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第3535話 皆でまったり時間。(ブルック達が新たに古書を見つけたようです。)

リツが成獣状態になって、皆の横に居る。


「うん、慣れてきた。」

アニータが言う。

「うん?お姉ちゃん、ビエラ殿やリーザ殿で慣れているんじゃ?」

ミルコがアニータに聞く。

「うん、あっちはね。

 でもレッドドラゴンは緊張するわ。」

「そうなの?」

「そうよ。

 ホワイトドラゴンやブルードラゴンよりレッドドラゴン、ブラックドラゴンは凶悪と教わったわ。」

「僕、習っていないよ?」

「大人達の話を聞いていなかったの?

 レッドドラゴン、ブラックドラゴンは森を壊滅的に破壊するのよ。

 この2種を発見したらすぐに大人達に教えないといけないの。」

「・・・うん、やっぱり聞いたことない。」

ミルコが考えて、頷く。

「・・・まぁ、今は時代が違うというし、ビエラ殿の家族だから大丈夫だと思うけど・・・」

アニータがリツを見る。

「・・・体が強張るわ。」

「ドラゴンの成獣状態は、どれでも緊張すると思うよ?」

「私にとってはレッドドラゴンは別格よ。」

「でも・・・慣れるしかないと思うよ?

 エルヴィス侯爵領に来るんでしょ?」

「そうらしい。

 何とかしないとね。」

「うん、だよ。」

アニータの決意にミルコが頷くのだった。


「マイヤー殿、オールストン殿、ブレア殿・・・この下に6mの魔力溜まりが?」

アンダーセンが3人に聞く。

「あぁ。」

「オールストン殿の文字で碑石がある所ですな。」

マイヤーが頷き、ブレアが指差す。

「・・・なんで俺なんだろうなぁ?」

オールストンが首を傾げる。

「6m・・・過去に類を見ない大きさですね。」

アンダーセンが言う。

「いやいや、流石に過去に遡ればあるかもしれない。

 だが、少なくとも我々が得た経験や諸先輩方からの口伝での数十年分では聞いた事もないな。

 それにリツ殿が居る、この廃村も魔力溜まりがあるのは私達が来てから発覚したような物だからな。

 これが100年くらい前が切っ掛けで、いつぐらいに6mになったのかは不明となっている。

 ・・・まぁ、今の所、他の地域に大きな魔力溜まりがあるとは聞いた事がないから、アンダーセンの認識が正しいのかもな。」

マイヤーが言う。

「6m・・・いったいどんな魔物が出てくるのでしょうか・・・」

アンダーセンが考える。

「少なくとも我々の知る魔力溜まりから湧く魔物よりも多いか、強力だろうな。

 だが、リツ殿が出きる前に対処して、早々に処理をしているから大事にはなっていなかった。

 で、所長がした封印を解放した時が一番、大事になるだろうな。」

マイヤーが言う。

「その為のオールストン殿の石碑なんですけどね。

 少なくともクリフ殿下の時代は大丈夫でしょうが、それ以降が問題でしょうね。

 伝承とは廃れるものですから。」

ブレアが言う。

「ふむ・・・まぁ、その頃の事まで考えても仕方ないでしょうかね。

 一応、注意喚起はしているのですから、あとは後世の者達が対処することですね。」

アンダーセンが言う。

「そうだな。

 出来れば6mの魔力溜まりから魔物が発生する所を見る事無く過ごして貰えれば良いのだがな。

 ・・・ま、私達の代では大惨事は見る事がなさそうなので、安堵しておくか。」

マイヤーが言うとベテラン達が頷くのだった。


武雄とビエラ、リツはというと。


「ぎゅ・・・」

リツの口の横からスープが漏れ、下に溢す。

「うん、前より飲めてますね。

 リツ、上手くなっていますよ。」

「ぎゅ?・・・ぎゅ~・・・」

リツが落ち込む。

「大丈夫だよ。

 リツ、タケオも言っていたけど、前回より上手くなっているんでしょ?

 この調子だよ。」

「どんな事があっても4時間チビ化が出来て、もう少し汁物が零れなくなったらですかね?

 あ、食事会よりも、まずは、お菓子を用意して、リツの家の話をしないといけないでしょうかね?」

武雄が考えながら言う。

「あ、例のユウギリ達と住む場所だね。」

「それとエルヴィス家とキタミザト家の避難場所でもありますね。

 その辺の話もしないとなぁ。」

「タケオが屋敷に戻ったら話し合い?」

ビエラが聞いてくる。

「そうですね・・・それにアリスの出産がどうなるか・・・

 出産後に落ち着いてから決めましょうか。」

武雄が言う。

「グルゥ。」

リツも頷くのだった。


エリカとブルック、アーキンはというと。

「この本、どこにあったのですか?」

エリカが古い本のページを捲りながら2人に聞く。

「あっちの建物にありましたよ。

 所長が夕食作っている間に私達が家屋だったと思われる瓦礫を探索しに行って見つけました。」

ブルックが言う。

「なんでしょうかね。

 誰も探索した事がない場所というのはワクワクする物ですね。」

アーキンが言う。

「そうですか・・・これ、鍛冶系の本ですね。

 日記・・でしょうか。」

エリカが言う。

「うーん、日記かぁ・・・アーキン、これ所長経由で王城行きだね。」

「だろうな。

 所長にも見て貰って、提出先を考えよう。」

アーキンが言うのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
リツ用に…というかカレーのルウを入れるあの器… ソースポットとか 楕円深底のライスカレー皿とか 作ってみたらどうでしょう? 今のリツでも優雅に?あぐあぐ出来そうだし 他の料理でもいろいろ使えそうです
リツがしれっとチビ化解除してない?
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