第3663話 アリス達は子供服で盛り上がっています。(子供服と言う名のコスプレだね。)
エルヴィス侯爵邸の客間。
エルヴィス爺さん、アリス、エリカがお茶をしていた。
「ほぉ、随分買ってきたの。」
エルヴィス爺さんがアリスとエリカの買い物の成果を見ながら言う。
「ついつい買っちゃいました。」
「いやぁ、可愛かったですね。
まさか自分が子供用の服を真剣に見る日が来るとは思いませんでした。」
アリスとエリカが笑いながら言う。
「まぁ、そういうものじゃよ。
前にアリスが買ってきた物とちょっと意匠が違うかの?」
エルヴィス爺さんがその内の1つを持ち上げて言う。
「はい、脱ぎ着しやすい物が増えていました。
大き目のボタン1つで止めていて、外せば着替えられるようになっています。
これならおむつもすぐに替えられるかと。」
「ほぉ、アリスやスミスの時は紐ばかりだったがの。
今はボタンが主流なのじゃの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「紐もあり、ボタンもありという感じです。
店員さん曰く、ボタンの方が、しっかりと着ているように見え、外出用としても使え、紐の方が寝巻きに見えるそうです。
要は、どう見られるかの違いだそうです。
それと紐の方が体型に合わせて調整しやすいとも言っていましたね。
なので、室内ではボタンよりも紐の方が良いとも言っていましたか。」
アリスが言う。
「ふむ、子供の服選びは、親達の価値観という事じゃの。」
「まぁ、タケオさんの保健でも書いてありましたが、子供は目が最初は見えていないのですから、衣服の好みもないでしょうからね。
むしろ好みというと肌触りに拘りがありそうですね。」
エリカが言う。
「確かにの。
柔らかい質感が良いのか、サラサラの質感が良いのか。
例えば親が柔らかい物を与えても、子供はサラサラが良いと感じるかもしれぬの。
その逆もじゃの。」
エルヴィス爺さんが言う。
「そうですね。
子供に服を着せて、どう反応するかを見逃さないようにしないといけませんね。」
アリスが頷く。
「とはいえ・・・アリスさん、いろんなの買っちゃっていますけどね。」
エリカが買ってきた服を見ながら言う。
「えへへ。
可愛かったんですもん。」
アリスが笑いながら言う。
「まぁ、そこはわかります。
ですが、今後、種類を増やすと言っていましたよね?」
エリカが苦笑しながら言う。
「ふむ、種類を増やすとな?」
エルヴィス爺さんが顎に手をやりながら聞いてくる。
「はい、ボタンの方・・・つまりは外出時に見せる用ですね。
こちらの拡充を予定しているそうです。」
エリカが言う。
「ほぉ。」
「色や大人の服に似せている物とかと言っていました。」
「あー、言っていましたね。
トレンチコート風の子供服も作るようなことを言っていましたね。」
「トレンチコートとな?」
エルヴィス爺さんが聞く。
「カーキ色にすると言っていましたね。」
エリカが言う。
「皆で同じコートを着るのも良いですよね♪」
アリスが言う。
「ふむ、アリス狙いの商品になりそうじゃの。」
エルヴィス爺さんが苦笑する。
「でも、家族皆で同じような服を着れると嬉しいかと思います。」
エリカが言う。
「なるほどの。
という事は、例えば、兵士の服装や料理人の服装、商店や工房の服装と言った感じで職業別に作れば売れる可能性はあるの。」
「はい、親と同じでなくとも、色んな職種の服装が出来れば、親がなりたかった職業の子供服を与えるかもしれません。」
エルヴィス爺さんの言葉にエリカが言う。
「ふむ・・・フレデリックに言って、ラルフの所に兵士風の子供服の許可を出すかの。」
「それは良いかもしれませんね。」
エリカがエルヴィス爺さんの言葉に頷く。
「こうなったら、私とエリカさんで色んな案を作って、ラルフさんの所に持って行きましょうか。」
アリスが言う。
「・・・そうですね。
メイド風のも需要がありそうですが、この地ならアリスさんの挙式の衣裳風や騎士アリス風でも需要がありそうですよね?」
エリカが考えながら言う。
「メイドはわかりますし、私の挙式の意匠もわかりますが、騎士とは?
あの赤いフルプレートですか?」
「そうです。」
エリカが頷く。
「・・・え?・・うーん・・どう、子供服になるのか・・・」
アリスが悩む。
「全部布で作れば良いのではないでしょうか。
それに、それっぽく見えれば良いので、詳細に拘らなくても良いのですから出来そうだと思いますけど。」
「うーん・・・ラルフさんに提案してみてですかね?
私達は案を出しておいて、何を作るかというのは向こうで検討してくれれば良いとすれば、無理がない子供服を作ってくれるでしょうからね。」
エリカの言葉にアリスが考えながら言う。
「ふむ、一気に子供服が賑やかになりそうじゃの。」
エルヴィス爺さんが嬉しそうに頷くのだった。
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