。」
セシリーとデリアが言う。
「でも、お二人とも少し離していますよね?」
エリカが聞く。
「お嬢様方は自ら飲みに来てくれています。
それに『ほら、飲みなさい!』というよりも『ここにあるから飲みなさい』という私達の気持ちに余裕を持たせているだけですよ。
どっちが良いかはわかりません。
子供達は覚えて居ないですし。
なので、母親が楽な方をしているだけです。
アリス様が『ほら、飲め!』の方が楽ならそちらの方が良いでしょう。」
デリアが言う。
「うーん、必死過ぎてわかりません。」
「初産はそういう物ですよ。
まずはアリス様が授乳に慣れないといけません。
とはいえ、そう易々となれるわけではありませんよね。
何事も必死になってしまうのはわかります。」
「何とかしないといけないと思ってしまいます。
幸い、私にはメイド達やセシリーさんやデリアさんが居ますが、それでも必死です。」
アリスが言う。
「まぁ、そうですね。
子育てはそういう物でしょう。
さ、アリス様、エリカ様、搾乳を終わらせて、夕方まで寝てください。
アリス様方は夜が本番なのです。
休める時に休まなければなりません。」
「そうです。
アリス様とエリカ様は寝てください。
私達もお嬢様方が寝たら、コノハ殿から保健を学びますので退屈はしませんし。」
セシリーとデリアが言う。
「そうだよ。
乳母の意味を知ってね。
アリスとエリカは寝てね!
あ!アリスは搾乳するよ。
冷凍箱に保管して貰わないとね。
アリスが寝ている時にお腹が空いたら湯煎して飲ませてみようね。」
コノハが現れて言うのだった。
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エルヴィス侯爵邸の客間。
武雄とエルヴィス爺さんが午後の面会まで雑談をしていた。
「ふむ、外交局からのカトランダ帝国とウィリプ連合国の現状考察じゃが・・・明らかに何かしているというのはわかるの。」
エルヴィス爺さんが武雄が昨日の夜に読んでいた報告書を読み終わり、顔を武雄に向ける。
「罠でしょうか?」
「わからんの。
少なくとも魔王国からは、こういった報告を聞かぬの。
まぁ、そもそも魔王国からの情報自体がなかったからの。
タケオは魔王国でデムーロ国への侵攻に従軍しておるが、どうだったかの?」
「・・・魔王国がその手の情報をわかるように見せるとは思えません。
現にデムーロ国にわからないように私達と慣例の戦争までしたんですからね。
知られてもそれが他の事に向いているからと情報を操作する事をしているんです。
少なくともウィリプ連合国のようなわかるような事はしても違う理由が用意されているでしょう。
ですが、今回は理由がなく、そういった行動がされているというのが・・・捉え方が難しいです。」
武雄が言う。
「愚者なのか、罠なのか・・・報告書では結論付けておらぬの。」
「どちらもあり得ます。
王城も決めかねているのでしょう。
私の方には事実だけを寄こしたと考えれば良いかと。」
「ふむ・・・うーん・・・わしにあまり関する事じゃないから色々と発想が出来るの。
面白いのは愚者なのじゃが。」
「面白く楽でありますよね。
とはいえ、斜め上の事をするから愚者なのですから、どう転ぶかわかりません。
4年後に一儲けしますか?」
「そこはタケオに任せるがの。
じゃが、西側に穀物を輸送する際は、この領の備蓄を回そうかの。
魔王国の小麦は強力粉と薄力粉に分かれておる。
高価な小麦はわしの所で使わせて貰うからの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「それが良いでしょうね。
理由としては、すぐに対応するためにエルヴィス家の備蓄を送り、納期がかかる輸入物をエルヴィス家の備蓄に回したとしておけば良いですね。」
「そうしてくれるとありがたいが、まぁ、王城から正式に輸入依頼がかかるのじゃろう?」
「そう聞いていますが、注文書は来ていません。
が・・・絶対に足らなくなるので、どちらにしても輸入はしますけどね。
通常の1割か2割増しで販売しますよ。」
「あまり利益は取らん方が後々の為じゃろう。」
「では、1割で。
あとは鉄の備蓄を多くしておこうと思います。」
「そうじゃの。
そっちはわしの方から依頼をしてエルヴィス家の備蓄量を増やすように指示しておく。
他に必要なのは何かの?
今から準備が必要な物は備蓄を考えないといけないからの。」
「そうですね~・・」
武雄が考えるのだった。
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