第3401話 第3皇子一家との歓談をしよう。(夫婦の営みは大事ですよ。)
第3皇子一家の執務室。
アズパール王との歓談を終え、スミス達は第3皇子一家に挨拶に来ていた。
「スミス、ちゃんと挨拶出来たの?」
「僕だってそのぐらい出来ますよ。」
レイラの言葉にスミスが呆れながら言う。
「大丈夫かなぁ?
リネットお姉様は大丈夫そうだけど、クラリッサはアリスと同い年で若いから厳しくみそうだし・・・」
レイラが悩みながら呟く。
「エイミー、アン、どうだったの?」
アルマが2人に聞く。
「うちは問題ありませんでした。
父上とも2人だけで夜通し話したようで、何を語ったのやら。」
「ニール兄上に長男のピーターは生まれたけど、男子は欲しかったのでしょう。
義理とはいえ息子が出来て喜んで話していたのではないかな?」
ウィリアムが言う。
「そうなのですかね?」
エイミーが聞き返す。
「さて?でも、少なくともニール兄上にとってスミスの印象は良いという事は確かだろうね。
どんな話をしたかは、スミスが行動で示すのみだよ。
僕達は聞かないよ。
スミス、頑張りなさい。」
「はい、ウィリアム殿下。」
スミスが頷く。
「私の方は・・・んー・・・挨拶とか家族での会話は普通にしていましたが・・・スミス、父上ともニール叔父上と同じように話をしたのですか?」
アンが聞いてくる。
「ええ、しましたよ。
夜中に呼ばれてね。
エイミーもアンも寝ていたと思うよ。」
「そうなのですか。
スミス、何を話したのですか?」
アンが聞いてくる。
「うーん・・・・・・・・・将来の事とか?」
スミスが笑顔で言う。
「・・・間が大きかったのは、随分と言葉を選んでという事なんでしょうね・・・
エイミーお姉様、これって父上とスミスの話だからあまり聞いてはいけないのですよね?」
アンがエイミーに聞く。
「まぁ、聞いたところでというのもあるだろうし・・・私としては父上が何を言ったのか聞きたくないというか、恥ずかしい事も言っていそうで確認する気にもならないと言うか・・・」
エイミーが無表情で言う。
「えーっと・・・アルマお姉様、どうなのですか?」
「まぁ、知りたかったらスミスと2人っきりの時に聞くしかないかな?
私達も気にはなるけど、そこはスミスが2人と直接話し合った事だから。
ウィリアムも言ったけど、スミスが行動で示すしかない部分だからね。
困った事や相談は受け付けるけど、それまでは私達は見守るのみよ。」
アルマが言う。
「ふむ・・・スミス、困ったら言ってください。
私に出来る事なら何でもします!」
「はい、わかりました。」
スミスが頷く。
「で、タケオさんが2日後にね。
ジーナちゃんとお別れかぁ。」
レイラが言う。
「私としては、ご主人様付きになりたいとは思いますが、お父さま達キタミザト家の幹部が決める事ですので・・・どうなるのかわかりかねます。
エリカ様、私の辞令は来ていませんか?」
「来ていないですよ。
キタミザト家は小さい所帯だから、人事で頻繁に役割を変えるのも問題ないのではないでしょうか。
ジーナ殿がしたい事を言えば、タケオさんやアリスさんは了承すると思いますよ?」
エリカが言う。
「ふむ・・・2日後に来るご主人様に聞いてみます。」
ジーナが頷く。
「エリカさん、エルヴィス伯爵家に行く準備は?」
「いつでも行ける用意はしていますが、まだまだ先です。
それよりも第八兵舎でタケオさんと過ごす方が気がかりです。」
「あれ?エリカさん、王都守備隊と話をしに行っていましたよね?」
レイラが聞く。
「はい、王都守備隊総長殿にも会いに行きましたが、その辺は総監局と王都守備隊員方がお世話してくださると伺っています。
少なくとも私とタケオさんの食事は王城内で他の貴族方が食べる物を持ってきてくれるそうです。」
エリカが言う。
「ふむ・・・食事は王城から、周辺監視は王都守備隊かぁ。
豪勢だね。
あと防音されている部屋かな?」
レイラが聞いてくる。
「さて・・・どうだか?」
エリカが苦笑しながら言う。
「エリカさん、タケオさんもエリカさんもあまり時間がないからする事はしないとダメよ?
エリカさんが妊娠しても第3皇子一家でちゃんと産ますから安心して。」
アルマが言う。
「いえ、エリカ様がご懐妊されたら産み月はエルヴィス伯爵邸でお過ごし頂きます。
大事なキタミザト家のお子様です。
私がしっかりと受け取ります。」
ジーナが言う。
「・・・・・・まぁ、そうか、エルヴィス伯爵邸で産まないといけないか。
あれ?ジーナ、アリスの子供って男の子だっけ?」
アルマが聞く。
「いえ、報告では双子の女子と伺っています。」
「え・・・エリカさんとタケオさんの子が男の子だったら・・・うーん・・・一悶着あるかな?」
アルマが首を傾げる。
「いえ、その辺は少々ありまして、私の子供が男子の場合は、キタミザト家の継承権は放棄するという事になっています。」
エリカが言う。
「エリカさん、それで良いの?」
「はい、私がそう言っていますし、アリスさんも納得しています。」
エリカが言う。
「ま、その辺はタケオさんとアリス、エリカさんで話し合っていくしかないですよね。」
レイラが言うのだった。
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