第3684話 魔眼について、ヴィクターに聞いてみよう。(ジーナの幼い頃の武勇伝。)
アリスがアナスタシアとクリスティーナに母乳を与えていると。
「んん!?」
アリスが唸る。
「どうしましたか?」
「何かあったかの?」
武雄とエルヴィス爺さんは授乳という事でアリスの乳房が見えない位置に移動してお茶をしていたのだが、アリスの驚き声で声をかけてくる。
「いえ・・・今、アナスタシアと目が合ったのですが・・・ピリッとしました。」
アリスが驚きながら言う。
「え?目、開いた?」
チビコノハが現れる。
「あ・・・オッドアイだ。
魔眼継承したかな?」
チビコノハがアナスタシアを見ながら言う。
「・・・ん?」
アリスが肩に何か触れた感じがあったのでそっちを向くと誰も居なく、首を傾げる。
「違和感ですか?
どれ・・・こっちもオッドアイですね。
アリス、クリスティーナも魔眼では?」
チビパナが言ってくる。
「かもしれませんね。
どんな魔眼かはわかりませんが。」
アリスが言う。
「魔眼ですか。
でも、痛いとかではないのですよね?」
鈴音が聞いてくる。
「はい、ピリッとしただけで・・・ええ、特に問題はないくらいですね。」
「うーん、テトちゃん、魔眼の効能って何があるの?」
鈴音がテトに聞くとチビテトが現れる。
「効能って・・・温泉じゃないんだから。
魔眼は色んな種類があるわよ。
アリスとジーナは『威圧』だし、『未来視』、『透視』、『石化』なんてのはメジャーな感じかな?
結構あるから被らないんだけど、アリスとジーナが同じというのは本当に珍しい事ね。
ピリッとするのなら『麻痺』、『雷』、『酸化』、『風』なんかもあるかもね。
とりあえず、今は断定できないわよ。」
チビテトが言う。
「そうなんだねぇ。
魔眼の子供ってどうやって育てるんだろうね?」
「さぁ・・・あ、ジーナが居るからヴィクターに聞いてみた方が良いかもね。」
チビテトが言う。
「ルフィナちゃん、ヴィクターを呼んできて。」
アリスがすぐに動く。
「はい、お待ちください。」
ルフィナが退出するのだった。
・・
・
ヴィクターが来て、今までの経緯を話していた。
「というわけで、魔眼のジーナちゃんの育てた時の事を聞きたいの。」
アリスが言う。
「はい、ですが、魔眼を生まれた時から持っているといっても最初から威力十分で扱えるという訳ではありません。
能力として生まれた時からありますし、感情の起伏で不用意に発動もしますが、弱かったですね。
たぶん魔力量がまだまだ少なかったからでしょう。
ジーナの魔眼がそれなりに使えるようになったのは14歳くらいだったでしょうか。
人間種に換算すると5歳、6歳かと。」
ヴィクターが言う。
「ふむふむ、幼い時はそこまで迷惑はかけなかったという事ですね?」
アリスがメモを取りながら聞く。
「魔眼の影響かはわかりませんが、他人よりも強く育ったのは確かかと。
ちなみにジーナは、立ち歩きが出来るようになって、ふら付いたのでガラスに手を付いたら丁度魔眼も発動して、突き破りました。
魔眼の制御が未熟でしたが、やはり魔眼の能力は高いですね。」
ヴィクターが言う横でジーナが何とも言えない顔をさせているが、何も言わずに耐えている。
「へぇ・・・手を付いただけで突き破りましたか。」
アリスが感心している。
「はい。
あの時は焦りました。
まさか両手を付いた状態でガラスを突き破り、そのまま向こうに落ちそうになりましたので。」
「気を付けます!」
アリスが言うとメイド達も真剣な顔で頷く。
「はい、アリス様は成人後に魔眼になられています。
魔眼になった際の力加減は大変だったのではないでしょうか?」
「確かに。
リンゴを片手で潰せる力が、いきなり得られて困りました。」
アリスが頷く。
「子供は常に0か10かの全力で臨みます。
なので、少々力強いと思います。」
「なるほど。
わかりました。
ちなみにジーナちゃんへの教育は?」
「はい、幼少期より他の子供よりも力が強く、怒りを覚えると他人を傷つける事を教え込みました。
似たような話の絵本もあって、毎夜読み聞かせていました。
・・・アリス様、シモーナに言って、取り寄せて良いでしょうか。
内容としては、特別な力を持っている主人公が友人達に怪我をさせてしまい、悔い改め、力がある事を自覚し、皆を守るようになるといった内容だったはずです。」
「すぐに手配をお願いします。」
「アズパール国内に似たような童話が無いか調べます。」
アリスとエリカが言う。
「はい、では、そのように手配します。
読み聞かせに付いてはジーナ。」
「はい、私が受けた教育をお嬢様方に実施します。
とはいえ、楽しく言い聞かせられるか・・・ルフィナ、セレーネ、ルアーナ、カーティア、ヤリスと協力しながら進めていきます。」
ジーナが言う。
「ええ、お願いします。
全てが手探りです。
色々と試していきましょう。」
アリスが言うのだった。
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