第3540話 精霊達の雑談。(あ、そういえば契約させないとね。)
王都に居る精霊達の精霊通信では。
アル、マリ、パナ、アトロポス、アウクソー、ペイトー、パラスが話し合っていた。
「とりあえず、タケオ達が無事に帰って来たわね。
エイミーとスミス、アンは何事もなく過ごしているわよ。
あ、パナ、エイミーからタケオに報告は行くと思うけど、タケオがエイミーにした大豆と小豆の増産は、数年かけてニールの方で増産する事になるそうよ。
具体的な数字は追って報告する事になると思うわ。」
アルが言う。
「わかりました。」
パナが言う。
「それと枝豆だけど、夏にアンと一緒にスミスの帰省に便乗するだろうからエルヴィス家で食べさせてくれない?
エイミーがメモしたレシピだけだと不安みたい。」
「ウカとダキニに言っておきます。
夏に戻ってきたら、皆で枝豆をつまみながら会議ですね。」
アルの言葉にパナが言う。
「枝豆は良いな。
そういえば、ウカ達が日本酒を作っているのだったか?」
マリが聞いてくる。
「確か・・・どぶろくを最初に作ると言っていたと思います。」
パナが言う。
「ふむ・・・枝豆も良いが、焼き豆腐や焼きたらこ、もろきゅうも良い。
一風変わったのだと、油揚げをカリカリになるまで焼いて、一味トウガラシをかけたのも良い。」
「ウカとダキニの方で味噌も作っていますから夏までには出来そうではありますね。
マリの要望はタケオに伝えておきます。」
パナが言う。
「マリが料理を要望するって珍しいかも。」
パラスが言ってくる。
「ふふ、たまには某も言う事はあるのだよ。」
マリが言う。
「あ、そうだ。
前のお茶会の時の話で、アルマとレイラにクロートーとラケシスが付く事になりそうだから、時間取って、契約させるんじゃなかったっけ?」
アトロポスが言う。
「・・・言っていましたね。
パラス、ジーナに言って、アルマとレイラと一緒に宝物庫に行って契約すると言ってください。
時間はアルマとレイラに任せます。
それと私とマリは寄宿舎で待機。
アトロポスもドネリーに言って宝物庫に向かってください。」
アルが言う。
「・・・レイラが精霊魔法師になる瞬間はスミスも立ち会った方が良いのでは?」
パナが言う。
「ふむ・・・アルマとレイラの空いている時にスミスとエイミーの予定を合わせるか。
パラス、ジーナからアルマとレイラに夕方以降でと伝えて貰うか。
その前に、マリと私はスミスと、エイミーの予定を聞かないとね。」
アルが言う。
「わかった。
確認する。」
マリが言う。
「ちなみにアンと私はアルマとレイラに付いていきます。」
アウクソーが言う。
「ふむ、となると・・・結局、全員が集まるのかな?」
アトロポスが言う。
「そうなるかと。」
ペイトーが言う。
「宝物庫は手狭だけど・・・まぁ、この面子なら大丈夫か。」
アトロポスが言う。
「エイミーはスミスと一緒に王城に向かうと言っているわね。
マリ、スミスは?」
「スミスもエイミーとドネリーと一緒に向かうと言っているな。
パラス、ジーナからアルマとレイラに夕方の・・・16時くらいで実施したいと聞いてくれるか?」
「はーい、伝えるね。」
パラスが言う。
「マリ、エイミーから王立学院の食堂に居るとスミスに連絡お願い。」
「了解した。
・・・授業が終わり次第、向かうと返事を頼む。」
「了解。
・・・エイミーは良いって。」
「うむ。
ならば、そういう事で。」
マリとアルが話しているのだった。
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第3皇子一家の執務室。
ウィリアム達とジーナが話していた。
「うん、わかったわ。
今日、契約するのね。」
アルマが言う。
「唐突だけど、まぁ、こういう物だね。
今日の夕方実施もわかったわ。」
レイラが言う。
「ありがとうございます。
皆に伝えておきます。」
ジーナが頷く。
「良いのよ。
でも、これで私とレイラも精霊魔法師かぁ。」
アルマが腕を組んで感慨に耽る。
「前にちょっと会ったけど、真面目な精霊さんだったかな?」
「そうですね。
クロートー殿がアリスの精霊のコノハ殿、ラケシス殿がタケオさんの精霊のパナ殿に似ている効果を持っていると言っていましたよね?」
アルマとレイラが言う。
「はい。
前回のエイミー殿下のお付きのドネリー様と精霊のアトロポス殿の契約の際にした、契約者を警護をする為の加護を与える儀式は、今回もする事になるかと思います。」
ジーナが言う。
「ケアが出来るようにしてくれるんだったよね?
身近にケアがすぐに出来る精霊が控えてくれていると安心ね。」
レイラが言う。
「そうね。
ヒナにパイディアー殿が居てくれるけど、私達にも居てくれた方が安心ね。
これからヒナもエドワードも動き出すだろうしね。
何かあった際にすぐに対処出来そうだしね。」
アルマが言う。
「うん、とりあえず、ジーナ、アルマとレイラをお願いします。」
ウィリアムが言うのだった。
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