第3656話 455日目 目立った監視がないようです。(目立ってない監視は用意しています。)
カトランダ帝国 帝都の城門までの道。
「バロール、居る?」
セイジョウが馬を引きながら言う。
「あぁ、2人だな。」
チビバロールがセイジョウの肩に乗りながら頷く。
「なんでこうなるの!?」
「ふむ、階段を下りたら廊下の端に兵士が居たのが問題だな。
たぶん、あれで付けられているんだろう。
顔の判別までは出来ていないだろう。」
チビバロールが考えながら言う。
「なんで気が付かないの!?」
「遠かったからな!
あんなに遠くてはわからぬわ!
限度があるのは当然だろう!」
チビバロールが言う。
「近づいてこないね?」
「確証がないんだろうな。
文官が深夜まで仕事をするのは珍しいが、無いとはいえないのだろう。
もしくは万が一の護衛とも考えられる。」
チビバロールが言う。
「あ、そうだね。
深夜に1人で街中をあるけば、何かあるかもしれないからね。
潜入してたから追跡されているとしか認識がなかったね。」
「うむ・・・となると、どこかの店に入れば撒けるか。」
「城門に行くのは潜入していましたと言っているような物だものね。
深夜にやっている酒場はどこかな?」
セイジョウが店を探すのだった。
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カトランダ帝国 皇城 カトランダ皇帝の執務室。
カトランダ帝国皇帝と次期皇帝 チコ・クレト・カトランダ、アルヘンタ侯爵が居た。
「以上、簡易報告を終えます。
失礼します。」
兵士が報告を終えて退出する。
「ふむ・・・経済の方のを持って行ったか。」
カトランダ帝国皇帝がメモを見ながら言う。
「後は無事に帰って貰うだけですね。」
チコが言う。
「陛下、チコ殿下、その辺の手配は済んでいます。
皇城から城門まで5組が入れ替わりながら監視しています。
引継ぎとして城門に馬で3組、徒歩で2組、その先の村に1組ずつ配置しています。」
アルヘンタが言う。
「人相書きは終えているな?」
「はい。
実施した者から『認識が阻害されていますので、相当の手練れ』との報告があったようです。
第1軍と第3軍に回していますので、監視組にも伝達されています。」
「うむ、頼む。
さて、ウィリプ連合国はどう出るか。」
「確か、経済の方の向こうに渡す報告書はアズパール王国に輸出を依頼中で良い方向で話が進んでいるという内容なのでしたね。」
「そうだ。
実際はもうすでに輸入はしているし、追加の輸入もされる。
さらに量が増やせるかをアズパール王国に依頼しているという所ではある。
まぁ、ウィリプ連合国産より高いのは致し方ない。
輸入価格だけならウィリプ連合国と付き合えば良いがな。」
「1か国のみからの輸入の危険性はウィリプ連合国で私もわかっております。
ここまで依存してしまうと価格も量も向こうが決め始めるというのは、流石に危険過ぎます。
今回の事でカトランダ帝国が不満を持っているというのがわかった上で、どう動くかを見るのですから。」
「そうだ。
ウィリプ連合国以外からも買えるというのを見せるのが大事だ。
そして、アズパール王国には輸出が可能な品物がある可能性も今回わかったからな。
払うだけでなく稼げる可能性があるというのは大きい。」
「そうですね。
ウィリプ連合国相手では売れる物は、ほとんどなかったですから。
だから東町の工房を統廃合し、大規模工房を作りながら安価な武器の製造をして、ウィリプ連合国に売っているのですけど。
そっちも、売れてはいますが大量に売れてはいませんが。」
チコが言う。
「そこも含めて、ウィリプ連合国との交渉がこれから始まるだろう。」
カトランダ帝国皇帝が言うのだった。
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エルヴィス侯爵邸の武雄達の寝室。
湯浴みと髪を乾かしたアリスとエリカがのんびりとしていた。
武雄は湯浴み場に行っている。
「いやぁ・・・コノハの言う『豚玉』と『海鮮玉』のお好み焼きは美味しかったですね♪」
アリスが満足顔をさせながら言う。
「ふふ、アリスさん、ずっとそればかりですね。」
エリカが笑いながら言う。
「美味しかったですもの♪
それに食後の客間での話で盛り上がってしまいましたね♪」
「はい、侯爵様もレシピを考えておりましたが、『野菜玉』と『肉玉』でしたか?
極端かとも思いましたが、『極端な方が酒場では売れそう』というのは、何となくわかる理由でしたね。」
エリカが言う。
「なるほどと思いました。
単品料理としてみると極端な内容でも良いのだと。
これはかなり種類が作られそうです。」
「ええ、これなら小麦の消費量は増えるとは思いますが、そこまで増えないかもしれませんね。」
アリスとエリカが話していると武雄が湯浴み場から戻り、同じ話を3人でするのだった。
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