第3683話 子供の名前を決めましょう。(名前は多くの人が過去に使っているからね、由来は多種だよ。)
エルヴィス侯爵邸のアリスの為の仮分娩室。
アリスの産後処理も終わり、双子も軽く湯浴みをさせて綺麗にし、武雄達を室内に入れ、歓談していた。
「おー、おー、軽いのぉ。」
「ええ、本当、生まれたんですね。
軽いなぁ♪可愛いなぁ♪
はぁ、ずっと抱いていられます。」
エルヴィス爺さんと武雄が双子のそれぞれを立って、腕に抱いてご満悦だった。
双子は嫌がりもせずに寝ている。
「あれです。
ゴドウィン伯爵よりかは控えめですが、十分にタケオ様も子供にかかりきりになりそうですね。」
座っているアリスが言う。
「否定はしません。
それにしてもアリス似で良かったぁ。」
武雄がしみじみと言う。
「タケオ様似でも大丈夫ですよ。」
アリスが苦笑する。
「どちらも引き継いでいますよ。」
アリスの前に座っているエリカが言う。
「うむ、アリスとタケオの子供じゃよ。
各パーツがどちらかに似ているの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「・・・大丈夫でしょうか。
アリスに似ていれば周囲の受けは良さそうですが、私似だと苦労しそうです。」
武雄が心配そうに言う。
「「大丈夫ですよ。」」
アリスとエリカが言う。
「アリスのように元気に育てば良いですからね。」
武雄が言う。
「わしとしてはアリスよりかは大人しくなって欲しいがのぉ。
まぁ、元気というのが病気をせずに成長すると捉えるなら、そうじゃの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「・・・」
アリスが微妙な顔をさせる。
「まぁまぁ、ある程度は躾で何とかなりますから。」
エリカが言う。
「そうですね。
蝶よ花よと愛でる訳にはいきませんね。
最低限の教育をしておかないといけないですよね。」
武雄が言う。
「この子達が大きくなる頃にはエイミーとアンも居るからの。
皆でやっていくしかないじゃろうの。
賑やかそうじゃ。」
エルヴィス爺さんが言う。
「わかりました。
事ある毎に話し合っていきましょう。」
武雄が頷く。
「さ、名前を決めましょうか。
アリスさんも早く寝かせないといけませんし。」
エリカが座りながら言う。
「そうですね。」
武雄が子供を抱いたまま座ろうとするが。
「ご主人様、私が預かっておきます。」
ジーナが子供を武雄から奪う。
「あ・・・はぁ、しかたないですね。
アリスは大丈夫ですか?」
「大丈夫です。
もうすぐ、あの子達もお腹が空くでしょうから、授乳してから寝ます。」
アリスが言う。
「で、候補は4つ。
サクラ、アナスタシア、クリスティーナ、サブリナ。
・・・私としては、聞いた感じ、どれも綺麗な音だと思いました。
なので、どれも子供達に付けて良いと思います。」
エリカが言う。
「うーん・・・私はやはりアナスタシアとクリスティーナですね。
他のも良いですが、この2つは聞いた時に良いと思いました。
パナ殿も言っていましたが、アナスタシアの語源は『復活した女性』という事です。
挫けずに立ち上がってくれる子になって欲しいです。
そしてクリスティーナは、過大な偏見に屈せずに意志を貫き、金銀を貧しい人々に施した方のお名前といっていました。
異種族が多くなる時代の子達です。
偏見や差別をすることなく、人々の為に動ける人になって欲しいです。」
アリスが言う。
「・・・パナちゃん、アリスの言うクリスティーナってあれでしょ?
殉教者の。
他に説明なかったの?」
チビコノハがチビパナに聞く。
「他にも色々とありますよね。
そういえば北欧の王女の名でもありましたね。」
「確か・・・芸術肌で国家財政を破綻させたんだっけ?
良いイメージないね。」
「・・・まぁ、そこまで珍しくもない名前です。」
チビパナが言う。
「うーん・・・まぁ、良いか。
ちゃんと教育していこうっと。」
チビコノハが頷くのだった。
「タケオ様が発案したのはサクラですよね。
確か、タケオ様やスズネさんの故郷の花の名だと言っていましたが。」
アリスが言う。
「ええ、春に咲く花の名です。
とはいえ、アリスが良いと感じるものの方が良いかもしれません。
エリカはどうですか?」
武雄がエリカに聞く。
「どれも綺麗な音だと思います。
なので、アリスさんの意見を尊重すべきかと。」
エリカが言う。
「何だかあっさりと決まってしまいました。」
アリスが呆れる。
「これまで何日もしているんです。
このどれでも私は不満はありませんよ。
アリスが良いと言えば、私は従います。」
「ええ、何十という候補からここまで絞っているのですからね。
アリスさんが良いというので問題ないです。」
武雄とエリカが言う。
「そうですか?
なら、長女をアナスタシア、次女をクリスティーナとします。」
アリスが言う。
「畏まりました。
長女様をアナスタシア・タケオ・キタミザト、次女様をクリスティーナ・タケオ・キタミザトとして王城に登録をお願いいたします。
改めまして、アナスタシア様、クリスティーナ様のご誕生おめでとうございます。」
「「「おめでとうございます。」」」
ジーナが言い、軽く礼をすると。その場のメイド達も礼をするのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




