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第3522話 440日目 今日もお疲れ様でした。(明日の為に寝ましょう。)

王城内の総監局 メイド達の控室。


「「「・・・疲れた・・・」」」

メイド数名が机に突っ伏していた。

「はぁ、この部屋の外でしっかりしているなら、問題ありませんけど・・・。

 まぁ、この部屋を用意して貰ったのは気を抜く為ですからその態度も良いでしょう。

 レイラ殿下に依頼した保健の本は手に入りましたか?」

メイド長が他のメイドに聞く。

「はい、キタミザト様に了承を得ていると伝えたら、すぐに出して頂けました。

 明日には返却する事になっています。」

「ふむ、わかりました。

 写しの作成の方は?」

「はい、手の空いている者に写させています。

 明日の昼頃には終了するかと。」

「わかりました。

 汚さないように、そして正確に写してください。」

「はい、わかりました。」

メイドが頷く。

「さて・・・反省会は明日にしますか。

 とはいえ、まだ殿下方が居ますので、気を抜かないように。」

「「「わかりました。」」」

メイド達が頷く。


「それにしても、アン殿下がキタミザト様にお付きの事を依頼していましたね。」

「決まったわけでなく、そういう依頼をするかもという感じでしたね。」

「まぁ、話が出ているのは良い事ですよね。

 メイド長様、研修は受け入れる事として、準備をして良いのでしょうか?」

メイド達がメイド長に聞く。

「一応、研修実施要項を作り、皆で雑談しながら精査してくれて構いません。

 本格的に考えるのは、正式に依頼されてからでしょう。」

メイド長が言う。

「わかりました。」


「はぁ・・・今回の貴族方も落差が激しかったですね。」

メイドが言う。

「まぁ、担当になった人には申し訳ないけど、当たり外れがあったね。」

「今回の当たりは、テンプル様とゴドウィン様、アルダーソン様かな?

 ほぼ何もなかったし。」

「今回はキタミザト様は食事を持っていくのに気を使ったからね。」

「そういえば、キタミザト様の食事の食器を引き取ってくるとき、異様に綺麗なんだよね。」

「あ、わかる。

 前からだけど、キタミザト様の使った食器、めちゃくちゃ綺麗なんだよね。

 気を使ってくれているのは、ありがたいけど、『ここまで綺麗にしなくても』と思ってしまうよね。」

「うん、でも『汚くしてください』というのもおかしいしね。」

「「まぁ、そうだね。」」

「はいはい、おしゃべりも良いですが、休憩したら夜勤以外は寝なさい。」

「「「わかりました。」」」

メイド達が話している。


------------------------

王都守備隊 第八兵舎内 武雄とエリカに割り振られた貴賓室。

湯浴みを終え、寝間着に着替えた武雄とエリカがお茶をしていた。


「・・・」

エリカがボーっとしている。

「エリカ、明日からの用意は出来ていますか?」

「さっき、タケオさんがリュックに入れてくれた物で問題ないです。

 あとはこの寝間着を入れれば終わりです。」

エリカが武雄に言う。

「うん、それと明日の朝は、マイヤーさん達にお願いしていた物をリュックに入れれば終わりですね。」

武雄が旅の確認をする。

「はい。

 うーん・・・タケオさん、明日は出発ですよね?」

エリカが聞いてくる。

「ですね。

 まぁ、今夜もする事はしますけど!」

武雄が言う。

「きょ、今日もですか!?

 あ、明日は馬に乗るんですよ!」

「ええ、そうですね。

 ケアで何とかなるでしょう。」

「・・・なるのかな?」

エリカが首を傾げる。

「エリカ、媚薬の在庫は無いですからね!」

チビパナが言う。

「え!無いんですか?」

エリカが驚く。

「いや、こうも連日されると在庫が切れます。

 というより、もう必要ないでしょう?」

チビパナが言う。

「うぅ・・・」

エリカが不安顔をする。

「はい、エリカ、寝ますよ。」

武雄がエリカを迎えに行く。

「お手柔らかにお願いします。」

エリカは、武雄に手を取られてベッドに向かうのだった。


------------------------

寄宿舎のエイミーの部屋。

エイミーとドネリーがお茶をしていた。


「うーん・・・これを父上に報告かぁ・・・」

エイミーが自身が書いた報告書を読みながら呟く。

「キタミザト殿から言われた大豆と小豆ですね?」

「うん、なんだかんだと大豆の話で盛り上がったけど、小豆の『餡子』は今日食べたアレだよね?」

「パンに挟まれた黒い物体でしたね。

 甘くて美味しかったですねー。」

「うん、美味しかった。

 エルヴィス家にお邪魔した際も食べたけど・・・どうやって作っているかは伏せているのよね。」

「エルヴィス家のみでの製造という事ですが、キタミザト殿の話しぶりでは、外部に売ると考えていますね。

 となると、製造方法は伏せての販売でしょうか。」

「うん、となるとエルヴィス家の料理人が店を作って、販売するという事でしょうね。

 ・・・エルヴィス家管轄のスイーツ店かぁ。

 アンが喜びそうですね。」

「ですね。

 アン殿下なら喜んで総指揮をするでしょう。」

「売れるんだろうなぁ・・・増産を引き受けて貰わないとね。」

「ですね。

 また、食べたいですし。」

エイミーとドネリーが頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
すっかり家族だなぁ……いろんな意味で
> アン殿下がキタミザト様にお付きの事を依頼していましたね   学院の夏休みに、スミス が、エルヴィス領に里帰りをする際    エイミー アン も同行(ジッロも?)をする由、    その際に、キタミザ…
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