第3645話 スラム街の人員を戦力として見ない方が良いでしょう。(講師陣の準備もしないといけません。)
「・・・あ・・アンナローロ、確かキタミザト殿の所に居る混血児の養母がウィリプ連合国国内に居たな?」
「はい、キタミザト殿から説明頂きました。
エルフのアナベル殿でしたね。
頭の上から皮膚が溶ける薬をかけられ反撃し、重傷を負いながらもスラム街に落ち延び、スラム街の一地区を管理するまでになられたと。」
アンナローロが言うと皆が少し雰囲気が変わる。
「ふむ」
「陛下、渡りを付けますか?
現地の方に協力もしくは支援を?」
第1軍指揮官のフレッディが聞いてくる。
「8月にキタミザト殿が接触するか
うーん・・・第4軍指揮官、イルダからの報告でスラム街の調査報告があったように思うんだが・・・」
「確かにあったように記憶はありますが、重要とは思わなかった内容ですね。
ですが、最新かと言われると
情報収集は常にしてくれているので、指示をすれば内情を詳しく調べてくれると思います。」
「そうだな。
いや、情報のやりとりが可能ならばして欲しい程度の弱い指示で良いだろう。
まずは、スラム街の実情を確認させろ。
接触はその次で良い。
それと8月にキタミザト殿と一緒に補充と交代要員を送る旨も伝えてくれ。
1月末か2月に入れるように前に言ったが遅れるともな。
必要な人員と物資の融通はするから要望を入れて、調整をしてくれ。」
「了解しました。」
第4軍指揮官が頷く。
「第4軍のイルダ補佐官には負担をかけてしまっていますね。
出来てしまう彼女も彼女なのですけど、ここまで現地を熟知している者もいないのですよね。
替えの利かない人員ですね。」
アンナローロが言う。
「イルダは補佐官ではありますが、指揮官補佐並みの指揮と統率をしてくれています。
それに機転も利き、現地で柔軟に対応してくれています。
良い補佐官です。」
第4軍指揮官が言う。
「現地駐在が長くなっているが、補填はしているんだったか?」
「はい、給与の方で。
文書でのやり取りではありますが、本人から聞き取りもしており、本人のやる気等々も確認済みです。
当面はこのままで良いと本人から来ております。」
「ふむ・・・まぁ、一番上の上司としては献身をありがたいとは思うが、癒着や内通が少々心配になるんだよな・・・イルダは大丈夫そうなんだよな?」
ヴァレーリが考えながら言う。
「イルダからの報告、それと先のウィリプ連合国からアズパール王国を経由しての兵士の報告、帰国した現地で部下だった者の報告、どれからもその兆候はありません。」
第4軍指揮官が言う。
「そうか・・・ま、内通されていたら内通されていたで致し方ないか。
その時に考えよう。
さて、話を元に戻すとイルダに調査はお願いするとして、外部協力者を作るか・・・」
「現地、スラム街の住人は確かに現体制になにかしら思う者達ではあるでしょうが
だからと言って、我が国に協力してくれるワケでもないかもしれません。」
第2軍指揮官が言う。
「そうだな。
だから、接触よりもまずはスラム街の実情の確認を依頼するつもりなのだが。」
ヴァレーリが言う。
「それにウィリプ連合国とアズパール王国が戦争を始めた際に何かしら行動をしてくれるかも定かではなく、所詮は依頼や要望の事で実施内容もメモ書き程度で細かく指示は出来ないでしょう。
スラム街の皆が皆、戦闘出来るとも思えません。」
第3軍指揮官が言う。
「確かにな。
となると情報を取りに行く相手としてのみ見た方が良いだろうな。
現状の人数はこれから増やすとしても、大きな事は出来ないか。
戦地に居る者達が帰りたくなるような騒動に発展はし辛いかもしれないな。」
ヴァレーリが考えながら言う。
「そうですね。
まぁ、それも一度各軍に持ち帰って検討をした方が良さそうです。」
第1軍指揮官のフレッディが言う。
「うん、そうしようか。
アンナローロ、他に何かあるか?」
ヴァレーリがアンナローロに聞く。
「他にキタミザト殿、エルヴィス殿と話し、報告する事はないかと。
ですが、これとは別にアズパール王国王都およびエルヴィス家への人材派遣について、これの確定と実施をさせなくてはいけません。
アズパール王国、エルヴィス家と我が国と実施について合意されています。
現状ではアズパール王国側の受け入れ態勢が整い次第、派遣という事になるでしょう。
なので、派遣人材の教育をしておかないといけないと思います。」
アンナローロが言う。
「確か、前回に人員リストを渡したな。
泊まる所も宿ではなく兵舎で良いとも伝えたと思う。」
ヴァレーリが言う。
「はい、その人員の確定とエルヴィス家に送り込む人員の教師役の教育と指導実習が必要かと。
部隊指揮は各位出来るでしょうが、座学で教える内容の精査と実習をさせないといけないでしょう。
講師が失敗しては我が国への印象も変わるでしょうから。」
アンナローロが言う。
「そうだな。
なら、確定をさせ、教育の準備をさせないといけないな。」
ヴァレーリが言うのだった。
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