第3551話 444日目 試験小隊の打ち合わせ実施。(大まかな予定を通達します。)
第八兵舎の第3会議室。
武雄達は4月から加わる試験小隊の面々を加えての話し合いをしていた。
各位の自己紹介と研究室員の紹介、マイヤーから研究所の行動方針と今までの行動が話されていた。
「・・・マイヤーさん、私、動き過ぎですよね?」
武雄が言う。
「今更、認識されても・・・」
マイヤーが呆れる。
「所長の場合、半分くらいは陛下からの命令ですよね。」
ブルックが言う。
「うーん・・・改めて他者に説明されると出張が多過ぎだなぁと認識しました。
これに今年は3月に第3皇子一家の引っ越しの同行と8月にウィリプ連合国に出張かぁ。」
武雄が腕を組んで考える。
「タケオさん、第3皇子一家の引っ越しは3月25日出立になる予定です。
実際には荷物の運び出しが1週間前より始まりますが。」
エリカが言う。
「所長としては、どう考えていますか?」
アンダーセンが聞く。
「今回異動する皆さんは3月の第3皇子一家の引っ越しには参加しなくて結構です。
自身の引っ越しに専念してください。
制服等々の準備があるので、4月1日よりも前に来て欲しいですね。
王都からエルヴィス侯爵領まで8日、予備で2日入れるとして移動に10日、制服等を作るのに・・・」
武雄が考える。
「所長、テイラーさんの所なら3日で出来るかと。
大まかなサイズについては事前に作業服のサイズを申し入れておくのでわかると思いますので、準備をしてくれているかと。」
ブルックが言う。
「であるのなら、3月26日には到着していた方が良いでしょうね。
なので王都を3月17日が出立日となりますね。
ブルックさんとアーキンさんと若手4名は異動してくる方々のエルヴィス侯爵領で受け入れを。
マイヤーさん、アンダーセンさん他ベテラン勢は第3皇子一家の引っ越しに同行。
これで行きましょう。」
「「「「了解しました。」」」」
全員が返事をする。
「あ、そうだ。
ジーナ、王立学院の卒業式はいつですか?」
「今年は王立学院、魔法師専門学院の卒業式は3月15日となっています。」
ジーナが言う。
「うん、今年は王立学院からエルヴィス家に文官が就職します。
その子も一緒に戻ってこさせてください。
・・・アンダーセンさん、スミス坊ちゃんやエイミー殿下と連絡をとって、キティさんの引っ越しをうちの人達の引っ越しに合わせるように調整してください。
異動する人達を大いに使ってくれて構いません。」
武雄がアンダーセンに言う。
「了解しました。
辞令が出ている時点で私の部下ですので、打ち合わせをして、3月17日の出立をさせます。」
アンダーセンが言う。
「ええ、よろしくお願いします。」
武雄が頷く。
「エリカは今回一緒にエルヴィス侯爵邸に戻りますが・・・アリスの出産を見届けて、いつもどります?」
「うーん・・・アリスさんの出産がいつになるかですかね。
出産後の調子も見ておきたいですし・・・2月末までの予定で滞在ですかね。
王都へは3月に入ったら出立する感じで考えていますが、実際はアリスさんの出産日により前後します。」
エリカが言う。
「ふむ・・・マイヤーさん、エリカを送り届けるのは今回と同じ日程を組んだ方が良いですよね?」
「まぁ、馬で5日でしょうね。」
「うーん、引っ越しの手伝いと言ってもメイドさん達がしてくれそうですし・・・
3月12日に出立にしましょうか。」
「その理由は?」
マイヤーが聞き返す。
「3月10日が特産品祭りです。
これに参加してから出立します。
エルヴィス侯爵領を3月12日出立、王都に16日着で行きましょう。
王都でうだうだしながら3月25日の第3皇子一家の引っ越しに同行するとしますか。」
「それが良いかもしれませんね。」
マイヤーが頷く。
「で、17日の皆の出立を見送ると。
エメット殿が出立した事を確認も出来ますし、良いですね。」
アンダーセンが頷く。
「ならそれで、ジーナ、メモ取れましたか?」
武雄がジーナに聞く。
「大丈夫です。
後程、清書した物をマイヤー殿、アンダーセン殿、エリカ様、スミス様に渡します。
その行程に則って各位に動いて貰う事となるという事でよろしいでしょうか。」
ジーナが武雄に聞く。
「はい、それでお願いします。」
武雄が頷く。
「タケオさん、この後第3皇子一家の所に行きますから、ジーナ殿の清書が終わるのを待っていきましょう。」
「そうですね。」
エリカの問いに武雄が頷く。
「「「「・・・」」」」
新しく加わる試験小隊の面々はポンポン決まっていくのを不思議そうに見ている。
「これが普通だよ~?」
ブルックが新しく加わる試験小隊の面々に言う。
皆の顔には期待とも不安とも取れる表情が浮かぶのだった。
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