第3681話 出産しました。(名前はまだない。)
エルヴィス侯爵邸のアリスの為の仮分娩室。
子供の泣き声が響いていた。
「・・・はい、へその緒の処理終了っと。
小さいタオルでへその緒を処理して・・・タオルで包んで。
はい、アリス、お待ちどうさま。
待望の女の子達よぉ~。」
コノハがテキパキ処置をして、アリスの横に移動し、アリスのお腹に子供達を乗せる。
「はぁ・・・頑張ったぁ・・・」
汗だくのアリスが息を整えながら安堵する。
「アリス様、お疲れ様でした。
お子様の名前はどうされますか?」
ジーナが聞いてくる。
「それがねぇ・・・まだなの。」
「えっと・・・まだなのですか?」
「昨日まで私とエリカさん、タケオ様で考えていたんだけどね。
候補が4つあるの。」
「そうですか・・・公表前に決めないといけませんね。」
「うん、子供を見て貰って、決めようと思うの。
なので、もう少し待って貰えるかな?」
アリスが言う。
「わかりました。」
ジーナが頷く。
「ジーナ、子供達の体は私の方で確認はしたけど、問題はないと思う。
子供の方は、ここから先はジーナ達とエルヴィス家のメイド達に任せるけど、大丈夫?」
コノハが言ってくる。
「はい、大丈夫です。
予習は出来ております。
すぐにご主人様、侯爵様にお見せ出来るように準備します。」
ジーナが言う。
「うん、お願いね。
それとアリスの処理が終わったら再度、子供の確認は精霊達でもう一度するよ。
それとヴィクターとフレデリックに『母子ともに問題ない』と伝えて。
事務的な事はフレデリックがしてくれるからね。」
「畏まりました。
では、すぐに動きます。
処理という事は胎盤とかが出てくるアレですね。」
「うん、そこが終わったらタケオ達を呼んで見て貰うからね。
アリスもそれで良いかな?」
「はい、それで良いです。
はぁ・・・疲れた。」
アリスが気を抜く。
「うん、アリスは休んでいいよ。
ジーナは子供達を綺麗にして、段取りはエルヴィス家のメイド達が知っているわ。
立ち会ってね。」
「わかりました。
では、お子様の方に行きます。」
ジーナが礼をしてアリスの傍を離れる。
「さーって、するかな。
パナちゃん、手伝って。
うーちゃんもだーちゃんもね。」
「はいはい。」
コノハとパナがアリスから離れる。
「・・・何かする事ありましたっけ?」
アリスがコノハを見ていると。
「「アリス、お疲れ。」」
ウカとダキニがひょこっとアリスの顔を覗き込んで言ってくる。
「はい、ご助力ありがとうございました。」
アリスが言う。
「うん、無事に生まれて良かったよ。」
「乗り切ったね!」
ウカとダキニが言う。
「はい、なんとかなりまし・・・なんで私の両太腿を押さえているのですか?」
アリスが2人に言う。
「うん?コノちゃんとパナがやる気だからだよ。」
「今回は私達が押さえるんだよ。
アリスの膣の端っこが切れちゃったんだ。」
「え?・・・あ!ジェシーお姉様の時の!!いやいやいやいやいやいやいやいやいや!」
アリスがこれから来る試練の想像が出来て逃げようとするがウカとダキニががっちりと押さえている。
「はーい、アリス、用意出来たからね。
やるよ。」
コノハが戻って来る。
「は?・・え?・・あ!コノハ!」
「はい、やるから。」
コノハがアリスの助けを求める目を無視する。
「コノハ、その針でジェシーのを縫ったのですか?」
コノハと一緒に戻って来たパナが言う。
「うん、そだよ?」
「良くもまぁ、そんな太いので。」
パナが呆れる。
「これしかないんだもーん。」
「何だか物凄く怖い単語が出たんですけど!?」
アリスの顔が引き攣るのだった。
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エルヴィス侯爵邸の客間。
ルフィナが報告に来ていた。
「以上が伝達内容になります。
キタミザト様、お子様のご出産、おめでとうございます。」
ルフィナが武雄に礼をする。
「はい、ありがとう。
ルフィナ達もお疲れ様。」
「ありがとうございます。
お子様と面会できる準備が整いましたら、呼びにまいります。
失礼します。」
ルフィナが退出する。
「はぁ・・・無事に終わったかぁ。」
武雄がソファの背もたれに体重をかけながら天井を見上げる。
「うむ、とりあえず、無事に終わってなによりじゃの。
名前はどうするかの?」
「最終候補までは決まっています。
あとで、子供を見ながらアリスとエリカで話し合います。」
「ふむ、そうじゃの・・・フレデリック、明日の朝一までは平気かの?」
「はい、書類に記載して頂くのは明日の朝までで構いません。」
エルヴィス爺さんの問いにフレデリックが言う。
「ありがとうございます。
ヴィクター、すみませんが、街中への手配等をお願いします。」
武雄が言う。
「はい、エルヴィス家のご協力を仰ぎます。」
ヴィクターが答える。
「うむ、フレデリック、協力するようにの。」
「畏まりました。
これからヴィクターと話をしていきます。
一旦、私とヴィクターは離れます。
失礼します。」
「主、侯爵様、失礼します。」
ヴィクターとフレデリックが退出し、各種の作業をしに行くのだった。
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