表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3569/3633

第3550話 443日目 明日の予定を確認しよう。(第3皇子一家の現在の関係物を確認しよう。)

夕食後の第八兵舎の武雄とエリカに割り振られた貴賓室。

武雄とエリカ、ジーナとビエラがお茶をしていた。


「えーっと、明日の研究所の試験小隊の会議の内容の予定は・・っと。」

武雄が夕食時に渡された紙を見ながら呟く。

「明日の午前は4月からの隊員との顔合わせでしたね。」

エリカが言う。

「既婚男性が5名、独身女性4名、既婚女性が1名らしいです。

 面子はこちら。」

武雄がエリカにリストを渡す。

「・・・凄い面子ですよね、王都守備隊と第1騎士団ですか・・・

 今回は女性が多いのですね。」

「人選はマイヤーさんとアンダーセンさんに任せていての結果なので、私は追認するだけです。

 それに所属先から辞令書が出ているはずなんですが・・・ま、最低でも明日までには出ているはずです。」

「スミス殿とエイミー殿下、アン殿下の付き添いをしている時点で出ているような気がしますが。」

「あー、そうでしたね。

 ま、何も報告がないという事は、ちゃんと辞令が手に渡っているという事ですよ。」

「まぁ、組織が組織なので、その辺は、しっかりとしていると思いますが・・・」

「2月はアリスの出産、3月はエルヴィス侯爵領で物産展と第3皇子一家の引っ越しの付き添い。

 今回の人達は不参加で4月に向けてのエルヴィス侯爵領への引っ越しに注力して貰いましょうか。」

「ふむ・・・そうですね。

 まぁ、アリスさんとヴィクター殿が対応してくれそうですね。」

エリカが頷く。

「あ、そうでした。

 ご主人様、マイヤー殿から今回来ていただく隊員方のお住まいについて、書類を渡されています。」

「え?私見ていないんですけど。」

「はい、私が先ほど貰っています。

 マイヤー殿曰く、既婚者が6名という事で、7部屋の物件情報を持って来たそうです。

 で、マイヤー殿とアンダーセン殿が王城に着いてから皆さんに配っていると聞いています。」

「ふむ・・・それで?」

「はい、明日の会議後に抽選会をするそうです。」

「うむ・・・家族会議の結果が出る訳ですか。

 確か、前回は結構、被ったと聞いています。

 まぁ、抽選会は盛り上がるでしょう。」

武雄が言う。

「はい、ですので、明日は打ち合わせ後は皆さん、抽選会になります。」

「わかりました。

 なら・・・明日の午後は第3皇子一家に行って魔王国相手の店舗の候補を貰ってきましょうかね。」

武雄が言う。

「わかりました。

 第3皇子一家には連絡を入れておきます。」

ジーナが頷く。

「魔王国の駐在拠点とする商店については、4軒ほど候補から絞ろうと思ったのですが、無理でした。

 町中の地図と私達が考えたそれぞれの利点と欠点の説明書を添付するので魔王国側で吟味して貰いましょう。」

エリカが言う。

「わかりました。

 それは魔王国にお渡ししましょう。

 早めの回答を頂けるように促しておきます。」

武雄が言う。

「お願いします。

 あとは・・・第3皇子一家領の卸売市場ですが、現地の文官達から用地の用意は出来たと連絡が入っています。」

「おー、もうそこまで来ているのですね。」

「はい、とりあえず向こうに着任したら地元の方々と小さいですが、試しに実施しようと思っています。」

「良いんじゃないですか?

 いきなり大きく実施してもやり方が浸透していないと混乱に拍車がかかるでしょうからね。」

「はい、領外から人と物を呼び込む前に検証をして、問題点を出そうと考えています。」

「うん、うん。

 着実な実施は大事ですね。」

武雄が頷く。

「それと魚醤なのですけど。」

「第2皇子一家と第3皇子一家がレシピを持っています。」

エリカとジーナが言う。

「あー・・・どうなっていますか?」

武雄が聞く。

「実は第3皇子一家は領地異動後に着手の予定で第2皇子一家の方が先に着手する予定だったのですけど、リネット殿下が妊娠と出産で実施が遅れていまして・・・まだレシピの確認が出来ていません。」

エリカが言う。

「・・・うん、で?」

「実はレイラ殿下達の思惑として、第2皇子一家でレシピが確定したのを貰おうと思っていたようでして・・・」

「落胆していると。

 楽しようとするからですよ。

 ですが、前に渡した通りでしか、私も知りませんので、後は試行錯誤をしてください。

 それこそ第2皇子一家と連絡を取り合って、作り方を確定させてくれるとありがたいですね。」

「ですよねー。

 わかりました、レイラ殿下達には伝えます。」

エリカが頷く。

「ご主人様、エルヴィス侯爵領では魚醤は作っていないのですか?」

ジーナが聞いてくる。

「作っていませんね。

 第2皇子一家が作る気満々でしたから、そっちから入手しようと思っていました。

 エイミー殿下から報告ないなぁとは思っていましたが、これといって急いでもいませんでしたから。

 今に至っています。」

武雄が言う。

「そうですよね。

 ウスターソースが台頭していて、他にも作ろうとしている中で、売った魚醤は気にもなさいませんよね。」

ジーナが少し呆れながら言う。

「まぁ、そう言う事です。

 作れないから売った技術ですからね。

 それよりも作れそうな物に関心がいくのは普通ですよ。」

武雄が言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
魚醤より、味噌と醤油試作中b
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ