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第3570話 450日目 新しい朝が来た。(はい、エリカの事で重大発表です。)

朝、エルヴィス侯爵邸の武雄達の寝室。


「パッ!ガッ!うっ!」

武雄はアリスの膝を受け止め損ね、膝が脇腹に当たる。

「タケオさん、平気ですか?」

武雄を挟んでアリスの反対側に寝ていたエリカがのそっと起きて、武雄に聞いてくる。

「失敗しました。

 膝が・・・はぁ、お腹大きいのに寝返りするとは。」

「アリスさん、器用ですね。

 まぁ、タケオさんと一緒に寝れて嬉しかったのでしょう。」

「嬉しくて寝返りをするとは・・・そんな事があるとは。」

武雄が考える。

「いや、難しく考える必要はありませんね。」

エリカが苦笑する。

「まぁ、元気なのでしょう。」

「ですね・・・このお腹の中に2人ですよね・・・」

エリカがまじまじと見ながら言う。

「不思議ですね。」

「ええ、本当に・・・タケオさん、今何時ですか?」

「えーっと・・・6時ですかね。

 エリカ、場所交代。

 パイプをしてきます。」

「はーい・・・はっ!この膝が来るかも!」

エリカがアリスの横に移動して、はっと気が付く。

「上手く避けなさい。

 私は失敗しましたが。」

武雄がベッドを出ながら言う。

「・・・今日はもう寝返りをするのなら反対側でしょう。」

エリカは、そう言いながらもアリスから距離を取る。

「まだ少し寝ていなさい。」

「はーい、おやすみなさい。」

エリカが目を閉じる。

「・・・」

武雄が書斎に移動するのだった。

・・

武雄の書斎にて。

窓を開けてプカプカとキセルをしていると。

「タケオ、エリカが本気で寝たわ。」

チビコノハがやって来る。

「はい、おはよう。」

「うん、おはよう。

 で、エリカの子供だけどさ。」

チビコノハが言う。

「・・・その言葉が出るという事は?」

「うん、ご懐妊♪

 とはいえ、まだ着床して数週間という感じかな?

 一応、私の方で調整はしておいたわよ。

 でも、流れる可能性もあるからね。

 覚悟はしておいて。

 あとは・・・エリカが自覚したら教える?それとも教えちゃう?」

「ふむ・・・ペイトーと相談してください。

 私は、どちらでも構いません。

 エリカの意思に任せます。」

「うん、わかった。」

チビコノハが頷く。

「コノハ、たぶんエリカの受精は王城に居る時ですよ。」

チビパナが現れて言う。

「だろーね。

 他にタケオと居なかったんだから。

 それに無理やり他の人ととなるとペイトー達が黙っていないだろうし、エリカが不倫をするような性格でもないしね。

 タケオの子で確定だよ。

 で、タケオ、どうする?」

「エリカの体調が良ければ、出産は12月初旬でしょう。」

チビコノハとチビパナが言う。

「相談ですね。

 ジーナとしては、この屋敷で産ませたいと言っていましたか。

 キタミザト家としてジーナが取り上げると言っていましたね。」

武雄が言う。

「第3皇子一家もエリカなら最大級の体制で産ませると意気込んでいましたね。

 エリカの精霊のペイトー、ヒナの精霊のパイティアー、アルマの精霊のクロートー、レイラの精霊のラケシスが居ますから、ここと同等に無事な出産が望めますね。」

「え?あの2人がレイラ達に付いたの?

 契約したのはわかっていたけど・・・ふむ、産むだけなら大丈夫だね。

 で、タケオの立ち合いは必要だよね。」

チビコノハが言う。

「我が子の出生時には立ち会いたいですね。」

武雄が頷く。

「第3皇子一家で産んでも良いし、エルヴィス侯爵邸(ここ)で産んでも良いよね。

 うーん・・・子育ての事を考えると仕事先でエリカが子育てしながらだとアリスの子供達と連帯感がなくて、捻くれ者になっちゃうかもしれないし、こっちで子育てするとエリカの仕事が滞っちゃうよね。

 かといって、エリカだけ子供を置いて第3皇子一家の所に仕事に行くのもなぁ。」

チビコノハが考えながら言う。

「母と子を離すのは、あまり良いとは思いません。

 なので、第3皇子一家の所か、ここで産むかしかありません。」

チビパナが言う。

「エリカは仕事を選ぶか、アリス達との生活を選ぶかか・・・どちらも辛そうだね。」

チビコノハが言う。

「レイラさん達からしたら、エリカさんは第3皇子一家で産んで、仕事をしながら子育てしてくれた方が良いでしょうね。」

武雄が言う。

「タケオは、そう思うの?」

「私が小まめに第3皇子一家の所に行くでしょうからね。

 とはいえ、毎月か隔月かでしょうけど。」

「タケオとしては?」

「私は・・・基本はエリカの意思に従いますが。

 アリスとエリカ、子供達でワイワイしながら過ごしたいとは思いますよ。」

「ふむ・・・その辺もペイトーに話して、エリカと相談かな?」

「どちらにしてもエリカは悩むでしょうね。」

チビコノハとチビパナが言う。

「本人が混乱したら、私とアリスも交えて話し合いでしょう。」

武雄が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
う〜む、未だに毒者↓がいるんですねぇ。 どーか、作者様におかれては気になさらないように。 いつも楽しい更新ありがとうございます!
まぁ最悪パワープレイでビエラとかに運んでもらえば週一位では会いに行けそうだけど、 子供が産まれるなら一緒に暮らす良い機会かもね?
作者の話題ネタの為だけに、エリカを第3王子一家に仕えさせてるんだろ 現地人間の知能を低く書いてるのと同じ
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