第3688話 協力工房が挨拶に来ています。(ラルフの仕立て屋とハワース商会。)
エルヴィス侯爵邸の広間。
武雄とエルヴィス爺さんはラルフ達と話をしていた。
「ほぉ、これがオムツのぉ。」
エルヴィス爺さんが興味深げに見ている。
「はい、とはいえ、もう少し大きくなってからかと。
生まれたての子供用のサイズはまだ出来ておりません。」
ラルフが言う。
「ふむ、そうなのじゃの。」
「それに大人向けは、まだ無いようですよ?」
「うん?大人用とな?」
「はい。ね、ラルフさん。」
武雄がラルフに聞く。
「はい、大人用は、もう少しかかります。
というか子供用もキタミザト様のお子様がほぼ耐久試験となるのですけど。」
ラルフが苦笑する。
「構いませんよ。
誰かがしなくてはいけないのです。
それに頼んだのは私ですからね。
メイド達にも言って見守りますよ。」
「はい、何か欠点があれば仰ってください。
改善をしていきます。」
ラルフが言う。
「はい、わかりました。
で、大人用はまだです。」
「うむ・・・確か、生理用品じゃったの?」
「いえ、大人用です。」
「うん?どういう事かの?」
エルヴィス爺さんがラルフに聞く。
「はは、その・・・寝たきりになった等になった際に付け替えるオムツです。」
ラルフが言いづらそうに言う。
「・・・ふむ、タケオ?」
エルヴィス爺さんが武雄を見る。
「私も使うでしょうし、エルヴィスさんもですね。
それに寝たきりだけでなく、遠出の馬車での移動でも使えます。
大切ですよ!」
武雄が言う。
「まぁ、大切なのじゃが・・・」
エルヴィス爺さんが困った顔をする。
「不謹慎とかいって、商品開発をしないなんてありえませんよ。
そこに商機があります。
生理用品、子供用、大人用。
この3つはラルフさんの所が進めていければ、当面は、この収入があるでしょう。」
「当面とな?」
「ええ、不織布の生産がそう簡単に出来るとは思いませんが、いつかは出来るようになるでしょう。
なので、それまでは今の構造ではラルフさんの所でしか出来ません。
派生商品を大量に作って行けば、収入が増えるでしょう。」
武雄が言う。
「ふむ、ラルフよ、今後も大変そうじゃの。」
「はは、仕事が多いという事と認識しております。」
エルヴィス爺さんがの言葉にラルフが頷く。
「まぁ、当面はラルフの所が優位というのはわかったし、色んな種類を考えて作るというのもわかったの。
あとは・・・ふむ、確かに寝たきりになる前にオムツの試験はわしもしておくかのぉ。
皆に迷惑はかけられんし。」
エルヴィス爺さん言う。
「うちの子供達が終わったらしましょうか。」
「・・・あまり気乗りはしないがの。
じゃがする事で、その後に反映するというのであれば、するべきじゃの。
まぁ、追々していくかの。」
エルヴィス爺さんが言うのだった。
・・
・
ラルフの仕立て屋と入れ替わるようにハワース商会の面々が来ていた。
「・・・炬燵の製作をとうとうされますか。」
モニカがガックリしながら言う。
「あー・・・無理はしなくて良い・・・いや、今が無理をしているのでしたか?
もし出来ないなら部品さえ作っていただければ、どこかに組み立てを頼むか。
あとは自分でしますけど。」
「いえ!今後の為に私達が作ります!
家具ですから!今後の為に!」
モニカの父親が言うと店員達も頷く。
「大丈夫です!無理はしていますが!キタミザト様の試作品は我々が作らないといけません!
是非にお任せを!」
モニカの旦那が言うと店員達が頷く。
「・・・わかりました。
前にハワース商会の方には話していますから本格的に動いてください。
お値段は高すぎると困りますが、ハワース商会なら大丈夫でしょう。
あとで請求してください。
それと熱を発する方の概要はステノ技研に依頼してください。
あそこにも事前に話しています。
鈴音達も協力させますから段取りをしてください。」
「「「はい。」」」
ハワース商会の面々が返事をする。
「タケオの所が上手く設置が出来たら、わしも頼もうかの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「え・・・わかりました!」
モニカの父親が言う。
「私の方で改善点を見つけますね。」
武雄が言う。
「うーん、それを待っておったら冬が終わるのではないかの?」
エルヴィス爺さんが言う。
「なら、同時に2つ頼みましょうか。
座る所は最後にして貰って、調整出来るようにしましょうか。」
武雄が言う。
「いや、頼むのはタケオの方で設置が終わってからで良い。
もしかしたらわしが買わないかもしれないからの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「そうですね・・・とはいえ、もう1個作って貰いましょうかね。
納入場所は後日連絡します。
まずは私の書斎に作って、その後、2個目の設置場所を指示します。」
武雄が言う。
「わかりました。
ちなみにキタミザト様の書斎は見れますか?」
モニカの父親が言う。
「ええ、では、この後、一緒に見に行きましょう。」
武雄が言うのだった。
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