表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3597/3638

第3578話 魔王国からの講師は何を見に来るのか。(ダウンコートは個別に買っている状況です。)

研究所の3階 所長室。

話題は魔王国から王都守備隊に入る小隊長1名と兵士2名の3名とエルヴィス侯爵家に講師に来る大隊長1名と中隊長1名と小隊長1名の3名の話になっていた。


「さて・・・これってどうなんですかね?」

武雄が言う。

「どうもこうも・・・魔王国がアズパール王国中央よりエルヴィス家に注目しているという事でしょう。」

マイヤーが言う。

「主、アズパール王国 国王陛下に言ったのですよね?」

「はい、問題なく。

 まぁ、いろいろ言いたいでしょうけど、魔王国の正式回答であり、そもそもは我が国が先に依頼したのですから。

 魔王国の方で調整した結果こうなったわけです。

 なのですが・・・王都の王都守備隊は気にしませんけど、こっちに大隊長が来るんですよね~。」

「報告書等で見たお名前ですね。」

マイヤーが言う。

「それは前にダニエラさんが来た際に私と顔見知りを選抜したと言っていましたね。

 とはいえ・・・エルヴィス家は講義を受ける側なので過度の警戒は出来ないでしょうが、私達キタミザト家および二研は警戒をしなくてはならないと思います。

 さて・・・何を見るか。」

武雄が腕を組んで考える。

「前の報告では来られる3名はエルヴィス家の兵士と同じ兵舎で過ごすという事でしたよね。」

「うーん・・・人間種の兵舎で見るものなんてあるのかなぁ。

 ベイノンさんとブレアさんの報告でも特に生活面での差異はなかったとあったと思うのですけど。」

「確かに特記してあった記憶はありませんね。

 ・・・ですが、我々も2人が経験して報告したから、差異はないとわかっています。

 魔王国もアズパール王国での生活面で差異はないというのを確認したいのではないでしょうか?」

マイヤーが言う。

「なるほど。

 ヴィクター、街中に出て調査しますかね?」

「そうですね・・・王軍なのですよね。

 基本的には街中の事を調査するのではないでしょうか。

 物価、商品の品揃え、売れ行き、街の人達の顔色等々、調べるものは多岐にわたるでしょう。」

ヴィクターが言う。

「ふむ・・・ですが、第3皇子一家領に作る魔王国の拠点でも出来ますよね?」

「むしろ2か所で同じ調査をする事でアズパール王国を見るのではないでしょうか?」

武雄の問いにマイヤーが言う。

「・・・ふむ、わかりました。

 普通の調査なら私達は関与しないとしますが、流石にベルテ一家とウォルトワイナリーは近づけさせられませんね。

 そこだけは注意が必要です。」

武雄が言う。

「ですが、3人全員に我々が付く事は出来ないでしょうね。

 どういたしますか?」

マイヤーが言う。

「エルヴィス家の方でお願いします。

 それとヴィクター、ベルテ一家の方には注意喚起を。

 ウォルトワイナリーにはローさんを通じて、製造方法を見たがる者が現れても、わからないように対処するようにと伝えてください。」

「了解しました。

 無下に扱うのではなく、やんわりと対応するという事ですね。」

ヴィクターが言う。

「はい、商売の得意先ですからね。

 製造方法は伏せて、買うのみに特化して貰いましょう。」

武雄が言うのだった。


------------------------

ジーナは次にラルフの仕立て屋に来ていた。


「色々と便宜を図っていただきありがとうございました。」

ジーナが頭を下げる。

「いえいえ、出来た新商品をキタミザト様が王都のジーナ様に送っておいででしたので、この街の者よりジーナ様の方が最新の物を持っていたでしょうね。」

「身に余る光栄ですが、ご主人様は少々やりすぎるきらいがあります。

 まぁ・・・それもあって、王城の上位陣の方にスニーカーやナプキン等が認知されております。」

「はい、ありがとうございます。

 注文を多くいただいて私どももありがたく思っております。

 今は季節柄ダウン系の売り上げが良いですね。

 ジーナ様はお持ちでしたか?」

「戻りましたので、一式買い替えようかと考えております。

 私が居た時よりも新商品もあるのでしょうか?」

ジーナがにこやかに言う。

「はい、ジーナ様が不在の間にダウンコートを作り、アリス様やエルヴィス家に納入しております。

 エルヴィス家のメイド方には、今時期の寒い最中での外の作業時に着ていただいていると聞いております。」

ラルフが言う。

「アスセナ殿、キタミザト家は?」

ジーナがアスセナに聞く。

「特に指定はありませんが、個別に着ています。

 私もイーリー様の雑貨屋で仕事をする時は着ていますし、子供達も個別に買って着ていますね。」

アスセナが言う。

「・・・ご主人様なら家の標準品にしそうなのですが・・・」

ジーナが考えながら言う。

「何着か総務部に来ていますので、着て結構ですが?」

アスセナが言う。

「???指定ではないのに総務部に来ているのですか?」

「はい、アリス様のご懐妊やキタミザト様の陞爵でお祝い品が届いております。

 ですが、どの様に扱うか家として決まってはいないので皆、個別に買った物を着ています。」

アスセナが言う。

「・・・うーん、それはご主人様に聞いた方が良いかもしれませんね。」

ジーナが言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ