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第3529話 441日目 皆の夕食と打ち合わせ結果。(とりあえず見積もり依頼を貰いました。)

王都西の街の高級宿屋の食堂。

武雄とジーナを除く面々が夕食を取っていた。


「美味い!」

「辛い!」

「癖になる!」

「美味しっ!」

「発祥の地のアズパールカレーも良いですね!」

「うん、パンに染み込むこの感じも良いですね。」

「王城でもキーマカレーは食べましたが、やはりアズパールカレーは良いですね。」

皆が満足しながら食べている。

「はぁ・・・タケオさんとは別に堪能していますが、あっちは大丈夫ですかね?」

エリカがマイヤーに聞く。

「大丈夫でしょう。

 とはいえ、玄米精製機(精製機)が必要でしたか?」

「必ずしも必要ではありませんが、あったら楽になります。

 手回し式と足踏み式があるそうですが、

 確か、領外に出すのなら、手回し式と言っていましたね。」

「あれ、高いんですよね?」

「安くはないとは聞いています。」

「買って頂けるのでしょうか?」

「そこはタケオさんの説明がどうなるかですね。

 ・・・私としてはタケオさんが売れたという良い顔をさせてくると思います。

 それに、手作業で籾殻を取るの大変ですから。」

「はは、そうでした、エリカ様は手作業で体験していましたね。」

「あれは重労働です。

 タケオさんもわかっているでしょうから、多分お勧めすると思います。」

「良い方向に行けば良いのですが。」

「そうですね。

 この地でも玄米が食べれたら、ゆくゆくは玄米の輸入量が増えるかもしれませんし、作付けする農家も増えるかもしれません。

 小麦と収穫時期がズレているのも結構、良い事なんですよね。

 まずは需要が増える事が理想ですね。

 その一歩となれば幸いです。」

エリカが言う。

「そうですね。

 それと、今日は早く寝てください。

 明日はリツ殿の所に行きますが、道があまり良くありませんので、体力が削られると考えておいてください。」

マイヤーが言う。

「わかりました。

 で、明日は野宿ですね?」

「はい、とはいえ、所長が居るので普通の野宿ではありませんが。」

「それ、私も前に体験していますが、常識外れとしか言えない『快適な野宿』ですね。」

エリカが苦笑する。

「はは、そうですね。

 食事に不安は無いですし、湯浴みも出来るでしょう。

 まぁ、リツ殿の所は前回私もご一緒しているので、大凡の様子が分かっていますから、到着後にあたふたする事もないでしょうから、ご安心ください。」

「はい、そこはお任せします。」

エリカが頷くのだった。

・・

武雄とエリカに用意された部屋で、エリカ、ビエラ、初雪、ミアがのんびりしていた。


「うっぷ・・・やはりカレーは食べ過ぎてしまいますね。

 美味し過ぎるのが恨めしいです。」

「エリカ、食べすぎちゃった!」

ミアとビエラがベッドに寝そべりながら言う。

「ええ、ビエラ殿もミア殿も、食べる勢いが凄かったですね。

 でも、美味しかったですね。」

エリカが苦笑しながら言う。

「私も、アズパールカレーを多く頂きました。

 エリカ、話は変わりますが、建物周辺と皆の部屋周辺に居るスライム達から、異常はないと報告が来ています。」

初雪が言う。

「はい、ありがとうございます。

 とはいえ、スライムも魔物です。

 人目に付く場所に、不用意に近づかないようにお願いします。」

「はい、わかりました。」

初雪が頷く。

と扉がノックされ、武雄とジーナが入って来る。

「ただいま戻りました。」

「失礼します。」

「お帰りなさい。」

「おかえりー。」

「「おかえりなさいませ。」」

エリカ達が出迎える。

「はぁ・・・疲れた。

 マイヤーさんとアンダーセンさんには、ここに戻る前に挨拶しておきましたよ。」

武雄がベッドに腰を下ろす。

「はい、わかりました。

 それで、話し合いは、どうでしたか?」

エリカが聞く。

「うん、とりあえずは前向きかな。

 キタミザト家に、玄米50kgと玄米精製機の見積依頼を頂きました。継続して2カ月毎に玄米を仕入れたいそうです。」

「おー、一歩進みましたね。」

エリカが喜ぶ。

「ええ、それとは別に、新しいカレー風味の料理が作れないかの話し合いをしてきました。

 ジーナ、メモは大丈夫ですか?」

「はい、大丈夫です。

 ですが・・・うーん・・・ご主人様、カレー味の粉ふきいもやカレー味のハム、カレー味のコロッケ、カレー味のパンまではわかりますが・・・お菓子にもカレーですか?」

ジーナが呆れながら言う。

「はは、出来る出来ないではなく、何を作りたいかという話でしたからね。

 そう難しく考えなくても良いんですけどね。」

「はぁ・・・カレーは食事で味わう物だと思うのですが・・・」

「まぁ・・・そうでしょうけど・・・

 一風変わった商品というのもありですよ?

 お肉の味のお菓子や、パスタ料理味のお菓子も面白いと思いますよ?」

「誰が食べるのですか?」

「・・・子供?大人?」

ジーナの問いかけに、武雄が首を傾げながら言う。

「はぁ・・・エリカ様、カレー味等のお菓子があったら食べますか?」

ジーナがエリカに聞く。

「うーん・・・滅多に食べれないアズパールカレーがお菓子で身近になるのなら、たまには食べたいかも。」

「ほらぁ。」

「うーん・・・」

ジーナが腕を組んで考えるのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
ガリ...ガr....ナポ...リt....ウッ頭が!?
玄米(白米)普及の為に精米の精度と歩合を上げないと!
カレー味のジャーマンポテトとか美味しいよね! カレーコロッケも食べたい。あと、ポテチ? というか、カレー味とじゃがいもとの相性が妙に良いんだよね…両者の出身地(?)は太平洋を隔てた別大陸のハズなのに…
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