第3400話 エイミー達が帰還しました。(とりあえず無事について良かったね。)
アズパール王の執務室。
アズパール王がエリカとの雑談時より更に山積みされている書類が置かれた執務机を挟んで座っているエイミー、アン、スミス、ジーナとドネリー、ビエラと話をしていた。
「お爺さま、書類が山になっています。
山のようにではなく、山です。」
アンが言う。
「あぁ、処理しても増えていくんだが、不思議だな。
まぁ、とりあえず、エイミー、アン、スミス、無事に戻って何よりだ。」
「「「はい。」」」
3人が返事をする。
「ドネリー、ジーナ、ビエラ殿も長旅ご苦労だった。」
「「ありがとうございます。」」
「はーい。」
ジーナ達が返事をする。
「どうだった?と聞いた所で実家への顔見せ旅行だからな。
ゆっくりと出来ていたなら目的達成だな。」
「はい、お爺さま。
のんびりと過ごせました。」
エイミーが頷く。
「うん、ならば良い。
スミスは両家に行ったのは初めてだが、気疲れをしてないか?」
「はい、やはり緊張はしましたが、クリフ殿下達もニール殿下達も良くしてくれました。
僕は座っているだけでしたので、皆様に比べれば、疲れは軽微です。」
「うむ、そうか。
こっちとしては各貴族の受け入れが順次始まっている。
それと先程、ブリアーニ王国から正式に異動したと通達があった。
リーザ殿が持って来た。」
アズパール王が言う。
「リーザ?タケオと一緒じゃない?」
ビエラが首を傾げながら言う。
「タケオ、アリス、エリカが事前に計画して、リーザ殿が関まで書類を取りに行ってくれた。
今はタケオの所に居るだろう。」
「うん、なら良いよ。」
「ちなみにタケオは隣街まで来ていて、そこで明日は大休止、2日後に王城に到着予定で動いている。
皆もそれに合わせて動いているから気を付けるように。」
「「「はい。」」」
3人が返事をする。
「ジーナ、タケオの現在の予定がこれだ。
タケオが到着次第、修正して総監局に提出してくれ。」
アズパール王が紙をジーナの前に置く。
「失礼します。
・・・陛下、少々お聞きしたいのですが?」
「うん、なんだ?」
「初日、つまりは2日後の到着した日の夕食後、夜10時より陛下と会談とありますが?」
「うん、オルコットが入れた。
我とタケオの2人で話し合いだ。
エリカからもタケオからの連絡が入っていて、タケオの要望でもある。」
アズパール王が言う。
「そ、そうですか・・・2日目、3日目は王城内で各局との会議。
4日は授与式、5日は王城内で会議。
6日以降は未定、あ、陛下が殴り書きしていますが、『どうせ会議』ですか。」
「うむ、とりあえず各局がタケオと会議を望んでいる。
それが計3日かかるだろう。
その後も、たぶん、各局から要請があって会議だと思うが、タケオの方の予定をいれないとな。
タケオはエルヴィスの代わりに王都で見聞きしないといけないこともあるだろう。
その予定を入れて、総監局に提出すれば、それを含めての予定が再調整されるという事だ。」
「わかりました。
ご到着した際に確認をします。」
ジーナが頷き、紙をしまう。
「お爺さま、授与式は私やエイミーお姉様は参加ですか?」
アンが聞く。
「うむ、一応、ウィリアムはアルマを伴って参加する。
事前のやり取りでは、クリフもニールもローナとリネットは連れてこないとなっていた。
なので、2人は妻の代わりという立場で参加という事になるだろう。」
「わかりました。」
アンが頷く。
「しかし、お爺さま、私とアン、スミスが揃ってしまいますが、何かありますか?」
「皆を前に婚約等について、何か言う事はしない。
だが、今後に差支えがない程度にスミスと一緒に居て、見せつけておいてくれ。」
アズパール王が言う。
「ふむ、挨拶回りは不要と?」
「それはパットはするべきだが、パットの相手が来ていないからな。
エイミー達がまとまって挨拶をするのは控えた方が良いだろう。
今回はパットはクリフに連れられて、全貴族へ挨拶回りだ。
エイミー達は・・・まぁ、タケオやゴドウィン、テンプルはスミスを知っているからな。
その辺の挨拶程度で良いだろう。」
「わかりました。
アンの荷物はこの後届く予定ですが、何か来ていますか?」
「あぁ、第1皇子一家のクラリッサから連絡は来ている。
総監局に回してあるから、アンの荷物が届き次第、部屋に持っていけるだろう。
それとアンの部屋も用意してあるし、対応するメイドの用意も終わっている。」
「お爺さま、メイドが付くのですか?」
「あぁ、今の第3皇子一家に付いている者達が第3皇子一家が退去後に入城してくる第1皇子一家に付く。
ある程度、入れ替えはあるが、大まかに見ればそうなる。
なので、アンにも今の第3皇子一家に付いている者から選ばれる。」
「ふーん、そうなのですね。」
「まぁ、メイド長が人選しているから真っ当な者が付くだろう。」
アズパール王が言うのだった。
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