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第3388話 武雄はマイヤー達に合流して夕食です。(魔物の個体数が増えている?)

武雄は西町局長との歓談を終えて、マイヤー達に合流した。

そこにはブルック達も合流していて、先に夕食を取っている状態だった。


「・・・まぁ、出来上がり具合は見て見ぬふりをしましょうか。」

武雄が席に着きながら言う。

「明日には残らない量にしています!」

ベイノンが言う。

「ええ、そうしてください。

 さて、何を頼みましょうか?」

「所長、メニューがこちらに。」

ブルックがメニューを渡してくる。

「ふむ・・・ミア、何食べますか?」

「主が食べる物をちょっと貰いますから、何でも良いですよ?」

ミアが机の上に移動しながら言う。

「そうですか・・・目新しい物はなさそうですが・・・

 あれ?この料理ウスターソースかな?

 これ頼みますか。

 あとはサラダと・・酒は控えて、お茶ですかね。」

「はい、注文します。

 皆さん追加は?」

ブルックが皆に聞く。

「赤!

 ついでに野菜の乱切りに塩をまぶしたのを。」

「あ、こっちも赤!

 ツマミは焼き魚。」

「白頼んでくれ!」

「お茶貰ってくれ。」

「ジュース・・・4つで。」

皆が追加を言ってくる。

「はいはい、注文するよー!

 すみませーん!」

ブルックが注文する。


「所長、西町局長殿との会談はどうでしたか?」

マイヤーが聞いてくる。

「今年の3月の特産品祭りの出展品の話とか今後の西町の発展とか、地域情勢とかを話しましたよ。」

「ほぉ、特産品祭りですか。

 去年は参加出来ませんでしたから今年は楽しめたら良いですね。」

マイヤーが言う。

「あー、そうでしたね。

 マイヤーさん達はあの後に到着していましたか。」

「はい、食べるだけの祭りと聞いていますが。」

「まぁ、そうですね。

 まぁ・・・これまでの陞爵の発表とかでの教訓で特産品祭りの次の日は休みにしますかね。」

武雄が言う。

「また休日を増やすのですか?」

マイヤーが呆れながら聞いてくる。

「ああいう際に気兼ねなくお酒を飲みたい人が多くてね。

 次の日に使い物にならないのなら、休みにした方が建設的ですよ。」

武雄が言う。

「ちなみに所長は今年も出店するのですか?」

ブルックが聞いてくる。

「ええ、エルヴィス家、キタミザト家合同で出店をします。」

「おぉー♪今年も期待できますね。

 ちなみにお題は?」

「今年は『卵を使った食べ物』ですよ。

 西町局長が悩んでいましたね。

 去年は無題でしたので、評価が難しかったでしょうからね。

 今回は卵料理というテーマに沿った採点ですからどのような差をつけて来るか楽しみです。」

武雄が言う。

「卵料理・・・所長は何を作るのですか?」

「決まっては居ませんが、一口プリンでも作りますか。」

「絶対に所長の所は完売します!」

ブルックが言う。

「まぁ、甘い物なので男性陣も食べてくれるかとか、どうやって容器を作るかとか・・・考える事はありますし、そもそも一口プリンにするかも決めていないですけどね。

 戻って来たらその辺の話し合いをしないといけないでしょう。

 それと街中の有志による屋台の方にはテーマは無しですよ。

 なので、前回のような屋台が出ます。」

「へぇ、そうなんですか。

 これはミルコとアニータが喜びそうですね。」

ブルックが頷く。

「ええ、ま、詳細は戻ってから知らされるでしょう。

 なので、楽しみに待っていてください。」

「はーい。」

ブルックが返事をする。


頼んだメニューが届き始める。

「頂きます。

 あ、そうだ、昨日も少し感じた魔物の発生率増加ですが、どうも西町でも少し増えた感覚があるようです。

 それもここ1か月で。」

武雄が食べながら言う。

「ほぉ。」

「目に見えて発生、発見回数が増えているという訳でなく、発見される個体数が増えているような感じだそうです。

 なので、一応、報告は上げているし、巡回に来る兵士達にも話をして村々を回って貰っているようですね。」

武雄が言う。

「ふむ・・・調査はエルヴィス家が?」

「でしょうね。

 私の仕事ではありません。

 立ち塞がるのなら対処しますが、この時点では何とも・・・

 ま、優秀な監視員(夕霧達)が居ますから、把握していて、推移を見守っているのでしょう。」

武雄が言う。

「あー、そうでした。

 優秀過ぎる監視員(夕霧殿達)が居ましたね。

 この状態がさらに悪くなれば、領内一斉討伐でしょうか。」

マイヤーが言う。

「・・・そうならない事を祈りますが、大事になる前に終わらせる事も大事なのはわかりますが、そこに出張費用とか労務費とか、予算繰りもあり、少し増えただけでは派遣を増やすという事にはならないでしょうね。

 特にエルヴィス家では、去年は慣例の戦争をしているので、予備費も少ないでしょう。」

武雄が言う。

「世知辛い世の中ですね。」

「潤沢に予算があればやりようは増えるのでしょうが・・・と言う訳で、明日からの移動は少々魔物が増えている可能性を考慮して貰います。」

「了解しました。」

マイヤーが頷くのだった。


ここまで読んで下さりありがとうございます。

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