第3623話 ヴァレーリ達はエルヴィス侯爵邸に着きました。(ヒラメの干物が届いたよ。)
エルヴィス侯爵邸の玄関。
武雄達が屋敷に入ると、魔王国から来た子供達がロビーに整列してヴァレーリ達の到着を待ち受けていた。
その後には、指導員達も控えて居る。
「ただいま戻りました。」
エルヴィス伯爵邸に武雄達が入ってくる。
「「「「「「いらっしゃいませ、お客様。」」」」」」
子供達がアリスの横に並んでヴァレーリ達を出迎える。
「おぉ、今日も元気そうだな。
うむ、また大きくなった気がするな!」
「ええ、本当に。」
ヴァレーリとブリアーニが満足そうに頷く。
「ヴァレーリ殿、ブリアーニ殿、グローリア殿、アンナローロ殿、お久しぶりでございます。」
アリスがヴァレーリ達に綺麗な礼をする。
「アリス殿、久しぶりだ。
お腹が凄い事になっているな。」
「はい、もうすぐです。
で、ご紹介したいのが。」
「タケオ・エルヴィス・キタミザトの側室になりました、エリカ・キロスと申します。」
エリカがヴァレーリ達に綺麗な礼をする。
「うむ、話は聞いているか?」
「はい、皆様方の事は聞いております。」
「なら、結構だ。
アリス殿、エリカ殿、今日もよろしく頼む。」
ヴァレーリが言う。
「はい、では、まずは昼食をお願いします。
その後、我が祖父と夫、キタミザトと会談をお願いします。」
アリスが言い、皆の先導をして食堂に向け歩き出すのだった。
食堂に到着すると。
「ダニエラ遅い!」
「ぎゅー。」
「きゅ。」
ビエラ、リーザ、クゥがちゃんと席に着いて、料理を待っている。
「いや、遅くなったつもりはないんだが・・・」
ヴァレーリが苦笑する。
「配膳をすぐにさせます。
では、私達は後程。ごゆっくり堪能してください。」
アリスが言うとエリカも頭を下げる。
「うん、アリス殿の近況とエリカ殿の話を聞かないとな。
あ、それと土産をキタミザト殿に渡してある。」
ヴァレーリが言う。
「はい、美味しい海の幸をありがとうございます。
これから数日は海産物が食卓に並びますので、楽しみです。」
「うん、アリス殿に喜んで貰えるなら持ってきた甲斐があるというものだな。」
ヴァレーリが満足そうに頷く。
「はい、その話も後程致しましょう。
ビエラちゃん、後をお願いしますね。」
「はーい。」
ビエラが返事をするとアリスとエリカが退出していく。
「さて・・・今日もカレーだな!」
「ええ。」
「はい。」
「うむ。」
ヴァレーリの言葉にブリアーニ、アンナローロ、グローリアが頷く。
「ダニエラ、そんなに気合入れなくて良いよ?」
ビエラが言う。
「いや、客よりも先に席についている者に言われる筋合いはないな。
しかし、街中になくこの屋敷のみでの提供とは・・・まあ、この味が街中に広がれば食が変わるだろうな。」
「ですね。
安易に公表は出来ないですね。」
「それに作れる量も関係があるかもしれないな。
希少な物を使っているのかもしれない。」
アンナローロとグローリアが言う。
「失礼します。」
メイド達が入って来て配膳を始めるのだった。
-----------------------
エルヴィス侯爵邸 厨房。
「これは・・・見事な魚ばかりだな。」
料理長がヴァレーリ達が持ち込んだ魚を見ながら言う。
「さっさと大袋に入れないとね~。」
「あー、そうだ。
ハワース商会から冷蔵箱の改良版が来たぞ?」
「え?・・・まだ正式販売になっていないのに、もう次が出来たのですか?」
「あぁ、設置して古いのを持って行ってくれた。
タケオ・・・キタミザト様が指示したんじゃないのか?」
料理長が言う。
「・・・別に前のままで良いのに。」
武雄が言う。
「流石に侯爵様だからなぁ。
今のままではいかんと思ったのだよ。」
「それでその言葉になったと。」
「あぁ。
で、改良の指示をハワース商会にしたんじゃないのか?」
「していませんよ。
試験結果はハワース商会に提出してください。
改良を重ねていけば、そのうち正式販売になるでしょう。」
「正式販売時の価格がどうなるかで売れ行きが変わると思うが・・・」
料理長が考えながら言う。
「売り先は数件用意できますよ。
ですが、その後に一般家庭に普及させられるかは段階が必要かと思います。
まずは貴族、次に飲食店や酒場、宿ですね。
その後に一般家庭へでしょうね。
あとになればなるほど、数が出るので安くなるかもしれませんね。」
武雄が言う。
「ふむ・・・そうか。
で、冷蔵箱にどれを入れておく?
明日の夕食に使うんだろう?」
「そうですね・・・味噌もあるし・・・」
武雄が考える。
「あ、そういえば、第2皇子一家から干物が届いていたぞ。
ヒラメという干物が届いているぞ。
平べったく、横を向いている魚なんて初めて見た。」
「・・・ほぉ、良い出来の干物が手に入ったのですね。」
武雄が目を細めて頷くのだった。
ここまで読んで下さりありがとうございます。




