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第3539話 とりあえず、今日の予定を決めよう。(結局、陛下と話をする事になりました。)

王都守備隊 第八兵舎内 武雄とエリカに割り振られた貴賓室。

武雄、エリカ、マイヤー、ビエラがいた。

他の面々は休憩となっており、ジーナは武雄達が帰還した事を各所に連絡しに行っている。


「とりあえず、王都守備隊総長に帰還の挨拶をして、ジーナに各局に連絡を入れて貰っています。どこからも声がかからないと良いのですが。」

武雄が言う。

「うーん・・・すべての部局から声がかかりそうですけども。

 タケオさんとしては、どこから声がかかると思いますか?」

エリカが聞いてくる。

「・・・とはいえ、用がある局とは話が終わっているのですよね。

 なので、早々に話がありそうなのは・・・総監局のメイドさん達ですかね?

 エルヴィス侯爵領の東町で高級宿の話をしていますし。

 誰かしら行ってみたいと声を上げる人がいるかもしれません。」

武雄が言う。

「そういう話をしていましたね。

 東町で高級宿・・・うーん・・・その逆はあり得るのでしょうか?」

エリカが聞いてくる。

「逆?・・・王都やブリアーニ王国に旅行に行くという事ですね?」

「はい、あり得るのでしょうか?」

「王都へは、ありえますよ。

 ですけど、そこまで所得が高い方が居たかなぁ?

 行っても仕事関係で王都に行くというのをしているかもしれません。

 私が狙っているのは余暇を楽しむですからね。

 まぁ、親の仕事に付いて行き、数日滞在するというのは出来そうですね。」

武雄が言う。

「ふむ・・・まずは王都から人を呼び寄せるのですよね?」

「今の所、そう考えています。

 ついでに魔王国やブリアーニ王国からも来てくれたらとも思いますね。」

「多種族が居る街になりそうですね。」

「その分、治安もしっかりとさせないといけないので、エルヴィスさんには無理を言ってしまいますがね。

 その分の税収が見込めるような事になれば、対応してくれるでしょうね。」

「ふむ・・・定期的には、例の魔王国からウィリプ連合国へがあるわけですね?」

「まぁ、そうですね。

 東町で散財してくれたらなぁとも思いますし、南町経由で第3皇子一家領、第2皇子一家領でアドラム子爵、ウィリプ連合国のファルケ国、ドローレス国へとなりますね。」

「長い道のりですね。」

「まぁ、海路は自ら封じたような物ですからね。

 費用はかかるにしても陸路を行くしかないでしょう。

 身分上は冒険者という事ですけどね。」

「そうですね・・・まぁ、冒険者なら入国も出国も咎められませんよね。」

「ええ、とはいえ、越境するには各国の責任者の通行許可書が必要でしょうけどね。

 ・・・ふむ、その辺も偽装させておくか。」

武雄が考える。

「というと?」

アズパール王国(我が国)に入るのには魔王国もしくはブリアーニ王国が発行する通行許可書ないし越境許可書があれば良いです。

 ですが、ウィリプ連合国に入るのに魔王国の許可書は『狙ってください』と言っているようなものです。

 エルヴィスさんにお願いしておくか、私が用意しておけば良いでしょう。」

武雄が言う。

「確かにそうですね。

 カトランダ帝国(実家)の方でも縁もゆかりもない魔王国からの越境許可を見せたら、止めはしないにしても訝しがるかと思います。」

エリカが頷く。

「となると・・・まぁ、申請費用と製作日数を割り出さないといけないでしょうね。

 あとは陛下と・・・外交局には話を通しておいた方が良いかもしれないですね。」

武雄が考えながら言う。

「うん、なら、タケオさんはこれから陛下と外交局に行った方が良いですね。

 もしかしたらタケオさんが次に王城に来るまでに魔王国の方が来るかもしれませんし。」

「確かに。

 ジーナ、今、どこに居るかな?

 パナ、パラスに聞いてみてください。」

武雄が言うと、肩にチビパナが現れる。

「・・・ふむ、今第3皇子一家の所みたいですね。

 アルマとレイラがエリカと武雄の進捗を聞いているようです。」

チビパナが言う。

「何しているんですか?あの2人は?」

エリカが呆れる。

「まぁ、それは別に良いとして、パナ、ジーナに陛下に雑談したい旨の伺いをしてくださいと言ってくれますか?」

「わかりました。

 ついでに今話した、魔王国からウィリプ連合国に向けて移動する冒険者達への越境許可書の発行の話もしてきます。」

チビパナが言う。

「はい、お願いします。」

武雄が頷く。

「・・うん?タケオ、マリから質問が来ていますが?」

チビパナが聞いてくる。

「マリからですか?

 珍しいですね。

 何ですか?」

「『魔王国の兵士達がしている標準的な剣術は見れるかな?』と来ていますが?」

「王都守備隊に居る魔人種の方々やテーアさん達に聞いてみるしかないのでは?

 今回、魔王国へは魔人種という括りで人選をお願いしていて、剣術の上手い下手は条件に挙げていませんし。

 とはいえ、中隊長が来るので、それなりに強いとは思います。」

武雄が言う。

「マリに伝えます。

 ・・・『スミスに確認させる』と返事が来ました。」

チビパナが言う。

「可哀そうに。」

武雄が呟くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
久しぶりにスミス坊っちゃんの勇姿が見れる、いや読めそうで楽しみです。 いつも楽しい更新ありがとうございます。
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