第3545話 アルマとレイラに精霊を付けよう。(いつもの(?)流れで契約します。)
王城の宝物庫。
武雄達と第3皇子一家、スミス達が集まっていた。
皆の前にクロートーとラケシスの2人が立っており、挨拶をしていた。
「えーっと・・・パナとコノハみたいな能力ですね。」
武雄が説明された際に書いたメモを見ながら言う。
「出典が違えば同じ能力の者は居るものです。」
チビパナが武雄の肩に立ちながら言う。
「・・・地域、年代関係なく、皆が願う事は変わらないという事ですかね?」
「そうですね。」
武雄の言葉にチビパナが頷く。
「マリ、マリ等級だと、どのくらいなの?」
スミスがチビマリに聞く。
「専門性が高いから3級と言った所だろう。
戦闘向きではなく、子孫繁栄の神だな。
アルマ、レイラが良いなら契約すれば良い。」
チビマリが言う。
「ご主人様、陛下からは事前にお二方に付ける事の了承は出ています。」
ジーナが言う。
「うん、わかりました。
アルマさん、レイラさん、どうしますか?」
武雄が聞く。
「大歓迎!」
「ケアが出来る精霊が近くに居てくれるだけで安心!」
アルマとレイラが言う。
「問題なさそうですね。
クロートー、ラケシス、2人にはこれから注意事項を説明します。」
「「はい。」」
2人が返事をする。
「とはいえ、私達の契約時に見ているでしょうから、わかっていると思います。
タケオ、簡単で構いません。」
チビパナが言う。
「わかりました。
では、確認を込めて説明をしていきます。」
武雄が契約者との条件の説明をするのだった。
・・
・
何事もなくアルマとレイラと契約し、クロートーとラケシスにもケアと護身術を出来るようにした。
「契約と護身術も入れましたから終わりですかね?」
武雄が皆を見ながら言う。
「タケオさん、これで終わりなの?」
アルマが聞いてくる。
「はい、一応・・・終わりですね。」
武雄が精霊本が光っていない事を確認して言う。
「今回はアルマお姉様と私かぁ。」
「実質、エイミーのお付きのドネリーもね。」
「ありがとうございます。」
レイラとアルマにドネリーが礼をする。
「アトロポス殿が選んだのだから、私達に礼は不要ですよ。
さーって・・・お義父さまに報告しに行きましょうか。」
レイラがアルマに言う。
「そうね・・・お義父さま、悔しがるだろうね。」
「喜んでくれるんじゃないですか?
王家に精霊魔法師が居るんですから。
それもコノハ殿とパナ殿のようなね。」
「「ははは・・・」」
クロートーとラケシスが苦笑する。
「アルマ、レイラ、私やコノハは基本的に今後の事を思って、王家以外には、その能力をあまり明かしていません。
知られれば、無用な争いを生みますからね。
そこには注意を。」
「わかっていますよ。
基本は身内のみに母子の調整をし、近しい者達に1週間前の状態にするケアをしていきます。」
チビパナの言葉にレイラが言う。
「これでコノハ殿を王城に呼ばなくても王家の子供達を増やせそうね。」
アルマが言う。
「王家の子供が増えるのは良いですが、後々の後継や役職に困りそうですね。」
エイミーが言う。
「エイミーお姉様、そこはあれですよ、いざとなれば王都の壁を全部王家の子達にしちゃえば良いんですよ。」
アンが言う。
「・・・アンも怖い事言うわね。
面倒事が増えそうな配置にしか見えないわ。」
「そうですかね?
王家の子供達が王都の壁として王都を守る体制が出来れば、王都は万全だと思うのですけど。」
アンが考えながら言う。
「それはそれで不正の温床になりかねないわね。
タケオさんの顔を見てごらんなさいよ。」
エイミーがアンに言う。
「うん?・・・無関心ぽいですね。」
「違うわよ、そんなことになれば、タケオさんはやる気なしという態度よ、あれは。
行く先々に王家が居たら、タケオさんの立場だと挨拶に行かないといけないでしょう。
面倒だと思って、増々王都に行かなくなるわよ。」
エイミーが言う。
「ご主人様、お心はどう思われているので?」
ジーナが聞いてくる。
「聞き分けがいい方なら良いですけど、どこかの生徒時代のパット殿下みたいな性格だと喧嘩を吹っ掛けられるのだろうなぁっと。
クリフさん、ニールさん、ウィリアムさんに殴って良いという許可書を貰っておきますかね。」
「その節は!兄が大変失礼をしました!
もっと殴ってくれた方が真面目になったかもしれません!」
アンが頭を下げる。
「うん、殴ったのはアン殿下の横のエイミー殿下ですがね。」
「エイミーお姉様、殴りが足らなかったですね。」
アンが真面目顔でエイミーに言う。
「うん、実の兄に使う言葉ではないわね。」
エイミーが呆れる。
「さてと、契約の立ち合いもしたし、精霊達の話も聞いたので、私達は一旦第八兵舎に戻りますかね。」
「「はい。」」
武雄の声にエリカとジーナが答える。
「うーん・・・いや、タケオさん、アルマお姉様とレイラお姉様と一緒にお爺さまの所に行きましょう。
その後、第八兵舎に戻るという形の方が良いかと思います。」
エイミーが言う。
「わかりました。
エイミー殿下の言うとおりにしましょう。」
武雄が言うのだった。
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